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Sartoria Formosa and Sartoria Gianni Volpe in Napoli(ナポリのサルトリア・フォルモーサとサルトリア・ジャンニ・ヴォルペ)

CATEGORY靴・服飾
サルトリア・フォルモーサの工房

【Sartoria Formosa(サルトリア・フォルモーサ)】
住所:Via Cavallerizza e Chiaia, 37, 80121 Napoli
価格:ビスポーク・スーツ、2,000ユーロ~。ビスポーク・シャツ、200ユーロ~。

ビスポーク・スーツは仮縫い1回、採寸から3週間後に仮縫いし、さらに3週間後、つまり合計6週間で完成。ただし、これは最速で仕上がった場合です。ビスポーク・シャツは仮縫い1回、1ヶ月で完成。ミラノにもVia della Moscova, 30, 20121 Milanoに支店があります。英語可。


ジェンナーロ・フォルモーサさん

創業者で日本でも何度も紹介された著名サルト、マリオ・フォルモーサさんはご逝去され、現在、マネジメントを務める、息子さんで68年生まれのGennaro Formosa(ジェンナーロ・フォルモーサ)さん。


サルトリア・フォルモーサのサンプル

サンプルスーツです。縫製、ボタン付、ボタンホール、全てシルク糸使用です。芯地については台芯とバス毛芯のみの二重が基本仕様で、お客さんの要望次第では、さらに少量の詰め物をするそうです。そして、ポケットのコットンライニングのみの、完全に芯のないジャケットを作る事もあるそうです。

シャツも外注する事なく自社工房製でして、縫い糸はコットン糸とポリエステル糸を半々で併用、ボタンホールや刺繍にはシルク糸を使用です。

サルトリア・フォルモーサのダーツ

やはりダーツの取り方はナポリ独特の仕様ですね。


サルトリア・フォルモーサの肩

そして、ナポリらしい雨降り袖。


サルトリア・フォルモーサのテイルコート

テイルコートのサンプルです。


サルトリア・フォルモーサのジャケット

いかにも柔らかそうに仕立てられ、なおかつ襟、肩回り、胸としっかりと立体を描いていますね。


サルトリア・フォルモーサのカットの様子

カットされた生地も、やはりフロントダーツは貫通したナポリらしい仕様です。


サルトリア・フォルモーサの工房


サルトリア・フォルモーサのアプレンティス

著名サルトリアだけあって、他と比べて広めの工房でした。そして、お若いアプレンティスさんが3人もおり、後進もしっかり育成されております。


サルトリア・フォルモーサの店内

ストックしてある生地も他のナポリのサルトリアと比べて多めでして、ジェンナーロさんは「イタリア製の方が柔らかくて好きだね」と話しておりました。シャツ生地はイタリア製のみです。


サルトリア・フォルモーサの店内

店内の様子です。


サルトリア・フォルモーサの店舗

店舗の外観です。




ジャンニ・ヴォルペの工房

【Sartoria Gianni Volpe(サルトリア・ジャンニ・ヴォルペ)】
住所:Via Ciccone Antonio 15, 80133 Napoli
価格:ビスポーク・スーツ、1,800ユーロ~+生地代。

ビスポーク・スーツ、仮縫い2回、1ヶ月で完成。英語可能な職人さんが一人おります。


ジャンニ・ヴォルペさん

創業者で親方職人のGianni Volpe(ジャンニ・ヴォルペ)さん。


ジャンニ・ヴォルペの工房

日本では紹介された事のないサルトリアですが、職人さんを多く抱えている人気店のようで、僕が伺った際もお客さんが仮縫いに来ておりました。

芯地は台芯とバス毛芯の2枚だけが基本仕様で、縫い糸、ボタンホール、ボタン付、全てシルク糸です。そして、パターンも作らないとの事でした。


ジャンニ・ヴォルペの職人さん

職人さんの一人で、英語で通訳して下さったAlessia(アレッシア)さん。


ジャンニ・ヴォルペの職人さん


ジャンニ・ヴォルペの職人さん

工房ではヴェテラン職人さんとお若い職人さんが、ちょうど半々の割合でした。


ジャンニ・ヴォルペの入口

お店はビルの一室にあり、その入口です。なお、そのビルはカチョッポリの前にあります。


※情報はいずれも、僕が訪問した2015年6月4・5日時点のものです。
※17年2月14日5時45分、記事の加筆と画像の差し替えを行いました。
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