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靴雑誌「LAST」8号について、今更

今更ですが、約一ヶ月前に発売された靴雑誌、「LAST」8号の感想を書いてみようと思います。発売日にすぐ買ってたんですけどね(笑)。

まず読む前に、手に取った瞬間に思った事。

紙の質が落ちたなあ。

僕も紙の専門家じゃないですが、以前まではこんなにペラペラしてなくて、もっとコシのある紙を使ってましたよね?僕の思い過ごしかしら?

紙の質が落ちたのは、やはり経費削減のためだろうか。こんなところにまで、靴ブーム下降の傾向が見えて、ちょっと悲しい。まるでオイルショックのようだ。



さて、内容はと言うと、フランス靴特集。ひととおり見て思うのは、フランス靴とは格好良いと言うより、美しいと言う事。優美、洗練。特に洗練度から言えば、世界のどの国と比べても1.5歩以上上回っていると思う。
そして、フランス靴はイタリア靴とともに、デザインの創造性が豊かだ。モードのお国柄のせいだろうか、新しいものを生み出そうという意欲が見える。遊び心あるデザインも、イタリアは"楽しく遊んでいる"に対して、フランスは"真面目に遊んでいる"感じ。そのゆえか、イタリア靴と比べて、フランス靴は凛としている。

オーべルシーのビスポークにある、ハンドソーンのアッパーにもかなり驚きました。職人さんは面倒でしょうねー。そそられる人はそそられるだろうなあ……僕個人的には、あまり興味のない仕様なんだけど(笑)。手間隙かかる割には、そんなに意味がないから。
オーベルシーも美しい。フランスのビスポーク・シュー・メイカー、屈指の甘い色気ですね。

フランスのビスポーク・シュー・メイカーについて思う事。

クォリティが、概ね高いレヴェルで一定している。どれも作りが丁寧なのだ。
一言でハンドメイド・シューズとは言っても、その出来は様々。細部の仕上げが雑なのも決して珍しくはないが、フランスの場合は、どれもクォリティが高い。フランスでは、職人を名乗るハードルが高いのだろうか。
ただネックなのは、価格が高い事かな……。いやしかし、クォリティも相応に高いのだから、それも納得すべきなのであろう。

今、世界でコストパフォーマンスの高い靴を作る国は、ハンガリー、オーストリア、そして日本かな?あとは英国製ながら忘れてはならぬ、ロイド・フットウェア。他は輸出してないものの、ポーランドかなー。

「LAST」の感想に戻ると、63ページからある、「達人たちが選ぶ、ファブリックと靴。」
企画としてはなかなか面白いと思ったんだけど、気になったのが、使われている靴の写真!
写真の加工がひどすぎるよ!特に黒の靴。

どの雑誌も、靴を掲載する時、見栄え良く見せるために写真に加工をしているようだけど、このコーナーにある黒靴は特に光沢が妙だ。

続いて今回、おそらく日本の一般メディアには初登場のキャレダッカー。ここって、アポイントを取った注文客じゃないと工房に入れないので、このように特集を組んで詳細を見せてくれたのは、非常に楽しめました。「LAST」のファインプレイ!

僕は今夏、ロンドンに行って来た時、このキャレダッカー、「スザンナ・ホール・テーラー」にて、サンプルだけは見て来ました。
そして、僕の感想としては……うーん、あまり惹かれず。「LAST」の記事にあるように、オーソドックスなデザインが多い英国靴で、新しい試みをしようという意欲は見えるんだけど、正直、そんなにカッコ良く思えなかった……。パターンのバランスが良くない、ラストとの調和がイマイチ……という印象。
こういったモダンなセンスは、トニー・ガジアーノさんの方が上のように思えた。
結構仕事も雑だったし……。出し縫いはガタついてたし、エッジ処理もささくれ立ってる。もっとも、ヴェネツィアのセガリンよりはマシだけどね。
ロンドンのビスポーク・シュー・メイカーの場合、底付けは外注である事が多いが、この記事によると、キャレダッカーは自社にて行っている様子。クォリティの違いも、そのためであろうか。

ロンドンネタついでにもう一つ。僕はシューニーダー(シュナイダー)・ブーツの店舗にも行って来たのですが、ここももうダメっぽいですね……。
ジョッパー・ブーツが、僕の所有しているそれと、出来がまるで違いました。革質もガタ落ち。革質が落ちているのは他のメイカーでも言える事だけど、こことチャーチは特にやばい。
個人的には、扱っているウェアの方に興味を持ちました。ウェストへのラインが優美なジャケット、スタイリッシュで、本当にカッコ良い!

最後に「LAST」とは関係ない話。

以前からここのサイト、楽しんで読んでいるのですが……、気になるのは、サン・クリスピンのこのページです。

クロンスタット……と言うより、クローンシュタットですね。クローンシュタットとは、ブラショフのドイツ語名。なので、クロンスタット州ブラゾフって、ものすごく変な表記!
プラーク州プラハとか、ブカレスト州ブクレシュティって言ってるようなもんだと思うのですが。
細かいところを突っ込めば、ブラゾフって表記も間違い。正確にはブラショフ。実際にルーマニアに行けば分かります。と言うか、日本で発行されている旅行本とかでも、ほとんど「ブラショフ」って書かれているのに、なぜ「ブラゾフ」になるんだろう?まあ、ハンガリー語でブラッショーと言ったりもするらしいけど。

うーん…………、あ~、またルーマニアに行きたいっ!

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