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2013年夏フォスター&サン日本トランクショーのご案内

CATEGORY靴・服飾
2013年夏フォスター&サン日本トランクショー

★フォスター&サン公式案内です★

ロンドン最古のビスポーク・シュー・メイカー、フォスター&サン、日本トランクショーのご案内でございます。

日程:2013年8月9日(金)~2013年8月13日(火)。

個別アポイントによる完全予約制。アポイント日時は、先着順に決定させて頂きます。

なお、トランクショーは限られたお時間の中で開催されるため、ご注文される方と仮縫いの方をご優先にご案内させて頂いております。そのため、ご見学をご希望される方は、空き時間があった場合にご連絡する形をとらせて頂いております。
大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

場所:ANAインターコンチネンタルホテル(旧東京全日空ホテル)
    地下鉄銀座線・南北線「溜池山王駅」13番出口より、徒歩1分。

価格:一足2,500£~。シュー・トゥリー、270£~。いずれもVAT別価格。関税、配送料別。
    VAT込価格は一足3,000£~。シュー・トゥリー、325£~。

ロンドン本店と同価格です。イギリスかEU圏内での受け取りの場合は、VAT込価格でお支払い頂き、後日にVATがリファウンドされます。ご郵送の場合はVAT付加価値税を差し引いた額で ご配送代のご負担となります。

お支払方法:クレジット・カード、銀行送金のいずれかでお願い致します。注文後日、デポジットとして、価格の50%以上の金額をお支払い下さい。

仮縫い:約8ヶ月~。次回の日本受注会時に行います。完成までは1年~1年半。ただし、仮縫いでロンドン本店にお越し頂く場合は、製作時間短縮可能でございます。仮縫い後、約6ヶ月後に完成。

納品:ロンドン本店でのお引取りか、ご配送、いずれかをお選び下さい。


ご注文やご質問については、下の「トランクショー用フォーム」ボタンを押して頂きますと、専用フォームが出ます。こちらに必要事項をご記入のうえ、送信をお願い致します。追って、担当職人の松田笑子さんより、ご返信がございます。どんな些細な事でも、ご遠慮なく、お気軽にお問い合わせ下さい。


【トランクショー用フォーム】




機械化の進んだ昨今、フルハンドを謳う高額な著名ビスポーク・シュー・メイカーでも、漉き機やグラインダーなど、一部工程にマシンを使用し、芯材やウェルトと言った各種パーツも、出来合いの品を加工して用いるのは珍しくありません。機械の力で生産能力を高め、品質の個体差を少なくしようと言う狙いなのでしょう。また、工程を簡略化しても、出来に大きい差はないと言う判断だと思われます。

しかし、フォスター&サンはそんな風潮とは無縁に、現代においてなお、旧き良き時代の技術と工程を頑なに守り、ラストメイク、クリッキング、釣り込み、掬い縫い、出し縫いはもちろん、細かな各種パーツまでも全て、革の大判からハンドで切り出し、ハンドで漉き、注文主に合わせて立体成形と微調整をして作成していきます。使用する機械は、製甲(アッパー縫製)用ミシンのみ。

そして、ビスポーク・シューズの要であるラスト作成においては、現在では注文主の足型に近いラストを加工して作成するのが一般的ですが、フォスター&サンでは、"ラフターン"と呼ばれる大型の木製足型からの削り出しです。さらに、フィッティングが異なるレースアップシューズとローファーにおいては、現在では同一ラストを用いるメイカーが多い中、フォスター&サンでは、それぞれ別ラストを作成します。

また、キャップトウやウィングチップと言った、つま先に別革を用いるデザインの場合、現在ではキャップ革とヴァンプの革を繋ぎ合わせて作成するのが普通ですが、フォスター&サンをはじめとする英国のビスポーク・シュー・メイカー(と他国の一部メイカー)では、初めにプレーントウを作成し、その上にキャップ革を被せて作成する、古典的手法を採用しております。

この膨大な手間隙と、ハンドならではの繊細な技術が、注文主の足に合う、複雑で、美しいライン、そして圧倒的オーラを生み出すのです。

オーヴァークォリティとも言える作業量と、正真正銘のフルハンドメイドが織り成す傑作の素晴らしさを、是非、この機会にお楽しみ下さい。
なお、フォスター&サン公式サイトの「OUR PRODUCTS」の項目に、サンプル写真が展示されております。ご参考にして頂ければと思います。



【担当職人・松田笑子】
フォスター&サンが170年、そして英国の伝説的ラストメイカー、テリー・ムーアが50年以上蓄積した、知識と技術を継承する靴職人。そして、ロンドンのビスポーク・シュー・メイカー業界において工房長にまで上り詰めた、おそらく史上初の日本人。
基本的に英国ビスポーク・シュー・メイカーは分業制を採っておりますが、松田さんはラストメイキングから仕上げまで出来る数少ない職人であり、全工程のクォリティ・コントロールを任されています。


※ 8月8日をもって、受付を締め切らせて頂きました。たくさんのお申込、誠にありがとうございました。(8月9日20時41分、追記)
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COMMENTS

2Comments

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笙一郎

こんばんは、山下さん、再び暑くなりましたね。今日はオールスターを見られるかと思いきや、明日とは!がっかりです。選挙の影響でしょうかね~(泣)。

電子書籍買いましたよ!少しずつ読ませていただきます。電子書籍は初めてだったのですが、著作権切れの作品が手軽に読めるようになっていてびっくりしました。近現代の名著を読み直す良いきっかけになりそうです。ありがとうございました。

フォスターのトランクショーがあるようですね、仮縫いに行かれるのですか?もし気が向いたらサンプルの写真や、メダリオンの写真なんかアップしていただけると嬉しいです。

それでは失礼します。

  • 2013/07/21 (Sun) 20:36
  • REPLY

山下大輔

笙一郎さん、電子書籍、ご購入下さいまして、どうもありがとうございます!初めての出版で、手探り状態で書いた内容で恐縮ですが、お楽しみ頂ければ幸いでございますー。
電子書籍、昔の本だと無料で読めて嬉しいですよね(笑)。

トランクショーでは仮縫い行きますよ~。写真、撮って来ますね☆!