Bespoke Athens and Chatzidimitriadi Afoi in Athens(アテネのビスポーク・アテネとサズィディミトゥリアディ・アフォイ)
CATEGORY靴・服飾

【Bespoke Athens(ビスポーク・アテネ)】
住所:Αναγνωστοπουλου 15-17, Κολωνακι, Athens
価格:ビスポーク・スーツ、フルハンドで3,500ユーロ~、マシンとの併用で2,800ユーロ~。MTMスーツ、2,000ユーロ~。
ビスポーク・シャツ、手縫いは450ユーロ~、袖付けだけ手縫いで、他はマシン縫いは350ユーロ~。MTMシャツ、手縫いは350ユーロ~、袖付けだけ手縫いで他はマシン縫いは250ユーロ~。ビスポーク・シャツは初回注文時のみトライアルシャツを作るので、200ユーロ増。
スーツは仮縫い1-3回、6-8週間で完成。シャツは2-6週間で完成。Vassilis Bourtsalas(ヴァシリス・ブーサラス)さんが2004年に創業したお店で、併設の自社工房では手縫いのシャツが製作されております。そして、ビスポーク・スーツは3ラインあり、ブリティッシュかフレンチスタイル希望の場合は、長年サヴィル・ロウで仕立てていたテイラーさんが作り、ナポリスタイル希望の場合はナポリのサルトが作り、そしてシャマットと、お客の希望するスタイルによって発注先を変える、ユニークな体制を採っております。他にビスポーク・ネクタイもあります。
なお、日本語の読み方を「アテネ」と書いてはおりますが、正しい発音は「アセン」です。英語可。

シャツのカラーサンプル。

自社工房製シャツは、南イタリア製シャツのように手縫いを多用しているのが大きな特徴です。袖付けは立体性を持たせるべく、しっかりいせ込みされ、ギャザーができていますね。

袖付けが手縫いなのが分かりますね。

襟も首周りの収まりが良いよう、立体性を持たせて手縫いされております。

手縫いながら、スティッチワークも綺麗ですね。

袖と身頃を一直線に縫わず、それぞれを別々に作った後に取り付ける、いわゆる、袖の後付を行っております。イタリア製高級シャツで見られる、立体感を出しやすい作成方法ですね。なお、ボタン付はいわゆる鳥足ではなく、4つ穴ボタンにクロスがけです。

工房内の職人さんです。


使用するアイロンにはスティームアイロンも使っておりましたが、重量あるドライアイロン(上画像)もあり、霧吹きで水分を与えて作業をしていました。

スーツのサンプルです。重衣料については、前述のとおり他社製です。



店内の様子です。既製服の取り扱いもあります。

店舗はビルの二階にあります。

【Chatzidimitriadi Afoi(サズィディミトゥリアディ・アフォイ)】
住所:Lekka 10, Athens
価格:ラムスキンのレザーコート、750ユーロ~。
レザーウェア専門のビスポーク・テイラーで、1週間~10日ほどで完成。英語は少し可能です。

飾られていたサンプルです。素材はラム、牛革、豚革など色々あり、ラムを使用する事が多いとの事。


外から作業が見える作りですね。ちなみに、このお店から少し歩くと、革業者が集う界隈があります。
※情報はいずれも、僕が訪問した2015年2月3・4日時点のものです。
- 関連記事
-
-
半ズボン、昭和は遠く、なりにけり 2007/02/07
-
ЯМАШЕВ in Saint Petersburg(サンクト・ペテルブルクのヤマシェフ) 2015/12/30
-
日本人で初めてジーンズを履いたのは 2012/12/23
-
ジョン・ロブとヘンリー・プールのトランクショー 2015/04/28
-
清角豊さんの既製靴 2008/07/07
-
København Bespoke Tailor(コペンハーゲンのビスポーク・テイラー) 2015/11/19
-