Budapest Bespoke Shoe Maker(ブダペストのビスポーク・シュー・メイカー)
CATEGORY靴・服飾

【VASS(ヴァーシュ)】
住所:H-1052 Budapest, Haris köz 6.
H-1052 Budapest, Haris köz 2.
価格:既製で420ユーロ~。ミュージアムカーフ使用の靴は550ユーロ~。コードヴァン、650ユーロ~。ショートブーツ、470ユーロ~。ロングブーツ、530ユーロ~。
MTOで520ユーロ~。MTOの場合、普通のカーフもミュージアム・カーフも同額との事でした。
ビスポークは700ユーロ~。コードヴァン、900ユーロ。シュー・トゥリー、30ユーロ。
MTOは7週間で完成。ビスポークは仮縫い有で、2ヶ月で完成。革は200種類から選択可能。ミュージアム・カーフ以外のアッパーは、フランスのタンナーであるアノネイ、デュプイ、アース(HAAS)の三種。ソールはドイツのタンナーのレンデンバッハ。英語可。

セールス・マネージャーのRezső Kuti(レジオ・クッティ)さん。

既製やMTOに用いられるラストは10種類。そのうちの一つ、Fラスト。

Uラスト。

Sラスト。

NewPeterラスト。

ブダペストラスト。周囲がせり上がった、いかにも東欧靴らしいフォルムですね。

Rラスト。

3636ラスト(撮影したのは右足で、それを左右反転させて掲載しています)。

Peterラスト。

P3ラスト(撮影したのは右足で、それを左右反転させて掲載しています)。

Kラスト(撮影したのは右足で、それを左右反転させて掲載しています)。


10種のラストを並べてみました(クリックすると拡大画像が出ます)。右から、F、U、S、Newpeter、Budapest、R、3636、Peter、P3、Kラストです。この中で、最もコンフォートなのはNewpeterか3636ラスト。今、人気があるのは、FとUラスト。日本で人気があるのは、F、U、Budapestラストとお話されておりました。また、一番フィットするスタイルはUチップだそうです。

ジョン・ロブでも使われる、イタリアのイルチア社のミュージアム・カーフのサンプル。色むらが美しいですね。

冒頭画像は2012年にオープンした新店舗で、上画像はその店内。

新店舗は2階吹き抜けの作りになっていて、開放感ありますね。住所はH-1052 Budapest, Haris köz 6.

昔からある店舗も健在です。住所はH-1052 Budapest, Haris köz 2.で、新店舗からすぐ近くにあります。

旧店舗内です。

【Juhos Cipőszalon(ユオシュ・シプサロン)】
住所:Budapest, Váci u. 10,
価格:パンプスやハイヒールで200~250ユーロ。ブーツで350ユーロ。
営業時間
月・土曜:休み
火水木曜:14-18時
金曜:12-16時
レディースメインのビスポーク・シュー・メイカーで、メンズは稀にしか作らないそうです。全てセメント製法。仮縫いなしで、1~2ヶ月で完成。12種類のラストを12サイズ分用意しており、そのラストをモディファイして作るそうです。ヒールもラストごとに、少なくとも2・3種類の用意があるとの事。革は350種類から選択可能。ただし、エキゾチックレザーについては本物はなく、すべてプリントや型押しのフェイクレザーだそうです。本物だと高額になり、女性は敬遠するとの事。なお、Cipőは靴の意味です。英語可。

ユオシュの5代目当主、Bergmann István(バーグマン・イシュトヴァン)さん。お一人で運営されており、営業時間が短いのは、そのせいかもしれません。お薦めのワインやチーズ、レストランを教えてくれたりと、とても親切で気さく方でした!

ユオシュのサンプル。





オーブダにて、1910年に創業した時の写真。当時は今と違う場所で営業されていたそうです。

【Toth Istvan(トート・イシュトヴァン)】
住所:H-1053 Budapest, Vámház krt. 10.
価格:既製で270~300ユーロ。ビスポークで320ユーロ~。
仮縫いなし。3週間で完成。ハンドソーン・ウェルテッド製法と木釘製法があり、ハンドソーン・ウェルテッド製法だと40~50ユーロ増。ちなみにサンプル・シューズは、短靴はハンドソーンウェルテッド製法で、ブーツは木釘でした。アッパー素材は、カーフはもちろん、バッファローもメインのようです。

創業者であり、職人のToth Istvan(トート・イシュトヴァン)さん。

英語堪能な息子さんとの写真。

短靴のサンプル


店内の様子。

乗馬用ブーツメイカーを銘打っているだけあって、ブーツ用のラストも多かったです。ちなみにルイ・ヴィトンも、この工房を紹介したそうで、その冊子を見せてくれました(笑)。
これらの他にも、ブダペストではBuday(ブダイ)やRozsnyai(ロシュニュイ)と言うビスポーク・シュー・メイカーがあり、いずれもVASSの店舗のすぐ近くにあります。ロシュニュイは13年の国際靴職人技能コンクールで金メダル3つと銀メダルを1つ獲得しております。
あと、靴ではありませんが、Vorosmarty(ヴェレシュマルティ)広場にて、Old Sailor táskák(オールド・シュイラー・タシュカク)と言う、ファミリービジネスの鞄店があり(既製)、ミニバッグで5000円ほど、大きめの鞄で11,500円ぐらいと、コストパフォーマンスに優れた出来でした。
※情報はいずれも、僕が訪問した、2014年10月1日~7日時点のものです。
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