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Amrik "Micky" Chaggar in London(ロンドンのアムリク・"ミッキー"・チャガー)

ミッキー・チャガーさん

【Amrik "Micky" Chaggar(アムリク・"ミッキー"・チャガー)】

ビスポーク・シューズ、4か月半で完成。ビスポーク・スーツ、仮縫い2・3回で5ヶ月で完成。ご自宅内にある工房にて作業をしており、店舗はないため、出張採寸も受け付けております。


ミッキー・チャガーさんと奥様のカマルジットさん

Amrik "Micky" Chaggar(アムリク・"ミッキー"・チャガー)さんと、奥様のKamaljit(カマルジット)さん。76年生まれのミッキーさんは、セントラル・セント・マーチンズにてデザインを学び、キルガーとギーヴス&ホークスにてコートメイカーとして修行。そのギーヴス時代は、久保田博さんとも同僚だったそうです。そして、ウェルシュ&ジェフリーズでカッターとして修行し、ビスポーク・テイラーの技術を身に付けました。
その後は、フォスター&サンにてラストメイカーとして勤務し、06年に独立と、ビスポーク・スーツとビスポーク・シューズ、両方を手がけられる、もしかしたら世界で唯一の職人さんです。なお、ミッキーさんによると、「メインビジネスはビスポーク・シューズ」との事。

そして、物作りへのこだわりが凄いミッキーさんは、全作業を外注なしで、ご自身で手がけております。


ミッキーさんの工房

工房の様子でして、ボクシングが趣味のミッキーさんは、パンチングボールがあります(笑)。あと、こことは別に、もう一つ工房があるそうです。


ミッキーさんのインソールくせ付け

仕上がったラストにインソールを釘で貼り付けて、クセを付けている様子。


ミッキーさんのビスポーク・シューズ

「クラシック、エレガント、グッドスタイル」がハウススタイルと言う、ミッキーさんのビスポーク・シューズ。ラストメイクはフォスター&サン同様に、ラフターンからの削り出しで、その作業に一切機械は使わず、全て手作業です。インソール、アウトソール、シャンクなどは全てベイカーで、フィラーはタールを含ませたフェルトを使用するのも、フォスター&サン及び他のロンドンのビスポーク・シュー・メイカーと同じですね。

そして、フォスター&サンではラストメイカーだったミッキーさんですが、ご自身のビスポーク・シューズについては、前述のとおり、全工程をご自身で手がけます。



ミッキーさんのビスポーク・シューズ

ビスポーク・シューズ、上からのアングルです。


ミッキーさんビスポーク・シューズヒールのディテイル

ソールとヒールの境目をスムーズに仕上げ、スッキリ見えますね。


ミッキーさんのビスポーク・オペラパンプス

ミッキーさん作のビスポークのオペラパンプス。一見、セメント製法かマッケイ製法に見紛うほどコバが攻められておりますが、もちろん、これはハンドソーン・ウェルテッド製法です。


ミッキーさんのビスポーク・オペラパンプスのブラインドウェルト

出し縫いを奥深くに入れて、さらにコバを潰しているため、非常に華奢に見えます。いわゆる、ブラインド・ウェルトですね。注文客が足に障害をお持ちだったため、この薄い仕上げにしたそうです。


ミッキーさん製シュートゥリー

どのビスポーク・シュー・メイカーでも、大抵、シュー・トゥリーは外注ですが、ミッキーさんはなんと自作しております。ラストメイカーさん自らシュー・トゥリーを作ってくれるのは、精度が高そうで心強いですよね。外注だと業者がマシンで削りますが、ミッキーさんは機械を使わず、手作業で削るのが特徴です。素材はブナかシデで、シデの方が硬いです。そして、トゥリー表面の仕上げは"フレンチポリッシング"と呼ばれる古典的手法で、この仕上げだと見栄えが良く、トゥリーの形状も長く保持され(経年変化が少ない)、そして装着時の滑りも良くなる長所があるとの事。トゥリーにも、ミッキーさんのこだわりが詰まっています!


ミッキーさん製シュートゥリー

トゥリー内部は大きくくりぬかれており、軽量性も考えられていますね。


ミッキーさん製シューバッグ

付属のシューバッグもミッキーさんによる自作です。表地にはネクタイ用シルク生地を用いて高級感とオシャレ感があり、さらにバッグ下部には小ポケットも付いております。


ミッキーさん製シューバッグ内部

そして、シューバッグの裏地は靴を傷めないようにフェルトを使用と、シューバッグにもミッキーさんのこだわりが伺えます。


ミッキーさん製シュースピリッツ

さらに、ビスポーク・シューズにはシューケアの用のスピリット(アルコール)も付属します。ワックスと水でポリッシュする際、これも併用すると仕上がりが良いそうです。ちなみにこのスピリット、お酒とは違うので飲む事はできません(笑)。


ミッキーさんブランドマーク

ミッキーさんのブランドマークも、ミッキーさんご自身によるデザインです。


ミッキーさん製ビスポーク・スーツ

ミッキーさん作のレディースのビスポーク・スーツ。パターンはブロックパターンを用いず、ゼロから作るそうです。襟付けやライニングの取付けは手縫いで、ボタン付け、ボタンホールはシルク糸を使用。そして、使用する生地は「仕上がりが美しいから」と言う理由で、英国製のみだそうです。


ミッキーさん製ビスポーク・スーツ

ビスポーク・スーツをマネキンから外し、手で吊るすだけでも立体的なラインを描いているのがお分かり頂けると思います。


ミッキーさんのハ刺し

ハ刺しはもちろんハンドでして、上画像はパフォーマンスのうずまき型のハ刺しです。芯地は英国製で、もちろん自作しております。


ミッキーさん受賞ハンガー

ミッキーさんは2000年に、英国の男性向けライフスタイル誌、「FHM(For Him Magazine)」における「Young Tailor of the Year(年間最優秀若手テイラー賞)」を受賞しており、そのハンガーを模した表彰楯。


ミッキーさん使用シンガーミシン

スーツと靴を手がけるミッキーさんは、ミシンも用途に応じて数種類用意しており、このシンガーミシンはピッチが細かいため、レディース・シューズに用いるとの事。


ミッキーさん使用ブラザーミシン

このブラザーミシンはスーツ用で、同じく仕立て屋だったご祖母様から譲って頂いたそうです。


ミッキーさん使用ギンピングミシン

珍しい、100年前のギンピング(ギザ飾り)用ミシンです。


ミッキーさん使用ギンピングミシン

このようにギンピングが作れるわけですね。


2004年冬、フォスター&サンにてミッキーさん

2004年11月に撮影した、フォスター&サン時代のミッキーさんの仕事の様子です。


2006年夏、フォスター&サンにてミッキーさん

そしてこちらは、2006年7月にフォスター&サンにて撮影したミッキーさんです。ミッキーさん、ご自慢のシャネルのメガネをしております(笑)。


※情報はいずれも、僕が訪問した2015年3月28日時点のものです。

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