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旅の編集後記っぽいのを……

旅の終盤の僕

思っていたよりも長引いた旅の報告。本当なら、もっと早く終わらせたかったのですが……。

実のところ、旅の間、色んな職人さんに、いつ頃、僕のWeblogに記事は公開されるのか聞かれたんですよね。

「そうですね~、(2015年)6月に帰国するので、それから3・4カ月ほど待って頂ければ……」

大嘘になってしまいました………。

それでも記事公開を待って下さった職人さんをはじめ、関係者の皆様に感謝でございます。どうもありがとうございました!そして、申し訳ありませんでした。

さらに旅の最終地、ローマでの古幡雅仁さんと僕との会話。

「レポートまとめるのどのくらいかかるんですか?2年くらいとか?」
「いや~とにかくなるべく早く………できれば、3・4か月とか………」

古幡さんの言ったとおり、2年かかってしまいました……。

そして、この最終地に到達時、僕は長旅のせいでもうぼろんぼろん。

冒頭画像は古幡さんが住んでいたローマのアパートでの撮影でして、暑いイタリアでは、僕はこんな軽装で工房を巡っておりました。左手に持っているのはiPad。肩から掛けているショルダーバッグはTUMI。容量が大きく、ポケットも多く、そしてトゥルーバリスティックナイロンが柔らかく軽量で丈夫、雨にもまずまず強いと、機能性抜群なので、僕は旅行にいつもこれを使います。もちろん、旅行だけでなく、普段でもたまに使っています。デザインは面白みに欠けますが、どんな服装とも合わせやすい長所があります。
購入したのは02年9月と大分前ですが、まだまだ活躍してもらおうと、今回の旅でも持って行きました。



If holding a shoe shine contest in Japan,,,,,,(もし、日本で靴磨きコンテストを開催するなら……)



前回の記事でも書きましたが、Brift H(ブリフト・アッシュ)の長谷川裕也さんが、5月13日にロンドンで行われた靴磨きコンテスト、「World Championship in Shoe Shining(ワールドチャンピオンシップ・イン・シューシャイニング)」で優勝しております。
このイヴェントはポーランドのビスポーク社交クラブ、"BUT W BUTONIERCE(ブート・ウ・ブートニエルツェ)"代表のDamian Kot(ダミアン・コット)さんも、遠いワルシャワから来場、撮影しておりまして、その注目度の高さが伺えました。

上画像は、そのコンテストにて長谷川さんが磨いた靴。イヴェント主催者であるイェスペル・インゲヴァルソンさんのインスタグラムからの引用です。




そしてこれも前回書きましたが、4月20日にはモスクワにて、「Shoesing Awards(シューズィング・アウォーズ)」と銘打っての靴磨きコンテストが開かれておりました。これはロシア国内から7名が参加しております。
上画像は、そのシューズィング・アウォーズの優勝者であるДмитрий Сидоренко(ドミトリー・シドレンコ)さんと、その磨いた靴でして、イヴェント主催者の一人である、Shoesing(シューズィング)のインスタグラムからの引用です。このシューズィング・アウォーズも今回が初でして、来年も開催予定だそうです。

ドミトリー・シドレンコさんはロシアのサマーラにある、床屋兼靴磨き屋さんの、「BARBER OTTO(バーバー・オットー)」で働いている方のようです。このお店では、ビールやコーヒー、レモネードと言った飲み物も提供もしているみたいで、どんなお店なのか行ってみたくもありますね……。

ちなみに、モスクワのシューズィングにおける靴磨き料金は500ルーブル(約1,000円)~。靴のドライクリーニングもしており、価格は2,000ルーブル(約4,000円)~。

サマーラのバーバー・オットーでの靴磨き料金は、10分で仕上げる場合は250ルーブル(約500円)、クリーニングは500ルーブル(約1,000円)~、クリーニング+磨きで1,000ルーブル(約2,000円)~。もちろん両店とも、他にもコースがあります。

さて、他国でこれほど靴磨きが盛り上がっているのだから、イェスペルさんにも言われたように、日本でも靴磨きコンテストを行ったら良いよなあ~と思うわけですが、その際は公正なルールと審査体制が絶対不可欠。


Jesper Ingevaldsson who is the great shoes blogger of the world from Sweden try-on MAIN D’OR bespoke shoes(スウェーデンの世界的著名靴ブロガー、イェスペル・インゲヴァルソンさん、マンドールのビスポーク・シューズを仮縫い)

イェスペル・インゲヴァルソンさんと村田英治さん

去年の秋に来日されて、マンドールのビスポーク・シューズをご注文されたイェスペル・インゲヴァルソンさんが、先週、再び来日。マンドールでの仮縫いも来日の理由の一つでして、5月27日に、僭越ながら僕も再び同行しました。

ただ、この日、僕は不覚にもカメラを忘れてしまいまして、今回の記事にある画像および動画は、全て僕のiPhone5sによる撮影です。画質がイマイチなのが、我ながら残念です……。

なお、以前にも書きましたが、イェスペルさんはスウェーデン在住で、著名靴Blog「Shoegazing(シューゲイズィング)」の主宰者。毎年ストックホルムにて、「Super Trunk Show(スーパー・トランクショー)」と銘打って世界各国から靴職人さん、靴メイカーさんを招いてトランクショーを行っており、今年5月13日には、ロンドンにて、英国の著名靴Blog「The Shoe Snob(ザ・シュースノッブ)」と「Super Trunk Show」を共催。1日で800名の来場者を集める成功を収めました。

そのロンドンの「Super Trunk Show」では、ヒロ・ヤナギマチワークショップさんと福田洋平さんが参加しており、さらにこのトランクショー内で行われた靴磨きコンテスト(ストックホルムのSuper Trunk Showでも、靴磨きコンテストが毎回行われている)、「World Championship in Shoe Shining(ワールドチャンピオンシップ・イン・シューシャイニング)」では、Brift H(ブリフト・アッシュ)の長谷川裕也さんが参加。見事、長谷川さんは優勝しております。


イェスペル・インゲヴァルソンさんの仮縫い靴

さて、こちらがマンドールのトライアルシューズです。なんと!アッパー革にはペリンガーを使用と、贅沢ですね。


イェスペル・インゲヴァルソンさんの仮縫い靴のソール

アウトソールはイタリア製。


イェスペル・インゲヴァルソンさんの仮縫い靴の側面

仮縫い用と言う事もあって、セメント製法です。


イェスペル・インゲヴァルソンさんの仮縫い靴チェック中

そして履いて頂いて……。




My travel report of clothing and shoes is finished!(終わりました!)

ありがとうございました!そして、遅くなって申し訳ありませんでした。

I apologize that the publication of the article was delayed in my weblog, and, thank you very much everyone!


Ich entschuldige mich, dass die veröffentlichung des artikels in meinem weblog verzögert wurde, und, Vielen Dank jeder!


Se opravičujem, da je objava članka z zamudo v moj spletnem dnevniku, in, Najlepša hvala vsem!


Elnézést kérek, hogy a cikk közzététele az én weblog késett, és, Köszönöm szépen mindenkinek!


Omlouvám se, že zveřejnění článku bylo odloženo v mém blogu, a, Děkuji moc všem!


Przepraszam, że publikacja artykułu została opóźniona w moim blogu, i, Dziękuję bardzo wszystkim!


Ik verontschuldig me dat de publicatie van het artikel vertraagd is in mijn weblog, en, Heel erg bedankt iedereen!


Jeg beklager, publikationen af artiklen blev forsinket i min weblog, og, Mange tak alle sammen!


Jeg beklager at publiseringen av artikkelen ble forsinket i min blogg, og, Tusen takk alle!


Jag ber om ursäkt att publiceringen av artikeln var försenad i min blogg, och, Tack så mycket alla!


Pahoittelen, että artikkelin julkaiseminen viivästyi blogeissani, ja, Paljon kiitoksia jokainen!


Я извиняюсь, что публикация статьи была задержана в моем блоге, и, Большое спасибо всем!


Я перепрошую, що публікація статті була затримана в моєму блозі, і, Велике спасибі всім!


Îmi cer scuze că publicarea articolului a fost întârziată în blogul meu web, și, Vă mulțumesc foarte mult tuturor!


Makalenin yayınlanmasının web günlüğümde ertelendiğinden özür dilerim, ve, Çok teşekkür ederim Herkes!


Извинявам се, че публикуването на статията беше забавено в моя уеблог, и, Благодаря ви много на всички!


Извињавам се да је објављивање чланка је одложен у мом веблог, и, Хвала вам пуно свима!


Ispričavam se da je objavljivanje članka odgođeno u mom weblogu, i, Hvala vam vrlo mnogo svima!


Kërkoj falje që publikimi i artikullit është vonuar në blogun tim, dhe, Ju faleminderit shumë gjithkush!


Ζητώ συγγνώμη ότι η δημοσίευση του άρθρου καθυστέρησε στο ιστολόγιό μου, και, Σας ευχαριστώ πολύ όλους!


Mé leithscéal a ghabháil go raibh moill ar fhoilsiú an t-alt i mo log gréasáin, agus, Go raibh maith agat do gach duine go mór!


Je m'excuse que la publication de l'article ait été retardée dans mon weblog, et, Merci beaucoup à tout le monde!


Peço desculpas porque a publicação do artigo foi adiada no meu blog, e, Muito obrigado a todos!


Me disculpo que la publicación del artículo se retrasó en mi weblog, y, Muchas gracias a todos!


Mi scuso che la pubblicazione dell'articolo è stata ritardata nel mio weblog, e, Grazie mille a tutti!


今回の旅にお力添え下さった皆様、記事の公開が遅れに遅れて、申し訳ありませんでした。そして、どうもありがとうございました!


靴と服の旅レポート、ようやく終わりました!


帰還

Ryota Hayafuji in München and Theo Hassett in Melbourne(ミュンヘンの早藤良太とメルボルンのテオ・ハセット)

早藤良太さんとテオ・ハセットさん

【Ryota Hayafuji Shoemaker(リョウタ・ハヤフジ・シューメイカー)】
住所:Preysingstraße 68, 81667 München
価格:ビスポーク・シューズ、シュー・トゥリーとシューバッグ込で3,000ユーロ~。

仮縫いについて、直接工房に来るお客さんには、トライアルシューズを持ち帰って頂き、1週間~2ヶ月ほど試し履きをして頂きます。その後、再度工房でミーティングし、調整の必要性があれば新たにトライアルシューズを作成。微調整で大丈夫そうであれば本番の靴を作成します。1年+αで完成。

1972年生まれの早藤良太(Ryota Hayafuji)さんは、23歳から勤務していたトレーディング・ポストの販売員時代に靴作りを興味を持ち、独学で靴作りを開始。とは言え、靴作りを学ぶ環境が乏しい当時だったため、上司だった長嶋正樹(トレーディング・ポスト創業者)さんに相談したところ、セントラル靴を紹介してもらえ、同社に自作の靴を持ち込んでは、批評やご助言を頂いていたそうです。そして、さらに靴作りを深く学ぶべく、英国のコードウェイナーズ・カレッジへ。

コードウェイナーズ・カレッジでは、現フォスター&サンの工房長である松田笑子さんや、現六儀のラストメイカーである大久保尊氏さん、かつてベンヤミン・クレマンやジョン・ロブ・パリに所属し、現在もフランスで活動中の福岡大樹さんたちと同期。そして一学年下には、現ジョン・ロブ・ロンドンの製甲師、豊永映恵さんがおり、今日のビスポーク・シューズ業界を支える面々が揃っておりました。

コードウェイナーズ・カレッジ卒業後は、パリに渡ってディミトリ・ゴメスさんに師事。04年にパリから帰国すると、日本のタイ・ユア・タイにて靴修理を受けつつ、ご自身のビスポーク・シューズも製作。そして09年より、ミュンヘンにて活動を開始しました。


早藤良太さん

早藤さんとミュンヘンのご縁の始まりは、早藤さんがまだ日本で活動していた08年。BS1で放送されていた海外紹介のTV番組にて、ミュンヘンの陶芸家さんがインタヴューを受けており、その陶芸家さんの活動場所は、元々は貧しい労働者さんが住むエリアだったのを、ミュンヘンの政策で芸術家さんたちが活動するエリアに切り替えたと言うエリア。こう言う所に住めたら良いなと、早藤さんは思ったそうですが、時が経つにつれ、そのエリアがミュンヘンだと言う事は忘れてしまったそう。

やがて09年に、ラストメイクにおける足裏のアプローチを知りたいのと、自分が知らない場所で学びたい気持ちがあっため、ドイツ行きを決めた早藤さん。そのドイツのどこに行くかは、「地球の歩き方」を買って、目をつぶってドイツの地図を指差し、その指差した所がミュンヘンだったので決定したとか(笑)。

ミュンヘンに到着し、まずは語学学校に通う早藤さんだが、学校は午前中だけだったため、午後はミュンヘン各地を散策。その時に偶然やって来たのが、かつて早藤さんがBS1のTV番組で観た、芸術家さんたちが集うエリア。忘れていたそのエリアだったが、見覚えのある風景だったため、番組の事も思い出したそうだ。

2010年からはミュンヘンのマイスターに雇われて働き、2012年には個人事業主申請を行う。その申請の際、早藤さんは商工会議所の担当者さんに、町のマイスターが作る、リーズナブルに仕上げられているハンドメイドシューズと、かつての王室御用達のハンドメイドシューズを出し示し、同じハンドメイドシューズでもこんなに違うと言うのを分かって頂き、そして自作のハンドメイド・シューズを出したそうです。

「自分が作るハンドメイド・シューズは、町のマイスターのハンドメイドシューズと、かつての王室御用達のハンドメイドシューズ、どっちに似ていると思う?自分が作っているハンドメイドシューズはこう言う靴(かつての王室御用達のハンドメイドシューズ)だ」

このプレゼンテーションにより、担当者さんも個人事業主申請について一筆書いてくれる事となったそう。その甲斐あって、晴れて申請は受理されたそうです。

早藤さんは自らポスティングをして、自宅兼工房として家を貸してくれる人を募集。それで唯一連絡をくれたのが、かつてBS1で見た、芸術家さんたちが集うエリアの大家さん。その大家さんにとって、家を貸す相手は早藤さん以外にも候補者がいたそうですが、大家さんは親戚に日本人がおり、本人も座禅を組んだりする日本好きだったため、早藤さんに決定。早藤さんの自宅兼工房が運命的なその場所に決まり、「ようやくPunktlandung(プンクトランドゥング=着地点)したかな」と早藤さんはお話されていました。
そして、ミュンヘンで独立開業してから、早藤さんはネクタイを締めて仕事をするスタイルになったそうで、上画像でもタイドアップしていますね。

ちなみに偶然ですが、僕が早藤さんの工房に伺った2014年9月17日が、早藤さんがミュンヘンに降り立ってちょうど5周年。そして、早藤さんの在住エリアが芸術家さんたちが住むエリアに切り替わって、25年の年だったそうです……。

「ドイツでは日本、英国、フランスほど、どこが一番かのような競争がない」

そう語る早藤さんの姿に、居心地良くドイツに住んでいる様子が伺えました。ドイツはマイスター制度もあって靴職人さんがそれぞれの地域に根付いており、生活において身近な存在。それが競争のない理由の一つかもしれません。


早藤良太さんのビスポーク・シューズサンプル

早藤さんのビスポーク・シューズサンプル。


早藤良太さんのビスポーク・シューズサンプル

これらのサンプルはショートノーズのラウンドトウで、トウにヴォリュームもあり、ドイツらしさがありますね。


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