もう二度と見られぬ記録、神の子は神様仏様の再来となるのか?と、CSMVP菅野と倍返しで雪辱の寺内!
CATEGORY野球
田中将大投手29連勝!
バレンティン選手、60号ホームラン!
今年の日本プロ野球は投打ともに、新記録で盛り上がりましたね。
セ・リーグのMVP、誰になるか気になるところですが、僕としては文句なしでバレンティン選手です。優勝チームではないとは言え、これほどの大記録を作ったわけですから。
そして、田中投手の29連勝!特に先日のクライマックス・シリーズでの完封、凄すぎて途方もないですね。この連勝記録、どこまで続くのでしょう。バレンティン選手の記録も凄いのですが、田中投手の記録にはさらに凄い!と驚嘆するばかりです。
バレンティン選手のシーズンホームラン記録は、過去にもバース選手、カブレラ選手、タフィ・ローズ選手と、今より少ない試合数で、かつ敬遠攻めにも遭いながら、近い記録を持った打者がおり、この記録が、今後更新される可能性は考えられますし、バレンティン選手本人が更新する可能性もありますね。でも、田中投手の連勝記録は、もうおそらく、今後見られないでしょう。何しろ、以前までの記録、20連勝が半世紀以上前で、それをさらに更新中なわけですから。89年に斎藤雅樹投手が記録した11連続完投勝利とともに、もう二度と見られない記録をリアルタイムで見れて、プロ野球ファンとして嬉しいです。
でも、ふと思ったのですが、斎藤雅樹投手の11連続完投勝利、89年当時は、「二度と見られない」とか思わなかったよなあ。
バレンティン選手、60号ホームラン!
今年の日本プロ野球は投打ともに、新記録で盛り上がりましたね。
セ・リーグのMVP、誰になるか気になるところですが、僕としては文句なしでバレンティン選手です。優勝チームではないとは言え、これほどの大記録を作ったわけですから。
そして、田中投手の29連勝!特に先日のクライマックス・シリーズでの完封、凄すぎて途方もないですね。この連勝記録、どこまで続くのでしょう。バレンティン選手の記録も凄いのですが、田中投手の記録にはさらに凄い!と驚嘆するばかりです。
バレンティン選手のシーズンホームラン記録は、過去にもバース選手、カブレラ選手、タフィ・ローズ選手と、今より少ない試合数で、かつ敬遠攻めにも遭いながら、近い記録を持った打者がおり、この記録が、今後更新される可能性は考えられますし、バレンティン選手本人が更新する可能性もありますね。でも、田中投手の連勝記録は、もうおそらく、今後見られないでしょう。何しろ、以前までの記録、20連勝が半世紀以上前で、それをさらに更新中なわけですから。89年に斎藤雅樹投手が記録した11連続完投勝利とともに、もう二度と見られない記録をリアルタイムで見れて、プロ野球ファンとして嬉しいです。
でも、ふと思ったのですが、斎藤雅樹投手の11連続完投勝利、89年当時は、「二度と見られない」とか思わなかったよなあ。
もっとも、僕の個人的感想なので、他の方はどう思うか分かりませんが、少なくとも、89年当時は「二度と見られない」とは思わず、でも現在は、「二度と見られない」と思います。
実際、翌90年は斎藤投手自身が8連続完投勝利をしており、近い記録がすぐに出ているわけです。でも、今は違いますよね。最近は少しピンチになると、リリーフに託す。セーフティリードで、しかも球数が少なくないと、完投させない傾向です。「完投で連勝」となると、さらに少なくなりました。ちょっと寂しいですね。もちろん、先発投手の出来が良くなかったり、リリーフ投手が強力なら、それに頼るのも良い作戦だと思うのですが、そうでもないのに投手交代するケースは疑問に持ったりもします。もっと先発投手を信じても良いのに思います。
斎藤投手の11連続完投勝利も、ほぼ四半世紀前の記録となりました。やはりこれだけ経つと、野球の戦術も変わってきますね……。
もっとも、何かで読んだ話ですと、リリーバーの場合、登板数も年俸査定に関ってくるから、使う必要がなくとも、その点を考慮して、仕事場を与えなくてはならないとか……。
一昔前まで、150球前後投げて完投とかは珍しくありませんでした。斎藤投手も、11連続完投勝利のうち、2勝は150球以上投げての完投ですね。
投手の分業制は、投手の負担を分散させるのが目的の一つですが、現役投手の山本昌投手も、若い頃は150球完投ぐらいやっていましたし、少し前に引退した、工藤公康投手も同様でした。それでいて、両者ともに45歳を超えて現役な(だった)わけです。昨年引退した下柳剛投手も、若かりし頃は先発兼リリーフと、過酷な役割を担っていましたが、44歳まで現役でした。
身体の強さには個人差はあるものの、しっかりケアしておけば、今みたいな週に一度の登板なら、100-120球程度で降板しなくとも大丈夫なのではないでしょうか?
現在は先発投手の負担が少なく、リリーバーの負担が大きくなっているように思います。個人的には、リリーフ陣を休ませる意味でも、週に一度登板の先発投手は完投前提で投げて欲しいですし、特にエースの称号は、試合全てを任せられる、頼りがいある投手にこそふさわしいと思います。
90年代に活躍した巨人の投手三本柱、斎藤雅樹投手、桑田真澄投手、槙原寛己投手について、かつて藤田元司監督はこう述べていました。
「斎藤、桑田、槙原、この三人が投げている時は、多少打たれようとも代えない。なぜなら、交代した投手が、この三人以上に良い球を投げる保証がないからだ」
その言葉どおり、藤田監督は三本柱の時はなかなか交代させず、特に桑田投手には厳しく、7-8失点まで投げさせているのも珍しくなかったです。その代表例が、90年日本シリーズ第三戦の7失点完投負けでしょうか。
「おまえだったら、まだやれる」
藤田監督無言のメッセージが伝わってきたものです。
そう言う意味では、03年に上原浩治投手が7連続完投勝利したのは、さすがエースと思わせました。そして、それから10年後の現在、新記録には至らなかったものの、上原投手がメジャーリーグにて37者連続アウト!30回1/3連続無失点!そしてア・リーグ優勝決定シリーズMVP!巨人ファンとしてひたすら嬉しいです。
さて、その巨人ですが、無事、クライマックス・シリーズを突破して、今日から日本シリーズですね。
クラマックス・シリーズなんて理不尽シリーズ、最速でなくならないかなー。
第2戦での菅野投手のフォークを解禁しての完封勝利、素晴らしかったですね。30年前の夏の甲子園にて、室戸学習塾高校の犬飼知三郎投手が、明訓高校の山田太郎選手相手に、県予選を通じて一度も投げなかったフォークを決め球に投じ、見事三振を奪ったシーンと似ていますね。そして、02年に高橋尚成投手が02年に、それまであまりやらなかった内角攻めを多用して、初の2桁勝利、07年には以前まであまり投げなかったカーブを多投して、最優秀防御率のタイトルを獲得したのを彷彿させました。
高橋尚成投手は半季ぐらいで慣れられたものの、菅野投手の、この短期決戦での解禁はお見事!球種が豊富かつ器用な、菅野投手ならではの芸当でした。解説の山本浩二さんも、試合終了後、菅野投手にフォークについて問うてましたね。やはり感心したのでしょう……。
そして、この試合もう一人のヒーローが、先制決勝スリーランを放った、寺内崇幸選手。
寺内選手のクライマックス・シリーズと言えば、一昨年、本来のレギュラークラスである、脇谷選手と藤村選手が戦線離脱してしまい、その代役としてスタメンセカンドの座が回って来ました。
そのクライマックス・シリーズの初戦、僕は友達に誘ってもらって、神宮球場に観戦に行ってたんですよ。そして、寺内選手が打席に立つたびに、僕はこう言っていたものです。
「寺内じゃダメだよ。打てねーもん」
そのとおりにこの試合、寺内選手は送りバント失敗を含む3三振。さらに三戦目では、守備で悪送球してしまい併殺を作れず、この時に出したランナーが決勝点となって、巨人は敗退。
この年のクライマックス・シリーズ、寺内選手は11打数1安打1打点7三振と、惨憺たるものでした。
しかし、昨年のクライマックス・シリーズでは雪辱。第五戦にてサヨナラ勝ちにつながる送りバントを成功させ、第六戦では先制2点タイムリーヒット!
そして、今年のクライマックス・シリーズでも雪辱。第二戦での先制決勝スリーランはもちろんの事、第三戦でも2安打に送りバントも決めて、準MVPと言える活躍。まさに流行の倍返し!
寺内選手、雰囲気はおとなしいものの、静かに闘志を燃やすタイプでしょうか、相当負けず嫌いな性格が伺えます。前田健太投手先発だと敗戦覚悟だっただけに、勝てたのは非常に大きかったです。
そして、日本シリーズで敗戦覚悟と言えば、言うまでもなく、田中投手ですね。相手取るのは、またも菅野投手となりそうで、ルーキーながらも大役続きですね。
田中投手以前に連勝記録を持っていたのが稲尾和久投手ですが、その稲尾投手が「神様、仏様、稲尾様」と称えられたのが、58年の日本シリーズ。
この日本シリーズにて、川上哲治選手は稲尾投手の事を、「この投手からヒット3本つづけて1点とるのはむずかしい。エラー、四球、そこにバーンとホームランが出るというふうな形でしか稲尾を崩す道はないだろう」と考えていたそうですが、今回の田中投手は、それと同様の不沈艦ですね。「神の子」と称えられ方まで似ている……。
58年の日本シリーズは、3連勝後に4連敗で巨人が敗退でしたが、今年はどうでしょうか。巨人が田中投手に土をつけられるのか、とても楽しみです!VS金刃投手も楽しみですね~。
実際、翌90年は斎藤投手自身が8連続完投勝利をしており、近い記録がすぐに出ているわけです。でも、今は違いますよね。最近は少しピンチになると、リリーフに託す。セーフティリードで、しかも球数が少なくないと、完投させない傾向です。「完投で連勝」となると、さらに少なくなりました。ちょっと寂しいですね。もちろん、先発投手の出来が良くなかったり、リリーフ投手が強力なら、それに頼るのも良い作戦だと思うのですが、そうでもないのに投手交代するケースは疑問に持ったりもします。もっと先発投手を信じても良いのに思います。
斎藤投手の11連続完投勝利も、ほぼ四半世紀前の記録となりました。やはりこれだけ経つと、野球の戦術も変わってきますね……。
もっとも、何かで読んだ話ですと、リリーバーの場合、登板数も年俸査定に関ってくるから、使う必要がなくとも、その点を考慮して、仕事場を与えなくてはならないとか……。
一昔前まで、150球前後投げて完投とかは珍しくありませんでした。斎藤投手も、11連続完投勝利のうち、2勝は150球以上投げての完投ですね。
投手の分業制は、投手の負担を分散させるのが目的の一つですが、現役投手の山本昌投手も、若い頃は150球完投ぐらいやっていましたし、少し前に引退した、工藤公康投手も同様でした。それでいて、両者ともに45歳を超えて現役な(だった)わけです。昨年引退した下柳剛投手も、若かりし頃は先発兼リリーフと、過酷な役割を担っていましたが、44歳まで現役でした。
身体の強さには個人差はあるものの、しっかりケアしておけば、今みたいな週に一度の登板なら、100-120球程度で降板しなくとも大丈夫なのではないでしょうか?
現在は先発投手の負担が少なく、リリーバーの負担が大きくなっているように思います。個人的には、リリーフ陣を休ませる意味でも、週に一度登板の先発投手は完投前提で投げて欲しいですし、特にエースの称号は、試合全てを任せられる、頼りがいある投手にこそふさわしいと思います。
90年代に活躍した巨人の投手三本柱、斎藤雅樹投手、桑田真澄投手、槙原寛己投手について、かつて藤田元司監督はこう述べていました。
「斎藤、桑田、槙原、この三人が投げている時は、多少打たれようとも代えない。なぜなら、交代した投手が、この三人以上に良い球を投げる保証がないからだ」
その言葉どおり、藤田監督は三本柱の時はなかなか交代させず、特に桑田投手には厳しく、7-8失点まで投げさせているのも珍しくなかったです。その代表例が、90年日本シリーズ第三戦の7失点完投負けでしょうか。
「おまえだったら、まだやれる」
藤田監督無言のメッセージが伝わってきたものです。
そう言う意味では、03年に上原浩治投手が7連続完投勝利したのは、さすがエースと思わせました。そして、それから10年後の現在、新記録には至らなかったものの、上原投手がメジャーリーグにて37者連続アウト!30回1/3連続無失点!そしてア・リーグ優勝決定シリーズMVP!巨人ファンとしてひたすら嬉しいです。
さて、その巨人ですが、無事、クライマックス・シリーズを突破して、今日から日本シリーズですね。
クラマックス・シリーズなんて理不尽シリーズ、最速でなくならないかなー。
第2戦での菅野投手のフォークを解禁しての完封勝利、素晴らしかったですね。30年前の夏の甲子園にて、室戸学習塾高校の犬飼知三郎投手が、明訓高校の山田太郎選手相手に、県予選を通じて一度も投げなかったフォークを決め球に投じ、見事三振を奪ったシーンと似ていますね。そして、02年に高橋尚成投手が02年に、それまであまりやらなかった内角攻めを多用して、初の2桁勝利、07年には以前まであまり投げなかったカーブを多投して、最優秀防御率のタイトルを獲得したのを彷彿させました。
高橋尚成投手は半季ぐらいで慣れられたものの、菅野投手の、この短期決戦での解禁はお見事!球種が豊富かつ器用な、菅野投手ならではの芸当でした。解説の山本浩二さんも、試合終了後、菅野投手にフォークについて問うてましたね。やはり感心したのでしょう……。
そして、この試合もう一人のヒーローが、先制決勝スリーランを放った、寺内崇幸選手。
寺内選手のクライマックス・シリーズと言えば、一昨年、本来のレギュラークラスである、脇谷選手と藤村選手が戦線離脱してしまい、その代役としてスタメンセカンドの座が回って来ました。
そのクライマックス・シリーズの初戦、僕は友達に誘ってもらって、神宮球場に観戦に行ってたんですよ。そして、寺内選手が打席に立つたびに、僕はこう言っていたものです。
「寺内じゃダメだよ。打てねーもん」
そのとおりにこの試合、寺内選手は送りバント失敗を含む3三振。さらに三戦目では、守備で悪送球してしまい併殺を作れず、この時に出したランナーが決勝点となって、巨人は敗退。
この年のクライマックス・シリーズ、寺内選手は11打数1安打1打点7三振と、惨憺たるものでした。
しかし、昨年のクライマックス・シリーズでは雪辱。第五戦にてサヨナラ勝ちにつながる送りバントを成功させ、第六戦では先制2点タイムリーヒット!
そして、今年のクライマックス・シリーズでも雪辱。第二戦での先制決勝スリーランはもちろんの事、第三戦でも2安打に送りバントも決めて、準MVPと言える活躍。まさに流行の倍返し!
寺内選手、雰囲気はおとなしいものの、静かに闘志を燃やすタイプでしょうか、相当負けず嫌いな性格が伺えます。前田健太投手先発だと敗戦覚悟だっただけに、勝てたのは非常に大きかったです。
そして、日本シリーズで敗戦覚悟と言えば、言うまでもなく、田中投手ですね。相手取るのは、またも菅野投手となりそうで、ルーキーながらも大役続きですね。
田中投手以前に連勝記録を持っていたのが稲尾和久投手ですが、その稲尾投手が「神様、仏様、稲尾様」と称えられたのが、58年の日本シリーズ。
この日本シリーズにて、川上哲治選手は稲尾投手の事を、「この投手からヒット3本つづけて1点とるのはむずかしい。エラー、四球、そこにバーンとホームランが出るというふうな形でしか稲尾を崩す道はないだろう」と考えていたそうですが、今回の田中投手は、それと同様の不沈艦ですね。「神の子」と称えられ方まで似ている……。
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