
よほどの事がない限り、これが今年最後に買うマンガであろう。「風雲児たち 幕末編」の第10巻。28日に発売となり、早速購入したのだ。
相変わらず素晴らしいぜえ……。さすがに偉人、まるでマンガのキャラのように強烈な個性の持ち主ばかりだ。そして、
こんなに素敵な登場人物たちが、ほぼ全員、実在していたってのが凄いよな。歴史マンガだから実在していたのは当たり前なんだけど、その当たり前がいかに素晴らしい事か、初めて気付かされた作品だ。
そして、このマンガは"マンガ"である事を忘れていない。歴史マンガにありがちな、肩肘張った硬さがないのだ。エンターテイメントとして、読者を楽しませる使命が貫き通されている。
04年夏に全巻揃えて以来、僕はこれ、もう何度読み返しただろうか。
このマンガの副題は「幕末チャンバラ伝」らしい。しかし、連載が開始されて既に25年以上の月日が経ち、この幕末編第10巻で(これ以前に、幕末前分が20巻ある)、ようやくタウンゼント・ハリスが来日したところ。これから日米修好通商条約が結ばれるわけだ。
つまり、
池田屋事件に代表される、幕末のチャンバラ劇はまだまだ先。この作品は未だに前奏曲を続けているのだ。そもそも、まだ新撰組のメンバーすら出てきていないし、当時を代表する偉人である、伊藤博文も、高杉晋作も登場していないのだ。
いや~、歴史は壮大すぎるほど壮大で、果ての見えぬ大海。この作品が本格的に盛り上がるまで、まだまだ相当な年月が要されるだろう。しかし、その過程に至るだけでも、既に幾度となく感動的なドラマが展開されている。
あまりにも見事なその手腕、今後、この作品はいかような形で僕たちを楽しませ、そして驚かせてくれるのだろうか。
Comment
「白虎隊」、オリジナル版は観ておりませんが、昔、結構話題になりましたよね。僕の周りにも、感動していた友達が数名おりました。
「21エモン」、放送されるのとの事、藤子・F・不二雄作品は時代を超えて愛されるマンガの代表格ですね……。