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Indposhiv and Кулигин Олег in Ukraine(ウクライナのインドポシフとクリギン・オレグ)

CATEGORY靴・服飾
インドポシフの店舗

【Indposhiv(インドポシフ)】
住所:48B Shevchenko blvd, Kyiv
価格:ビスポーク・スーツ、18,000フリヴニャ~。ビスポーク・シャツ、2,800フリヴニャ~。MTMスーツは500ユーロ~。

ビスポーク・スーツは初回注文で仮縫い3・4回で8週間で完成、2回目以降の注文は仮縫い2回で5週間で完成。
ビスポーク・シャツは初回注文で仮縫い2回で5週間で完成、2回目以降の注文は仮縫いなしで3-4週間で完成。
MTMスーツはルーマニア製で仮縫い1回、1ヶ月で完成。
店名のIndposhiv(インドポシフ)とは、ロシア語でビスポークの意味です。レディースは作ってなく、メンズのみ受け付け。出張採寸も承っています。英語可。

なお、ウクライナは物価そのものが安く、さらに現在(16年1月初頭)はウクライナの通貨、フリヴニャの価値が下落しているため、1フリヴニャ=5円ぐらいです(ちなみに僕が伺った14年12月は1フリヴニャ=8円ぐらい)。つまり、このお店では90,000円ほどと、リーズナプルな価格でビスポークが可能です。


タチアナさん

英語で通訳しつつガイドして下さった、マーケティング&クライアントサーヴィスマネージャーのТатьяна Подакина(Tatiana Podakina、タチアナ・ポダキナ)さん。


インドポシフのサンプル

サンプルのスーツです。


インドポシフのサンプル

サンプルのスーツは二つとも絞りが緩やかで、柔らかなラインの、かわいらしい印象を受けました。


インドポシフの話し合い中

カッティングルームです。


インドポシフの型紙保管

09年2月創業の新進テイラーながら保管されている型紙が多く、仕事が多い様子が伺えます。


インドポシフのカッター

カッターのАбду Селям(Abdu Seliam、アブドゥ・シィラム)さん。クリミア出身で、サンクト・ペテルブルクとキエフにてテイラーの修行をしたそうです。

インドポシフの工房

そして、工房を見学させて頂くと、新進テイラーながら多くの職人さんを抱えているのに驚きました。相当数をこなしていそうです。


インドポシフの工房

店舗の2階ではジャケットを製作。縫い糸、ボタンホール、ボタン付けはシルク糸使用です。


インドポシフの工房


インドポシフの芯地


インドポシフの芯地

芯地は自作ですね。


インドポシフのフィニッシング

アイロンでの仕上げの様子。


インドポシフのシャツ作り

店舗のすぐ隣の建物が、シャツとパンツの工房となっております。


インドポシフのシャツ作り


インドポシフのシャツ作り


インドポシフの工房


インドポシフの工房

スーツだけでなく、シャツ職人さんも多く抱えていますね。


インドポシフのシャツ作り

新進テイラーだけあって、職人さんの平均年齢も若めですね。そして、女性職人さんが多いのも目に付きます。職人さんは全員ウクライナ出身だそうです。


インドポシフのプレス

こちらはズボンのプレスです。


インドポシフの受付

店舗の受付。新進かつ若手職人が多いテイラーらしく、モダンなデザインですね。


インドポシフのサーヴィス

時期によって、スーツ注文時、替えズボン(つまり2パンツスーツ)をサーヴィスしたり、ネクタイやスカーフの入ったフレゼントボックスを提供したり、スキャバル生地を40%オフで提供したりのサーヴィスも行っております。




オレグ・クリギンさんと僕

【Кулигин Олег(Kuligin Oleg、クリギン・オレグ)】
住所:Street Kostychev 2a, Харків
価格:ラスト製作料、一足100ユーロ~。

72年生まれのOleg Kuligin(オレグ・クリギン)さんは、外注でビスポークと既製、双方のラスト製作を請け負っているラストメイカーさんです。ロシア、ウクライナ、ベラルーシが主な顧客ながら、過去にはシンガポール、アメリカにもご自身の作品を送った事もあるそうです。さらに、ヴィブラムソールやダイナイトソールに見られるような、アウトソールの凹凸のパターン設計も行っております。英語不可。


オレグ・クリギンさんのラスト

クリギンさんの作業場。ラスト表面はざらついており、削った跡が見られますね。ラストに施されたペイントはあくまで趣味で、お仕事ではないそうです(笑)。


オレグ・クリギンさんのラスト

ご覧のとおり、メンズだけでなくレディースのラストも手がけております。相当高いハイヒールですね。


オレグ・クリギンさんのラストスケッチ

作業場の壁には、ラスト製作のためのスケッチがたくさん貼られていました。


オレグ・クリギンさんのラストスケッチ

スケッチから、図面上から既に立体を出しているのが分かりますね。



※情報はいずれも、僕が訪問した2014年12月14日・16日時点のものです。
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