打撃の岡崎、守備走塁の勝呂、ガッツの川相……あれから17年、川相昌弘引退!
CATEGORY野球
2番ショート川相
僕にとって、その響きは永遠だ。
僕が愛する選手の一人、川相昌弘選手が引退だそうです。もう42歳。今年は出番も少なかったですし、ついに限界が来てしまいました……。
03年は余力を残し、本人も現役への意欲満々ながら、周囲の声に押されて引退という形。
今年はリーグ優勝もしたし、さすがに全力を尽くしたうえでの引退と思われる。
まさに精力的という言葉がピッタリのプレイ、つなぎの上手い、古典的かつ理想的な2番打者。大好きだったなあ……。
お疲れ様でした。そして、ミスターいぶし銀と言える渋い活躍、数々の貢献技、本当にありがとうございました。
僕にとって、その響きは永遠だ。
僕が愛する選手の一人、川相昌弘選手が引退だそうです。もう42歳。今年は出番も少なかったですし、ついに限界が来てしまいました……。
03年は余力を残し、本人も現役への意欲満々ながら、周囲の声に押されて引退という形。
今年はリーグ優勝もしたし、さすがに全力を尽くしたうえでの引退と思われる。
まさに精力的という言葉がピッタリのプレイ、つなぎの上手い、古典的かつ理想的な2番打者。大好きだったなあ……。
お疲れ様でした。そして、ミスターいぶし銀と言える渋い活躍、数々の貢献技、本当にありがとうございました。
以前に川相は、長男の川相勇太君、そう、あの有名な「勇太ー、拓也ー、成美ー、パパ頑張ったよー」のヒーローインタヴューで、弱冠6歳ながら一躍全国区にのし上がった、あの川相勇太君。
その彼と親子プロ野球選手を実現させたいとも話しておりました。密かに期待していたのですが、まだ実力不足だったか、勇太君は今年のドラフトにはかからず。
万が一、川相勇太君が中日入団となっていたら、川相は来季も現役だったと思うのですが……。ひょっとしたら、これも引退の理由だったりして?
川相勇太君の進路はどうなのでしょう?大学進学かな?いずれプロ入りしてくれたら、面白いですね。聞く話だと、桑田の息子も、野球の腕前はかなりのものとか。
さて、川相は王監督時代から僕は好きだったんだけど、一番印象に残っているのは、レギュラーを掴んだ89年。
85年限りで河埜和正が引退し、その後、依然としてレギュラー・ショートが決まらない巨人。
これまで本命の一人であった鴻野淳基は悪送球癖が治らず、俊足強肩を生かすために外野へコンバート。
レギュラー・ショート候補は三人に絞られた。岡崎、勝呂、そして川相。
そんな中で、目にも留めてもらえなかった、上田和明、福王昭仁の両名は悲しすぎたなあ。
そして、この89年シーズン途中には、同じくショートの緒方耕一も台頭。開幕時は一軍経験すらなかった緒方だったが、トップバッターに成長し、セカンド、外野も守れるユーティリティ・プレイヤーとして、上田、福王を軽く追い抜いたのはもっと悲しすぎた。
話しがそれた。本題に戻りましょう。
「打撃の岡崎、守備走塁の勝呂、ガッツの川相」
今でもよーく覚えている。レギュラー・ショート争奪戦を評したこの一文。
要するに、川相は打撃では岡崎に及ばず、守備走塁では勝呂に及ばず、書かれている順番も3番目。
候補の中では、一番下の評価だったのだ。
そして、この評価は決して不当なものではなかった。
岡崎はもう3年ぐらい前からスタメンによく名を連ねていたし、勝呂は前年に彗星のごとく現れ、俊足好守のうえ、大野豊(この年の最優秀防御率)から延長決勝ホームランと、派手な活躍。
一方川相は、数年間も控えの選手どまり。福王、上田と扱いに大差なし。守備には定評があったけれど、それ以外に特筆すべき点はなく、打撃については非力と言われる事が多かった。バント名人として知られるようになるのは、もう少し先の話だ。本当に派手さとは無縁の選手。どうも目立たない。
詳しくは以前に作成した、この川相のページにも書かれているんだけど……。これも作ったのが03年初めだから、また作り直さないとなー。
川相ファンだった僕は、当然、この争奪戦では川相を一番応援していたし、クラスメイトにも、「レギュラー・ショートは絶対に川相!」とよく言っていたものだった。
しかし、この時本心では、「おそらくこの争奪戦、川相は負けるだろう」と思っていた。
だって、川相って本当に地味だもん。目立たないもん。打撃で遅れをとっているのは事実だったし、足も「そこそこ速い」ってレヴェルで、勝呂の方が速い。守備も上手い事は上手いけど、勝呂だって上手い。
ただ、「好きな選手だから頑張って欲しい」という気持ちから、ひたすら川相を応援していたのだ。
だからこそ、川相がレギュラーになった時は本当に嬉しかったし、"まさか"と、とても驚いた。
そう、川相は守備だけでなく、繋ぐ技術に活路を見出し、これを徹底的に磨きあけだのだ。あまりに有名すぎるバントだけではない。難しい球をカットして投手を消耗させたり、右打ちをしたり、四球をとったり……。
泥臭く、才能に頼らずともチームに貢献できる野球。これぞ、まさに川相の野球。そして、藤田監督の提唱したスルメ野球だ。
そう、「ガッツの川相」という評価も正しかったのだ。この3人の中で一番闘争心が強く、一番努力家だったのが、この川相だった(と思う)。
才能の差をガッツで凌駕したのだ。
そしてこの年、川相はなんとゴールデングラブ賞まで獲得する大飛躍!規定打席未到達だったけど。
その後の活躍は周知のとおり。
シーズン犠打日本新記録達成、ベストナイン獲得、通算犠打日本新記録達成、そして、通算犠打世界新記録達成!
王監督時代、目立たなくて目立たなくて仕方のなかった川相が、ついに世界プロ野球史に名を残す選手となったのだ!!
そして今、42歳だよ!まさか42歳まで現役だなんて、20年前には一体誰が想像しただろう。川相ファンだった僕ですら、川相がここまでやれるなんて、全く思っていなかったんだから!!
ありがとう、川相昌弘、そしてさようなら!川相昌弘!!
もっとも、3年前も同様に引退を悲しんでいたら、川相は引退を撤回し、肩透かしを食らったのも事実なのだが。
もちろん、現役続行は嬉しかったですよ。落合は巨人時代から、川相を高く評価していたそうですし。背番号7番を与える、粋な計らいもさすが。
そして移籍1年目には、2本のサヨナラヒットだもんね。見事としか言いようがないよ………。
来年からは中日のコーチ。これからはずっと、中日の人間なのだろうか?
いずれは指導者として、巨人に戻って来て欲しいのだけど。でも過去のいざこざがあるから、和解しないと無理かなー?今でも巨人で、川相を慕っている選手は多いと思われるのだが。
今年は中日のメンタルアドヴィザーでもあった。巨人の選手は叩かれ易いせいか、メンタルが弱いので、その点でも貢献して欲しいと思ったりする。
ちなみに川相のプロ初犠打、以前にテレビのVTRで観た事があるのですが、確か三塁方向へ打球を殺した、実に巧いバントでした。それを観た江川氏も誉めてたっけ……。
それにしても、少年時代から観ている選手が、どんどんいなくなっていくのは寂しい。
桑田がこのまま引退となったら、僕が野球を見始めた86年時、巨人に在籍していた選手は全員引退となる。
時の流れが切ない。
今日、僕は29歳になった。
その彼と親子プロ野球選手を実現させたいとも話しておりました。密かに期待していたのですが、まだ実力不足だったか、勇太君は今年のドラフトにはかからず。
万が一、川相勇太君が中日入団となっていたら、川相は来季も現役だったと思うのですが……。ひょっとしたら、これも引退の理由だったりして?
川相勇太君の進路はどうなのでしょう?大学進学かな?いずれプロ入りしてくれたら、面白いですね。聞く話だと、桑田の息子も、野球の腕前はかなりのものとか。
さて、川相は王監督時代から僕は好きだったんだけど、一番印象に残っているのは、レギュラーを掴んだ89年。
85年限りで河埜和正が引退し、その後、依然としてレギュラー・ショートが決まらない巨人。
これまで本命の一人であった鴻野淳基は悪送球癖が治らず、俊足強肩を生かすために外野へコンバート。
レギュラー・ショート候補は三人に絞られた。岡崎、勝呂、そして川相。
そんな中で、目にも留めてもらえなかった、上田和明、福王昭仁の両名は悲しすぎたなあ。
そして、この89年シーズン途中には、同じくショートの緒方耕一も台頭。開幕時は一軍経験すらなかった緒方だったが、トップバッターに成長し、セカンド、外野も守れるユーティリティ・プレイヤーとして、上田、福王を軽く追い抜いたのはもっと悲しすぎた。
話しがそれた。本題に戻りましょう。
「打撃の岡崎、守備走塁の勝呂、ガッツの川相」
今でもよーく覚えている。レギュラー・ショート争奪戦を評したこの一文。
要するに、川相は打撃では岡崎に及ばず、守備走塁では勝呂に及ばず、書かれている順番も3番目。
そして、この評価は決して不当なものではなかった。
岡崎はもう3年ぐらい前からスタメンによく名を連ねていたし、勝呂は前年に彗星のごとく現れ、俊足好守のうえ、大野豊(この年の最優秀防御率)から延長決勝ホームランと、派手な活躍。
一方川相は、数年間も控えの選手どまり。福王、上田と扱いに大差なし。守備には定評があったけれど、それ以外に特筆すべき点はなく、打撃については非力と言われる事が多かった。バント名人として知られるようになるのは、もう少し先の話だ。本当に派手さとは無縁の選手。どうも目立たない。
詳しくは以前に作成した、この川相のページにも書かれているんだけど……。これも作ったのが03年初めだから、また作り直さないとなー。
川相ファンだった僕は、当然、この争奪戦では川相を一番応援していたし、クラスメイトにも、「レギュラー・ショートは絶対に川相!」とよく言っていたものだった。
しかし、この時本心では、「おそらくこの争奪戦、川相は負けるだろう」と思っていた。
だって、川相って本当に地味だもん。目立たないもん。打撃で遅れをとっているのは事実だったし、足も「そこそこ速い」ってレヴェルで、勝呂の方が速い。守備も上手い事は上手いけど、勝呂だって上手い。
ただ、「好きな選手だから頑張って欲しい」という気持ちから、ひたすら川相を応援していたのだ。
だからこそ、川相がレギュラーになった時は本当に嬉しかったし、"まさか"と、とても驚いた。
そう、川相は守備だけでなく、繋ぐ技術に活路を見出し、これを徹底的に磨きあけだのだ。あまりに有名すぎるバントだけではない。難しい球をカットして投手を消耗させたり、右打ちをしたり、四球をとったり……。
泥臭く、才能に頼らずともチームに貢献できる野球。これぞ、まさに川相の野球。そして、藤田監督の提唱したスルメ野球だ。
そう、「ガッツの川相」という評価も正しかったのだ。この3人の中で一番闘争心が強く、一番努力家だったのが、この川相だった(と思う)。
そしてこの年、川相はなんとゴールデングラブ賞まで獲得する大飛躍!規定打席未到達だったけど。
その後の活躍は周知のとおり。
シーズン犠打日本新記録達成、ベストナイン獲得、通算犠打日本新記録達成、そして、通算犠打世界新記録達成!
王監督時代、目立たなくて目立たなくて仕方のなかった川相が、ついに世界プロ野球史に名を残す選手となったのだ!!
そして今、42歳だよ!まさか42歳まで現役だなんて、20年前には一体誰が想像しただろう。川相ファンだった僕ですら、川相がここまでやれるなんて、全く思っていなかったんだから!!
ありがとう、川相昌弘、そしてさようなら!川相昌弘!!
もっとも、3年前も同様に引退を悲しんでいたら、川相は引退を撤回し、肩透かしを食らったのも事実なのだが。
もちろん、現役続行は嬉しかったですよ。落合は巨人時代から、川相を高く評価していたそうですし。背番号7番を与える、粋な計らいもさすが。
そして移籍1年目には、2本のサヨナラヒットだもんね。見事としか言いようがないよ………。
来年からは中日のコーチ。これからはずっと、中日の人間なのだろうか?
いずれは指導者として、巨人に戻って来て欲しいのだけど。でも過去のいざこざがあるから、和解しないと無理かなー?今でも巨人で、川相を慕っている選手は多いと思われるのだが。
今年は中日のメンタルアドヴィザーでもあった。巨人の選手は叩かれ易いせいか、メンタルが弱いので、その点でも貢献して欲しいと思ったりする。
ちなみに川相のプロ初犠打、以前にテレビのVTRで観た事があるのですが、確か三塁方向へ打球を殺した、実に巧いバントでした。それを観た江川氏も誉めてたっけ……。
それにしても、少年時代から観ている選手が、どんどんいなくなっていくのは寂しい。
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時の流れが切ない。
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