Enzo Bonafè and Fili Sergio in Bologna(ボローニャのエンツォ・ボナフェとフィリ・セルジョ)
CATEGORY靴・服飾

【Enzo Bonafè(エンツォ・ボナフェ)】
住所:Via Augusto Pollastri, 4, 40138 Bologna

僕が伺った当時、80歳でなお現役職人であるEnzo Bonafè(エンツォ・ボナフェ)御大に驚きました!ラストとパターン担当をしており、奥様もパターン担当の現役職人さんです。
工場内は撮影不可だったのですが、よく言われるとおり手仕事の割合が多く、アッパー革の裁断、釣り込み、掬い縫い、ノルヴェジェーゼスティッチはハンドでした。
月型芯はレザーで、先芯はいくつかの素材を使い分けしておりました。フィラーはゴムとスポンジのような素材で、防水効果があるとのお話でした。シャンクはメタル。ラストは全てプラスティックです。

工場をご案内して下さった、エンツォさんの息子さんであるMassimo(マッシモ)さん。

ショー・ルームにあったサンプルは膨大で、作成可能な製法が、ハンドソーン・ウェルテッド製法、マッケイ製法、ウェルテッド製法に踏まず部分だけマッケイ製法、ボロネーゼ製法、ノルヴェジェーゼ製法、トゥボラーレ製法と多様なのが強みです。

ラストの形状も豊富です。

一番左の靴のようにレベルソ仕立ても行っておりますね。右のボタンアップブーツのボタン付けやボタンホールのかがりは手縫いでした。

社屋兼工房の入口です。

【Fili Sergio(フィリ・セルジョ)】
住所:4 Piazza Roosevelt Franklin Delano, Bologna
価格:ビスポーク・スーツ、1,200ユーロ~+生地代。
仮縫い2回、4-5週間で完成。英語不可。僕がイタリア語を話せないため、価格と納期については、間違えている可能性もあります。ご了承下さい。店主のFili Sergio(フィリ・セルジョ)さんは、僕が伺った当時、73歳でした。

ビスポーク・スーツのサンプルで、細腹は取らないのが基本仕様です。そして、仕立てに使用するアイロンの中には、7kgとかなり重量のある物もありました。

お店はビルの一室にあり、そのビルの入口です。
※情報はいずれも、僕が訪問した2015年5月25日時点のものです。
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