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The taste good and low price cakes in Europe(ヨーロッパにおける安くて美味しいケーキ)

一応、珈琲も好きな僕は、旅の間にしばしばカフェにも立ち寄りまして、その際にケーキも食べたりするんですね。そのケーキが安くて美味しい街で、まず挙げたいのは、スロヴェニアの首都、リュブリャナです。リュブリャナのケーキはどこで食べても美味しく、ハズレが一度もなかったです。

僕の知人によると、ヨーロッパでケーキがもっともハイレヴェルなのはパリだそうですが、パリは物価が高いので、カフェに入っても、僕は高価なケーキを食べておらず、その点は分かりませんのでご了承下さい。前回に続いて、今回も安くて美味しいがテーマです。


リュブリャナのカフェケーキ

これはリュブリャナのフランス洋菓子店、Fetiche(フェティチェ)で食べたケーキで、クリームは滑らかで、中に入ったリンゴの甘酸っぱさも良く効いていました。価格は3.5ユーロ。

このお店、僕は散策中にたまたま見つけて入店したのですが、今になって調べてみたら、ここのクロワッサンを作っているのは、フランスで修行した日本人のHatase Toshihiro(ハタセ・トシヒロ)さんらしいです。驚きました……。


リュブリャナのパン屋兼ケーキ屋

こちらはリュブリャナの宿の近くにあった、パン屋兼ケーキ屋さんで食べたピッツァとケーキ。価格は二つとも1.5ユーロ。お店の佇まいは庶民的で、価格も安め。ピッツァの味はごく普通、でもケーキは美味しいんです!画像では分かりにくいですが、ピッツァもケーキもヴォリュームあって、これで十分、一食分になります。

でもこのお店、2017年6月の今になって調べてみたら、違うお店になっていました……残念です(僕がリュブリャナに滞在したのは2014年9月)。


リュブリャナの朝食ケーキ

さらに!リュブリャナはお店で食べるケーキだけでなく、宿の朝食ビュッフェで出されるケーキも美味しいんです!僕は高い宿に泊まってないため、ビュッフェもご覧のとおり、素っ気ないです。右のお皿に乗っているのがケーキですが、このケーキだけがやたらと美味いんです!


リュブリャナ

リュブリャナは首都ながら地下鉄も通ってない小さい街で、その分、大都市にありがちな喧噪さはなく、旧市街はどこに行っても絵になり、Tivoli Park(ティヴォリ公園)も素晴らしいです。ユーロ圏の中では物価も安く、個人的にはお薦めの旅行地です。

そして、リュブリャナと並んでケーキが美味しかったのがハンガリー。ハンガリーのケーキはハイレヴェルで有名ですが、04年に旅した際、ケーキを食べたものの、その時はピンと来なかったんですね。それで今回は予め、美味しそうなケーキ屋さんを下調べしました。

それで知ったのが、ブダペストのDAUBNER(ドウブナー)。お店に行ってみると行列もできており、やはり人気店なのだと分かりました。そしてお味は、ま!い!っ!た!!!美味いです!!!

僕はムースと木苺のゼリーによるケーキを食べまして、木苺の甘酸っぱい風味が弾け、甘さ控えめのムースと絶妙の調和。歯触り、舌触りも良く、素晴らしかったです。行列ができるのも納得です。しかも価格は325フォリント(約130円)!ウェブサイトを見ても、安いのがお分かり頂けると思います。

ただ、このお店、撮影禁止となっていまして、写真がございませぬ。残念です……。


ブダペストの立食ケーキ屋

ブダペストでもう一軒お薦めなのが、立食ケーキ屋さんのJégbüfé(イェーグビュフェー)です。店舗は三つありまして、そのうちのPetőfi Sándor utca 3.にある店舗はブダペスト繁華街にありまして、VASSの店舗から近い事もあり、僕はブダペスト滞在中、3回、ここで腹ごしらえしました(笑)。そして3回とも美味しかったですね。

上画像のケーキと珈琲は、合計550フォリント(約220円)!と、やはり安いです☆。ちなみに珈琲はilly(イリー)の豆のようです。別の日に食べたシュークリームは350フォリント(約140円)でしたね。


ブダペストの立食ケーキ屋店内

イェーグビュフェーの立食スペースの一角。あくまで一角なので、店内はもっと広いです。そして、たまたまお客さんがいないタイミングで撮影しましたが、実際の店内はいつも賑わっています。


ミシュコルツのケーキ

同じくハンガリーのミシュコルツでお薦めのケーキ屋さんが、Éden(エーデン)。店舗はミシュコルツに二つあって、僕はSzéchenyi utca 38.の店舗に行きました。
上画像のケーキは200フォリント(約80円)、カプチーノは170フォリント(約68円)と、ブダペストよりもさらに安いです!ハンガリー国内ではブダペストだけが突出して物価が高いらしく、そのせいでしょうね。

ただ、ハンガリーのケーキはどのお店でも美味しいと言うわけではなくて、中にはハズレもありました。その点はご留意下さい。

ハンガリーとリュブリャナのケーキ、二つに共通するのはクリームが上質な事ですね。舌触りが良く、濃厚で深いコクがあります。ハンガリーとスロヴェニアはお隣同士ですし、この辺りの気候と風土が美味しいミルク、美味しいクリームを生み出すのかもしれません。ドイツやオーストリアでも美味しいクリームは味わえるのですが、ハンガリーとリュブリャナはさらにもう一段上の印象です。

あと、04年に旅した際に、ケーキが美味しいと思えたのはチェコなのでして、今回もまずまず美味しかったですが、ハンガリー、リュブリャナほどのインパクトはありませんでした。やはり、チェコもお店次第と言う事でしょうか……。


カフェ・ザッハーにて

ヨーロッパの有名なお菓子では、ウィーンのカフェ・ザッハーにて、本場のザッハトルテを食べました。世界的に有名なカフェだけに、行列がある事で知られていますが、僕が行った12時50分頃はタイミングが良かったのか、すぐに入店できました。


ザッハトルテ

ザッハトルテ5.3ユーロとエスプレッソ2.9ユーロ、合計8.2ユーロです。これまでご紹介した中では高めの価格設定ですが、世界的な有名店と考えると、リーズナブルに思えます。

やはりお客さんはザッハトルテばかり注文するのでしょうか、すぐにお客に提供できるように、予めザッハトルテだけはカウンター前にいくつも並べられており、僕が注文した際もすぐに出て来ました。

そして、有名すぎるゆえに、実際は案外大した事ないかもしれないとも思っていたザッハトルテですが、最初の一口で降参です。チョコレートの中でアンズの甘酸っぱさが確かに主張し、それでいてチョコレートの甘みも崩していない、絶妙の調和でした。
さらに接客も良くて、有名すぎるお店に見られる、名前負け、すれている、高飛車とか、そう言ったものが感じられず、これが伝統あるカフェの実力か!と脱帽しました。

もっとも、ウィーン在住歴のある方によると、カフェザッハーのザッハトルテよりも、Demel(デメル)の方が美味しいそうです。次回、ウィーンに行く機会があれば、是非デメルにも行きたいですね。

と言うか、カフェ・ザッハーはインスブルックとザルツブルクにも支店があると、この記事を書いている今になって知りました。僕、インスブルックにもザルツブルクにも行っているだけに、そちらのカフェ・ザッハーにも行っておくべきだったと、今になって後悔しています……。


リスボンでのプリン

前回ご紹介した、安くて美味しい、リスボンの「Pastelaria Del’Reis(パストレリア・デル・リス)」で食べた、プディング(プリン)も甘味濃厚で美味しかったですね。価格も2ユーロと安いです。ここは食事も美味しかったですが、やはり本来はお菓子屋さんと言う事なのでしょうね。


ティラナのケーキ

あと、ティラナでたまたま通りすがったケーキ屋さんで買った、このお菓子も安くて美味しかったですね。上画像二つ合わせて、たったの80レク(約78円)!本当に通りすがりのケーキ屋さんで買ったので、場所が今では分からないのが悔やまれます……。宿から割と近くだったのは覚えているのですが……。

ただ、ティラナの他で食べたケーキはピンと来なかったので、ティラナのお菓子がどこでも美味しいと言うわけではないです(もちろんまずくもないですが)。


ティラスポリのケーキ

そして!かなり意外なところでは、ティラスポリのケーキが美味しかったです。上画像は、ティラスポリ中心街にある小さいショッピングモール、Yan(ヤン)の中にある、食料品店兼軽食屋でのケーキのディスプレイ。高級感あるお店ではありませんが、どれも美味しそうです。


ティラスポリのケーキ

そのお店で食べたケーキとコーヒー、合計で6沿ドニエストル・ルーブル(約60円)。ただ、店内で食べる場合、フォークの使用料として、1沿ドニエストル・ルーブル以下(10円以下)ぐらいの追加料金がありました。


ティラスポリのケーキ

こちらはティラスポリのオシャレ感あるケーキ屋さん、Dolce Vita(ドルチェ・ヴィータ)のディスプレイ。


ティラスポリのケーキ

そのドルチェ・ヴィータで食べた、チョコレートケーキとコーヒー。ケーキは中に入ったアーモンドの香ばしさと歯触りが効いていて実に美味しかったです。ただ、コーヒーはおそらくインスタントで不味かったです……。価格は忘れてしまったのですが、合計で20沿ドニエストル・ルーブル台(約200円台)だったと思います。


ティラスポリのケーキ

こちらはティラスポリを散策中に見つけた、個人経営のケーキ屋さんのディスプレイ。


ティラスポリのケーキ

そのお店で食べたケーキ。紅茶も合わせて注文しまして、合計13.5沿ドニエストル・ルーブル(約135円)です。

以上、僕はティラスポリで3回ケーキを食べまして、どれもハズレなし、全部美味しかったです。ハンガリーやリュブリャナのケーキのような、品があって柔らかく、丸みのある甘味ではなく、人工甘味料なのかは分かりませんが、少し舌を刺す感じの甘味です。でも、美味しいのかと言われれば、間違いなく美味しいです。何しろ国連未承認国家ですし、しかも隣国であるウクライナとモルドヴァが、とりわけケーキが美味しいわけでもないので(もちろんまずいわけでもない)、全然期待していなかったのに、なぜティラスポリが美味しいのか、とても不思議でした。

怪しさ漂い、そして行きにくい沿ドニエストル共和国ですが、もしティラスポリに行った際には、是非ケーキもお楽しみ下さい。僕がヨーロッパにおいて、ケーキが安くて美味しい所、上位3つはどこかと言われれば、ハンガリーとリュブリャナが甲乙つけ難く二つとも1位で、3位にティラスポリを挙げますね。

ただ、ティラスポリで残念なのは、コーヒーがインスタントコーヒーばかりなんですよね……。


ティラスポリの珈琲

僕がティラスポリを散策して、インスタントではない、マシン抽出の珈琲が飲めるのは、ティラスポリ中心街である、Strada Păcii(パチイ通り)とStrada Karl Liebknecht(カルル・リエブネクト通り)が交差する場所にあるお店、一軒しか見つけられませんでした。
アラビカ種100%の豆と書かれておりまして、確かにそこそこ美味しかったですが、いっしょに出された水が不味かったですね……。このアメリカーノは15沿ドニエストル・ルーブル(約150円)。やはりインスタントではない分、沿ドニエストル共和国にしては高めです……もっとも、他国と比べたら普通ですね。

ティラスポリはトータルして二日半ほどしかいなかったのですが、宿泊方法も分かったし、思っていてたよりのどかな所だったので、次に沿ドニエストル共和国へ行く機会があれば、もうしばらく滞在して、ティラスポリ以外の所にも行ってみたいですね。


バウンティ

オマケでご紹介。旅先では珈琲をよくテイクアウトして宿で飲んでいたのですが、やはりお供にスニッカーズやオレオと言った、お菓子が欲しくなってしまうわけですね。そう言った中で、ココナッツの風味と食感が良くて気に行ったのが、このBOUNTY(バウンティ)。日本では入手し辛いみたいですが、ヨーロッパならキオスクとか色んな所で売られています。


ケーキだけでなく、ヨーロッパの珈琲とカフェについても色々書きたいところですが、これについて書きだしたら長くなるので、いずれ電子書籍にて発表しようかなと思っております……。もっとも、発行がいつになるかは不明ですが……って、早めに発行しないと意味がないですよね………もう帰国して2年経っていますが……………。


※価格の円表記については、沿ドニエストル・ルーブル以外は、いずれも2017年6月21日現在の為替レートで換算しています。沿ドニエストル・ルーブルについては2014年12月下旬のレートですが、若干誤差があるかもしれません。
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