Federica Sofia in Brescia(ブレシアのフェデリーカ・ソフィア)
CATEGORY靴・服飾

【Federica Sofia(フェデリーカ・ソフィア)】
住所:Via Nicolò Tommaseo 56, Brescia
価格:ビスポーク・シューズ、ミッドソールがレザー+アウトソールがラバーのマッケイ製法、ウェルト付のレザーソールのマッケイ製法、レザーソールのマッケイ製法+木製ハイヒールの場合は500ユーロ~。
ミッドソールとアウトソール、ともにレザーのブラックラピド製法は550ユーロ~。
モカシン、オックスフォード・ブローグス、アッパー革のハンドペイント、アシンメトリーデザイン、ダブルレザーソールは50ユーロ増。
仮縫い時はトライアルシューズを作成。場合によっては複数回仮縫いし、トライアルシューズでフィットした後に、本番の靴を製作。出し縫いはマシンです。6か月で完成。
マッケイ製法かブラックラピド製法のみを作っておりますが、要望があればハンドソーン・ウェルテッド製法も可能で、その場合、掬い縫いは手縫いで、出し縫いはマシンです。ハンドソーン・ウェルテッド製法の価格は750~800ユーロ。
注文時に半金を支払い、完成時に残り半金を支払い。革小物も作っております。英語可。

Federica Sofia(フェデリーカ・ソフィア)さんはイタリアのブレシア出身で、そのブレシアにあるL.A.B.A. Fine Arts Academyにてインテリアとプロダクトデザインを学んでいた際、靴作りに興味を持ち、13年に卒業後、ノッティンガムに渡って靴職人修行を開始。ノッティンガムでは英語語学校に通いつつ、靴修理のお手伝いをしていたそうです。
その後はロンドンに移住し、オーヴァルと言うお店の職人であるピーターさんと、週に一度、ジョン・ロブにてラストメイキングの修行。そして、T&F Slack(スラック)と工房をシェアし、その親方職人であるFelix Jouanneau (フィリックス・ジュワヌー)さんからマッケイ製法とハンドソーン・ウェルテッド製法の作成方法を修行しました。
「いつかイタリアでお店を開きたい」
僕がロンドンでお会いした際、フェデリーカさんはそう話しておりました。

フェデリーカさんはブレシアの学校ではエコデザインコースに在籍していた事もあり、ご自身の靴には、全て環境に優しいヴェジタブルタンニンなめしの革を使用します。上画像はヌメ革のプレーントウにハンドペイントでキャップトウに見えるようにした、面白いデザインですね。

元々はこのようなプレーントウで、それにトウだけ着色したわけですね。

フェデリーカさんのもう一つのサンプル。トウのコバ側面だけ染色していて、遊び心ありますね。いずれのサンプルもご覧のとおり、トウにヴォリュームがあって大きいラウンドの、愛嬌あるフォルムが特徴です。

アウトソールには、ご覧のとおり、厚みがありながらもしなやかに曲がる、柔らかい革を使用します。

鯉や鮭と、ユニークな魚の皮も取り扱っております。テザインのアクセントに効かせられますね。

インソール及びアウトソールのくせ付けにはプレスマシンを使用です。

機械による出し縫いの様子です。

もちろん、ラストもカスタマイズして個別に作ります。メンズとレディース、両方作っており、ハイヒールの場合はヒールの高さは7cmまでとの事。

そして、フェデリーカさんは15年9月に故郷のブレシアに戻り、その年の12月29日に独立開業されました。僕がロンドンでお会いした際のフェデリーカさんの言葉が、早速現実となっております!

店内のディスプレイ。

店舗の外観です。
※情報はいずれも、僕が訪問した2015年4月3日時点のものです。
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