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Otso Mäensivu and Haraldin Kenkä in Helsinki(ヘルシンキのオッツォ・マエシヴとハラルディン・ケンカ)

オッツォ・マエシヴさんのサンプル

【Otso Mäensivu(オッツォ・マエシヴ)】
住所:Eerikinkatu 20, Helsinki
価格:パンプス、サンダル、短靴は2,800ユーロ~。アンクルブーツ3,200ユーロ~。ロングブーツ3,400ユーロ~。いずれもセメント製法価格。マッケイ製法の場合は8%増。ハンドソーン・ウェルテッド製法の場合は20%増。シュー・トゥリー280ユーロ~。シューケアキットボックスは120ユーロほど。ビスポークの靴箱は350ユーロ~。

レディース専門のビスポーク・シュー・メイカーで、6ヶ月で完成。パティーヌも要望があれば受け付けており、その場合は値上がり。採寸時はフットプリントも採ります。インソール、アウトソール、芯材はレンデンバッハ。ビスポーク・ラストやシュー・トゥリーはドイツのSpenle(シュペラ)の物を使用。英語可。


オッツォ・マエシヴさん

78年生まれ、インダストリアルデザインとオートペディ・シューズ(整形靴)を学んだ、店主で職人のOtso Mäensivu(オッツォ・マエシヴ)さん。13年に靴職人のマイスター資格を取得されており、ヘルシンキマスターギルド会員でもあります。


オッツォ・マエシヴさんのラスト

マエシヴさんはまず右の状態からを削り出してラストを作成し、出来上がったラストをラスト業者さんにプラスティックラストにコピーしてもらい、靴製作を行っていました。ただ、これは伺った当時の話で、現在は木製ラストを使用しています。


オッツォ・マエシヴさんのフットプリント

オートペディも学んでいるだけあって、採寸時はフットプリントも採ります。


オッツォ・マエシヴさんのラストの後姿

ハイヒールの高さは大抵12cmまでだそうで、「それ以上高いとフェティッシュだ」との事。ヒールは木製で、そのヒールを革で覆い、先端にはゴムかブラスを付けて完成です。



オッツォ・マエシヴさんのシャンク

レディースシューズはデザインが華奢になりがちで、狭いスペースに体重がかかるため靴への負担が大きく、その分、シャンクもより強靭にする必要があるとの事で、シャンクはメタルシャンクを上下からカーボンで挟み込む三重構造。「カーボンは軽いから良い」との事で、レディースシューズに要求される軽量性も考慮しての作りですね。なお、このカーボンにフィラーの役割はなく、フィラーは別にコルクが入ります(セメント製法でも)。


オッツォ・マエシヴさんのソール

レディース・シューズは、ご覧のとおり踏まず部分が細くなので、それだけ耐久力のあるシャンクが必要と言う事ですね。


オッツォ・マエシヴさんのインソールのくせ付け


オッツォ・マエシヴさんのインソールのくせ付け

インソールのくせ付けは、湿らせたインソールを釘でラストに打ちつけ、布ゴムで巻き上げる手法です。マエシヴさんは整形靴会社に勤めていた時にこの手法を学んだとの事で、この手法は、ギルド・オブ・クラフツ、O.E.、奥山大さん、ボンタ、清角豊さんなど、日本の靴職人さんの間でもしばしば見られますね(厳密には、日本の職人さんはゴムチューブを使用)。


オッツォ・マエシヴさんのハンドマッケイ

ご覧のとおり、ハンドでのマッケイ縫いも行っております。ハンドのマッケイ縫いはウェルテッドシューズの出し縫いより面倒で、イタリアではしばしば見かけるものの、それ以外の国で実践している職人さんは少ないです。マシンでのマッケイ縫いも可能との事。


オッツォ・マエシヴさんのサンプル

マエシヴさん製のサンプルです。色使いが鮮やかですね。


オッツォ・マエシヴさんのサンプル

房飾りも、もちろんハンドメイドです。


オッツォ・マエシヴさんのサンプル

カジュアル感あるコンビのハイヒール。カーフに付けた色の濃淡も、カジュアル感を増すのに一役買っていますね。ちなみにヒールは撮影角度のせいで映ってないだけで、ちゃんと取り付けられております。




ハラディンさんの店舗

【Haraldin Kenkä(ハラルディン・ケンカ)】
住所:Luotsikatu 5, Helsinki
価格:セメント製法で800ユーロ~。ウェルト製靴の場合は1,200ユーロ~。

ヘルシンキマスターギルド会員で、08年に靴職人のマイスター資格を取得した、Nora Haraldin(ノラ・ハラルディン)さんによるハンドメイド・シューズ店です。仮縫いなしで、4~6週間で完成。ウェルト製靴の場合、掬い縫いはハンドとマシン、両方可能です。アッパー革はインド製のタンニンなめし。靴や鞄の修理も受け付けています。ちなみに、Kenkäは靴の意味です。英語可。


ハラディンさんのワークショップ

店舗兼工房の様子です。


なお、僕がご紹介したヘルシンキのビスポーク関連のお店は、全てヘルシンキ中央駅から徒歩25分圏内にあります。そして、ヘルシンキ市内には、他にもWeblogに掲載していないビスポーク関連のお店がいくつかあり、ヘルシンキは首都とは言え、地下鉄が一本走っているだけの小さい街でして、その小さい街に、ビスポーク関連のお店がこれほどあるのに驚きました。


※情報はいずれも、僕が訪問した2014年12月2日~3日時点のものです。
※15年12月30日1時50分、マエシヴさんから新情報や、インソールのくせ付けの画像を頂きましたので、追記、追加掲載しました。

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