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さらば"小さな巨人"松本哲也選手

松本哲也選手が引退となりました。個人的には、清水隆行退団時と同じくらいショックです。

随分前に作った松本哲也選手のページでも書きましたが、パワーはなくとも、技術と知性で戦う姿は、「はじめの一歩」の小橋健太を彷彿。巨人では篠塚利夫選手以来の、"華麗"と"いぶし銀"が同居した選手だったかもしれない。

松本選手の代名詞とも言えるダイヴィングキャッチは、スパイダーキャッチとも名付けたくなる、蜘蛛の巣が如く驚異的に広い守備範囲。肩も強くて返球は正確で、僕がリアルタイムで観た巨人選手の中で、もっとも外野守備が上手い選手だ(二番目が亀井義行選手)。

思い出すなあ、2009年6月6日の日本ハム戦。8回表一死一二塁、3-2で巨人リードの場面、小谷野選手がセンター前ヒットを放つと、二塁ランナーの稲葉選手は三塁を回ってホームに突入。しかし、松本選手の素早く正確な弾丸バックホームでアウト!同点を阻止!

テレビ画面に映し出される、この日の先発、ダルビッシュ投手の残念そうな表情。

攻撃でも、松本選手はチーム唯一の2安打を放ち1打点1得点の活躍。まさにダルビッシュ投手の前に立ちふさがった小さな巨人でした。

そして松本選手と言えば、ファウルカットして投手を消耗させるのも得意技。2009年はそれが冴えわたった。



6月16日の西武戦、6回裏に代打出場すると、カットで粘った末に10球目をレフト前ヒット。これを解説の中畑氏が賞賛。

「この形を見せられたらなえ、本当に使いたくなりますよねえ。この選手はねえ。ええ、常時使いたいですねえ」

ただ、この出塁の後に盗塁失敗したのは、少しバツが悪かったけどね。

そして10月22日、クライマックス・シリーズの中日戦、3回裏にも松本選手はチェン・ウェイン投手(この年の最優秀防御率)から粘りに粘って、11球目もカット!するとスタンドから巻き起こる大歓声。レポーターさんも感嘆。

「これもファウル!大歓声!ジャイアンツファン、東京ドームです」

僕は驚きましたね、カットで大歓声なんて初めて見ましたから(とは言え、06年開幕戦で亀井選手が14球粘った時も、スタンドはかなりわいていた)。

ヒットを打ったわけではないのに大歓声、これは晩年の川相昌弘選手がバント失敗するとスタンドがどよめき、晩年の鈴木尚広選手が盗塁失敗するとスタンドがどよめいたのと通じるものがありました。

そして松本選手は、次の12球目をセンター前ヒット。さらにこの後、ラミレス選手のタイムリーヒットで生還し、巨人は2-2の同点に追いつく。チェン投手攻略に貢献した松本選手、この時も小さな巨人でした。

ちなみにこの場面、松本選手の前打者である坂本勇人選手が10球粘っていたのも大きかったです。この頃の巨人の切り崩しコンビ、いわゆる"サカマツコンビ"です。

松本選手はこの年の日本シリーズでも好打好守好走を見せており、振り返ると、2009年の巨人戦は松本哲也選手のプレイが一番の目当てで観ていたのかもしれない……。

翌2010年序盤は打率リーグトップの4割台と絶好調、芯で捉える能力も、広角に打つ技術も向上。さらに走塁のキレも増しており、巨人は10年、二番打者に困らないんじゃ?と思ったものですよ。しかし、4月25日の広島戦で左太もも負傷で戦線離脱すると、魔法が解けたかのようにあの打撃技術は消え、非力が目立つようになった。守備は相変わらず上手かったものの、守備固めでの活躍ではなく、2番のレギュラーとして復活する日を、僕は待ち望んでいました。2012年の日本シリーズで活躍した時は、翌年、レギュラーに返り咲いてくれるかも?と期待したのですが……。

今年、既に30代のうえ、一軍に呼ばれない松本選手を見て、もしかしたら戦力外かも……と思っておりましたが、やはり引退の現実を目の当たりすると寂しいです。

松本哲也選手、お疲れ様でした。数々のスーパープレイをありがとうございました!

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