Anna Rakemann and Lieblinge in Berlin(ベルリンのアンナ・レイクマンとリブリングシュー)
CATEGORY靴・服飾

【Anna Rakemann(アンナ・レイクマン)】
住所:Schwedter Straße 18, 10119 Berlin
価格:ビスポークで1,400ユーロ~。
4ヶ月で完成。セメント製法に、ハンドソーン・ウェルテッド製法も作っています。仮縫い時はトライアルシューズを作成。ソール材は全てレンデンバッハ。13年設立の若い工房です。普通、ドイツや中東欧では、インソールの成形にプレスマシンが使われますが、レイクマンさんは使わずに作るそうです。リペアも受け付けております。英語可。

お店にサンプルがこれしかなかったのですが、実際は色んなモデルを作っておられまして、ウェブサイトにてご覧頂けます。

こちらは工房の様子です。


【Lieblingsschuh(リブリングシュー)】
住所:Schönfließer Straße 1, 10439 Berlin-Prenzlauer Berg
価格:ビスポークで2,600ユーロ~。メインビジネスである既製の子供靴は70ユーロ~。
プロダクトデザイナーのOliver Klein(オリヴァー・クライン)さんと、奥様で整形靴職人と靴職人、両方のマイスター資格を持つNadine(ナディーン)さんのお店です。
アッパー革に独自に開発した柔らかいエコレザーを使用し、解剖学に基づいて製作した子供靴がメインビジネス。底付けも接着ではなく、手縫いしているそうです。ドイツ国内にある別工場とのコラボレーション品だそうで、ドイツの場合、量産品は企画だけドイツで、生産は中東欧国に外注する事が多いのですが、これは100%ドイツ製です。
もちろん、ビスポーク・シューズもあり、仮縫い時はトライアルシューズも作るそうです。ソール材は、やはり他と同じくレンデンバッハ。他社のコレクション用靴やプロトタイプ靴製作やデザインも請け負っているようですね。英語可。
余談ですが、07年3月に福岡の某セレクトショップのオーナーさんから、「今、物作りで面白いのはベルリン」と聞いておりまして、確かにベルリンは、それぞれハウススタイルの異なる若手テイラーさんがご活躍されていたり、女性靴職人さんが多く独立開業されていたりと(僕がweblogでご紹介した方以外にも複数名います)、他の街と比べて、ビスポークの分野では異彩を放っておりました。もっとも、僕が今回伺ったビスポークのお店は、07年3月以降に開業したお店が多いのですが(笑)。
※情報はいずれも、僕が訪問した2014年10月23~27日時点のものです。
- 関連記事
-
-
ヨーロッパで鍛えられた人特有の強さまで描いた「シューメーカーの足音」 2012/02/03
-
2017年フォスター&サン日本トランクショーのご案内(The Announcement of Foster & Son Trunk Show in Japan in 2017) 2017/07/08
-
Walter Steiger and Dimitri Gomez in Paris(パリのウォルター・ステイガーとディミトリ・ゴメス) 2016/08/24
-
半ズボン、昭和は遠く、なりにけり 2007/02/07
-
デンツのペッカリー・グローヴ……手縫いと機械縫い 2009/03/15
-
コンヴァースのオール・スターを愛用するマンガキャラ Part3 2007/12/28
-