David Young and O'Máille in Galway(ゴールウェイのデヴィッド・ヤングとオモーリャ)
CATEGORY靴・服飾

【David Young(デヴィッド・ヤング)】
住所:7 Francis Street, Galway
価格:ビスポーク・スーツ、1,600ユーロ~。
仮縫い1回。1ヶ月で完成。ダブリンのロニー・ジョンストンさんが、ゴールウェイのお薦めのテイラーと、僕に教えて下さったテイラーさんです。

店主のDavid Young(デヴィッド・ヤング)さんはダブリン出身で、僕が訪問時は67歳。10代後半から20代前半にかけて、かつてサヴィル・ロウにあったビスポーク・テイラー、ピーター・ムーアにて5・6年ほどコートメイカーとして修行後、アイルランドのテイラーでも勤務し、ゴールウェイにて独立開業されました。全工程をお一人で行っております。
「ピーター・ムーアは自分にとって最高のテイラーだ。あとはハンツマン、ヘンリー・プール、キルガーが良かったね」ともお話されていました。サヴィル・ロウで働いていた頃は、日本人客も多かったとの事。ケーブルテレビで日本のニュースを見たりもするそうで、京都がお好きで、さらに「Gaijin(外人)」と日本語で話していました(笑)。

ヤングさんのサンプル。肩を高い位置に持って来るのがスタイルとの事で、柔らかい作りが身上。肩パッドも薄い物を用いると話しておられました。
論より証拠と、ヤングさんはこのジャケットを試着させて下さいまして、確かに軽い着用感で、そして僕にはやはりサイズが合ってないものの(笑)、それでも襟が抜けない立体的な作りでした。

こちらはレディースです。太めのお客に作ったとの事でした。

多くのビスポーク・テイラーさんはスティームアイロンを使いませんが、ヤングさんも同様に、手にしているアイロンもスティームアイロンながら、スティーム機能は止めて使っておりました。スティームアイロンだとくせ取りがしづらいとの事。

芯地は当然自作です。ヤングさんはハ刺しや芯地に入るスティッチはマシンで、ここも手縫いの場合は、追加料金が発生するそうです。その分、価格がリーズナブルですね。上襟がけやピックスティッチなどは手縫いです。ボタン付けは麻糸で、ボタンホールはシルク糸でかがっておりました。

ヤングさん愛用の鋏は1970年代のアメリカ製。

シャツは作らないため、既製シャツが店内で販売されております。

店舗の外観です。

【O'Máille(オモーリャ)】
住所:16 High Street, Galway
こだわりのアイルランド製衣料を揃えたお店で、特にアランセーターは日本でもジャックノザワヤさんなどで取り扱いがあって有名です。巷ではアジア製も多い中、ここのアランセーターはもちろん発祥地であるアイルランド製と、紛れもない本物です。

手編みならでは柄の立体感が見事!そして、たくさんの毛糸を使って編んでいるので、ずっしりと重量感あります。なお、この色はオートミールです。

アランセーターとともに、アイルランド特産衣料と言えば、やはりドニゴールツイード。日本にも入っている、マギー社やストゥディオ(スタジオ)・ドニゴールのもありました。

ツイード帽子も多く揃えています。

手編み用の毛糸も売られています。100%メリノウール、100gの190mで10.5ユーロです。

もちろん、アランセーターやドニゴールツイード以外の品もあります。

店舗の外観です。
※情報はいずれも、僕が訪問した2015年2月23日時点のものです。
- 関連記事
-
-
Materna Schuhe in Wien(ウィーンのマテルナ靴店) 2015/08/06
-
Amrik "Micky" Chaggar in London(ロンドンのアムリク・"ミッキー"・チャガー) 2016/05/16
-
「ヨーロッパ靴服風来行」改訂版を2月16日に発行 2016/02/20
-
イ、イイイイインコテックスがあ~!!! 2009/04/14
-
国際靴職人技能コンクールにてゲットした物 2007/04/08
-
Jesper Ingevaldsson ordered the 3rd pair of MAIN D’OR bespoke shoes(イェスペル・インゲヴァルソンさん、マンドールにてビスポークシューズ3足目を注文) 2019/09/20
-