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Shoe care goods of TONINO and Ralf Poppe in Köln(ケルンのトニノのシューケア用品とラルフ・ポッペ)

トニノの店舗

【TONINO(トニノ)】
住所:Breite Str. 145, 50667 Köln

既製靴店で、商品構成の8~9割ぐらいがレディースシューズ。メンズではアレン・エドモンズなどを取り扱っております。そして、個人的に目に付いたのが、靴ケア用品です。


トニノのショー・ウィンドウ


トニノのショー・ウィンドウ

シューケア用品には、TONINOと店名が書かれています。容器のデザインはコルドヌリ・アングレーゼや昔のサフィールも似ていて、フランスのメイカーによるOEMか?と思いきや、まったく似てないデザインもあります。そう、ここのシューケア用品の多くは、この店オリジナル商品なのです。


トニノのオーナーさん

オーナーのCiro Visco(ツィロ・ヴィスコ)さん。1973年にお父様が創業したお店の2代目です。そして、このツィロさんがオリジナルのシューケア用品の開発に着手したとの事。英語可。


トニノのブラシ

トニノで販売されている靴ブラシで、3つとも馬毛。
左:ノーマル(5.9ユーロ)、仕上げ用で、これはネームがトニノと言うだけで、他でも販売されているそうです。
中:プロフェッショナル(12ユーロ)、トニノオリジナルでスムースレザー用。
右:スペシャル(19.9ユーロ)、プロフェッショナルよりも毛足が長い分、毛先が良く跳ねてブラッシング効果が高く、そして他の馬毛より柔らかいため、クリームのノリが良いそうです。




トニノのブラシ

左:光沢を出すための山羊毛のブラシ(16ユーロ)。繊維が他よりも細いため、ブラッシングする事で革の表面が温まり、やはりクリームが入りやすくなるそうです。
中:クリーニング用の馬毛ブラシ(12.9ユーロ)。
右:イノシシの毛と青銅のスウェード用ブラシ(19.9ユーロ)。


トニノのブラシのハンドル

トニノのオリジナル靴ブラシは、持ちやすくするべく、持ち手の側面が全周窪んでいる(上画像黄矢印部分)のも特徴です。他のブラシでも持ち手の側面が窪んでいたりしますが、一部分だけだったり、両脇だけだったりで、全周は珍しいです。

そして、これら以外にも、馬毛のアプライブラシ(3ユーロ)などがあり、ブラシだけでも種類豊富です!


トニノの靴クリーム

こちらの乳化性クリームは靴用でイタリア製。レシピはトニノオリジナルで、ビーズワックスとカルナバワックスの二種配合で、水ベースではなく、オイルベースとの事。そして、成分の80%が革に浸透するそうです。


トニノの靴クリーム

左上:革製品全般のケアと汚れ落としも兼ねる乳化性クリーム(12.9ユーロ)。色展開もニュートラルと黒のみ。一見、コルドヌリ・アングレーゼの瓶にも似ていてフランス製にも見えますが、そうではなく、ケルン製のオリジナルだそうです。
右上:アレン・エドモンズのコードヴァン用クリーム(12ユーロ)。当然、オリジナルではありません。
下段:ケルン製のオリジナルワックス(50mlが6ユーロ、100mlが12ユーロ)。ワックスの場合、革に浸透するのは成分の20%との事。そして、このワックスもビーズワックスとカルナバワックスとオイルで構成されつつも、カルナバワックス分が多く、カルナバワックスは光沢を出す効果があり、ビーズワックスは革保護の効果があるとのお話でした。スムースレザー全般用ワックス(8ユーロ)もあります。

靴のクリーニング方法について聞いてみたところ、簡単で良ければニュートラルのワックスで拭き取ればOK。よりしっかりとクリーニングしたいならば、レザークリーナー(100ml、11.9ユーロ。250ml、18,9ユーロ)を使用との事でした。


トニノのソール用オイルとブラシ

ビーズワックスとエッセンシャルオイルが主成分の、ドイツ製ソール用ケアオイル(100ml、11.9ユーロ。250ml、18,9ユーロ)は、ソールを柔らかくし、防水効果もあります。そして手前にあるのは、それを塗るための小刷毛(2ユーロ)。


トニノのソール用オイル

ミンクオイル、ホホバオイル、大豆油、アボカドオイル、ニートフットオイルと多種のオイルで構成された天然皮革製品全般のケア用オイル(100ml、10ユーロ。250ml、16.9ユーロ)や、防水スプレー(8.9ユーロ)、コバインキ(6.9ユーロ)などなど、他にもたくさんのケア用品があります。詳しくは、トニノのサイトをご覧下さい。そしてこのページでは、ケア方法をYouTubeにて解説しております。
ちなみに、日本でコバインキはコロンブスさんなどで販売しておりますが、ヨーロッパのメイカーさんでコバインキはおそらく珍しいです。




ラルフ・ポッペの店舗

【Ralf Poppe(ラルフ・ポッペ)】
住所:Albertusstraße 55, 50667 Köln
価格:ビスポークはブラックラピド製法が基本仕様で1,300ユーロ~。コードヴァンは2,500ユーロ~。ハンドソーン・ウェルテッド製法の場合は800ユーロ増。

マッケイ製法での注文も受け付けており、ブラックラピド製法やマッケイ製法の場合、出し縫いはマシン。ブラックラピド製法を基本仕様にしている理由については、「修理がしやすいから」との事でした。アインラーゲンも必要に応じて作成。ソール材はレンデンバッハか、同じくドイツのタンナーであるマーティン。ヒールの素材は、全てレンデンバッハだそうです。アッパーはイタリアのタンナーが主。製甲はカールスルーエのFrank Schneider(フランク・シュナイダー)さんに外注されております。英語可。


ラルフ・ポッペ親方

62年生まれのオーナー兼職人で、整形靴マイスターの資格を持つRalf Poppe(ラルフ・ポッペ)親方。ビスポーク・シューズとは別に、整形靴の注文や修理も受け付けております。


ラルフ・ポッペのショー・ウィンドウ

ドイツのヴィースバーデンにて3年に一度開かれる国際靴職人技能コンクールにて、95年に銀メダル、01年に金メダル受賞歴があり、その賞状やメダル、受賞靴が飾られておりました。


ラルフ・ポッペのショー・ウィンドウ

受賞靴たち。ドイツ靴らしい、重厚な風貌ですね。


ラルフ・ポッペの足型採取

ポッペ親方はやはり整形靴マイスターらしく、採寸時はフットプリントを採ったり、上のように足型採取をします。


ラルフ・ポッペの仮縫い靴

仮縫いでは、ドイツではお馴染みの透明プラスティックによるトライアルシューズを作成。


ラルフ・ポッペのサンプル

店内にあったサンプルです。


ラルフ・ポッペのワークショップ

店舗併設の工房。


ラルフ・ポッペの照明

店内の照明には靴べらが下がっており、面白い飾り付けでした(笑)、


四之宮玄騎さんの修理

このラルフ・ポッペは、かつて四之宮玄騎(Genki Shinomiya)さんが勤務していたお店でもあり、店頭には、その四之宮さんが手がけた、オールデンのオールソール修理靴が展示されていました。釘による装飾は、四之宮さんがかつて国際靴職人技能コンクールで名誉賞を受賞した靴と、同じ仕様ですね。
また、四之宮さんは、「このお店では、保険会社の社員がよく靴の修理を持ち込んで来ており、それがヨーロッパ各国の著名なビスポーク・シューズや高級靴だったりして勉強になった」と話しておられました。


ラルフ・ポッペで販売されているトニノの靴クリーム

そして、トニノとはパートナー企業だそうで、ここでもトニノの靴クリームが販売されております。



※情報はいずれも、僕が訪問した2014年11月5~8日時点のものです。



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