Sartoria Solito and Sartoria Leonardi in Napoli(ナポリのサルトリア・ソリートとサルトリア・レオナルディ)
CATEGORY靴・服飾

【Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)】
住所:Via Toledo, 256, 80132 Napoli
価格:ビスポーク・スーツ、2,800ユーロ~。ビスポーク・シャツ、230ユーロ~。
ビスポーク・スーツ、仮縫い3回、3ヶ月で完成。ビスポーク・シャツ、仮縫い1回、1ヶ月で完成。英語可。

45年生まれのGennaro Solito(ジェンナーロ・ソリート)さんと息子さんのLuigi(ルイージ)さん。ルイージさんで三代目テイラーと言うのは、よく知られていますね。

芯地は台芯とバス毛芯による二重が基本仕様で、お客さんの要望や体型によっては、さらにフェルトを乗せる事もあるそうです。

ピロッツィさんと同様に、ソリートさんもやはりパターンを作らず、直接生地にパターンを書き込んでいました。ダーツの取り方も他のナポリのサルトリアと同様で、フロントダーツを裾まで貫通させる事でジャケット後方にスペースが作れ、結果、前にも窮屈さがなくなるとのご説明でした。

縫い糸、ボタンホール、ボタン付、全てシルク糸を使用です。シャツの縫製とボタン付はコットン糸で、ダブルスティッチをかける際の二本目の縫い糸とボタンホールにはシルク糸を使用との事でした。

店内の様子です。

【Sartoria Leonardi(サルトリア・レオナルディ)】
住所:Via Capuozzo 38, 80125 Napoli
価格:ビスポーク・スーツ、1,300ユーロ~。ビスポーク・シャツ、150ユーロ~。
ビスポーク・スーツは仮縫い2回、30日で完成。ビスポーク・シャツは仮縫い1回、30日で完成。

81年生まれで三代目当主のAntonio Leonardi(アントニオ・レオナルディ)さん。お店はお祖父様であるVitale(ヴィターレ)さんが1920年に創業されたそうです。

そして、お父様のVincenzo(ヴィンチェンツォ)さんも現役の職人さんです。

他のナポリのサルトリアと同じく、縫い糸、ボタンホール、ボタン付には、全てシルク糸を使用です。ナポリ以外のテイラーでしたら、ボタン付にはコットン糸や麻糸(日本では麻糸が多いですね)、またはポリエステル糸を使うケースが多いですが、ナポリではシルク糸が多く、これもナポリの服の特徴と言えそうです。
なお、シャツについてはカットまでご自身で行い、縫製は別の職人さんが行うそうです。そして、手縫いはシルク糸、ミシン縫いはポリエステル糸を使用です。

ここでも芯地は台芯とバス毛芯による二重が基本仕様で、肩には切込みを入れておりますね。

他のナポリのサルトリアと同様に手縫いが多く、トラウザースも手縫いですね。

そしてナポリらしい、爽やかな雰囲気漂うジャケット。

Super180'sの超高番手ウールによるスーツも仕立てておりました。芯地を薄く仕上げているだけに、こう言った繊細な生地とも相性が良いですね。

店舗の外観です。
※情報はいずれも、僕が訪問した2015年6月4・6日時点のものです。
※17年2月17日5時35分、記事に加筆を行いました。
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