CarréDucker in London(ロンドンのキャレダッカー)
CATEGORY靴・服飾

【CarréDucker(キャレダッカー)】
住所:Studio W9, Cockpit Arts, Cockpit Yard, Northington Street, Bloomsbury, London
価格:ビスポーク・シューズ、2,950£~。ショートブーツ、3,100£~。ロングブーツ、6,500£~。いずれもVAT、シュー・トゥリー込価格。VAT除けば、もう少し安くなります。
6か月で完成。2足目以降は8-10週間で完成。ラバーソールの場合は出し縫いはマシン縫いです。注文についてはホテルやプラヴェート・クラブでお客様とお会いし、サヴィル・ロウ・テイラーであるギーヴス&ホークスに靴が配達されます。
既成靴も開発しており、オンラインで販売しております。ロンドン及びニューヨークで靴教室も開講しており、靴製作用工具や素材もオンライン販売しております。

ジョン・ロブにて修行し、04年にDeborah Carré(デボラ・キャレ)さんと独立された、James Ducker(ジェイムス・ダッカー)さん。ちなみにこの当時、引っ越し途中だったので背景が現在と少し異なります。もちろん、現在は既に引っ越しは完了しております。

「コンテンポラリー(現代的)。トラディショナルとモダンスタイルの融合」がハウススタイルと言う、キャレダッカーのサンプルシューズ。これはディアスキンとキャンヴァスのコンビで、ロンドンの老舗ビスポーク・シュー・メイカーと比べて、カジュアルな雰囲気のデザインですね。
アッパー革はワインハイマーかイタリア製が多く使用されます。インソールやアウトソール、ヒール、シャンクについては、他のロンドンのビスポーク・シュー・メイカーと同様に、オークバークなめしのベイカーの革を使用。

特別製と言う、ボックスカーフとツイードのコンビブーツ。

ホーウィンコードヴァンを用いたモンクストラップ。コンフォートなラウンドトウはコードウァンに合わせたシェイプだそうです。コードヴァンシューズの価格は3,300£~。

ビーディングを紫色にしたクロコダイルのローファー。モカ縫いは手縫いです。

一見、スムースカーフで作ったように見えますが、実はベイカーのリヴァースカーフを使用したライディング・ブーツ。これに特製のワックスを擦り込む事でスムースに仕上げております。そして、ライディング・ブーツが使用しているうちにできた引っかき傷は、滑らかな骨で擦ると、革は再び平滑化されます。

ライディング・ブーツのシュー・トゥリーは、美しい木目が特徴のチューリップウッド製。

キャレダッカーオリジナルで、通気性良く、軽い素材で作られたサマーシューズ、"Winkers(ウィンカーズ)"。

出し縫い、掬い縫いにはヘンプかリネンの糸を使用。そして、糸に防水性と強靭性を持たせるために擦り込むチャンは、ビーズワックスとタロウで作ります。

ラストはもちろん木製です。プラスティックラストは靴教室用。

キャレダッカーの工房は職人さんやデザイナーさんが活動するためのビル、Cockpit Arts(コクピット・アーツ)内にあります。
なお、現在(16年6月1日)、キャレダッカーはKickstarter(キックスターター)にて、ご自身が開発されたデザートブーツについて出資を募っておりますのでご覧下さい。締切は16年6月6日7時59分となっております。
※情報はいずれも、僕が訪問した2015年3月30日時点のものです。
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