「靴磨き」と「靴のお手入れ」と「Shoe shine」と「Shoe care」と
CATEGORY靴・服飾
靴磨き屋さんとは、ほとんどの場合、その実態は靴照らし屋さん
以前の記事でそう書きましたが、この時、書きながらフッと思った事があります。
「靴照らし」、これを英語直訳すれば、「shoe shine(シュー・シャイン)」。つまりは日本語で「靴磨き」だよね。
あれ、まてよ?日本で「靴磨き」とは、「靴のお手入れ」と言う意味で、「shoe care(シュー・ケア)」とも言ったりするぞ。
考えてみれば、「靴磨き」には、二通りの訳し方があります。なぜ英語では、二通り存在しているのだろう?
もしかして、ひょっとして、欧米では、「shoe shine」と「shoe care」は、違う意味なんじゃないの?
試しに、「shoe shine」でGoogle検索してみました。
以前の記事でそう書きましたが、この時、書きながらフッと思った事があります。
「靴照らし」、これを英語直訳すれば、「shoe shine(シュー・シャイン)」。つまりは日本語で「靴磨き」だよね。
あれ、まてよ?日本で「靴磨き」とは、「靴のお手入れ」と言う意味で、「shoe care(シュー・ケア)」とも言ったりするぞ。
考えてみれば、「靴磨き」には、二通りの訳し方があります。なぜ英語では、二通り存在しているのだろう?
もしかして、ひょっとして、欧米では、「shoe shine」と「shoe care」は、違う意味なんじゃないの?
試しに、「shoe shine」でGoogle検索してみました。
結果は、主に靴磨き屋さん。こちらは↓、その画像検索結果画面。

続いて、「shoe care」でGoogle検索してみました。
出てくるのは、主に靴のお手入れ用品。こちらは↓、その画像検索結果画面。

うーん、やはり違う。欧米では、「shoe shine(シュー・シャイン)」と「shoe care(シュー・ケア)」は別物なのかしら?
考えてみれば、「shoe shiner(シュー・シャイナー)」や「shoe shine boy(シュー・シャイン・ボーイ)」と言う言葉はあっても、「shoe carer(シュー・ケラー)」と言う言葉は聞いた事がない(あるの?)。
ちなみに、「靴磨き」を英語直訳すると、「shoe polish(シュー・ポリッシュ)」となる。そして、僕の所有する講談社の英和辞典によると、「shoe shine=shoe polish」となっています。
また、「shoe black」と言う言葉もあり、これは「(街頭の)靴磨き」と意味であり、「bootblack」と言う言葉とイコールらしい。
そして、「shoe care」については記述なし……。
具体的には分からないものの、欧米では、「Shoe shine」と「Shoe care」、まったく同じではないのかもしれない。
そうなると日本でも、本来ならば「靴磨き(=shoe shine)」と「靴のお手入れ(=shoe care)」は、区別して考えるべきなのかしら?でも実際は、「靴磨き」=「靴のお手入れ」とされがちですよね。少なくとも、僕はこれまでそうでした。
さらに僕は、「靴磨き」でGoogle検索、そして、「靴のお手入れ」でGoogle検索してみました。
結果としては、その言葉どおり、靴磨き方法が表示され、そして、靴のお手入れ方法が表示されるのですが……。
一つ違いが見受けられました。
「靴磨き」で検索すると、乳化性クリームによるケアと、ワックスによる鏡面仕上げも併せて紹介されている事が多い。
一方で、「靴のお手入れ」で検索した場合は、乳化性クリームによるケアの紹介だけで終わっている事が多いのです。ワックスによる鏡面仕上げの方法は省かれています。
と言う事は、鏡面仕上げをするか否かが、「靴磨き」と「靴のお手入れ」の違いなのかな……。Google検索が全てではないですが、参考にはなります。
この違いについては、安富好雄さんもコラムで触れておられました。これまで僕は使い分けしていなかったですが、使い分けしている方は、使い分けしているという事ですね。
さらに僕は、「靴磨き」について、広辞苑で引いてみました。
「靴を磨いて光沢を出すこと。また、それを職業とする人。」
とあります。さらに、「磨く」については。
「こすって、きれいにする、また光沢を出す。」
でした。
それでは、「手入れ」については引いてみると……。
「手を入れてよい状態にすること。また、よい状態のままでいるように、世話をしてととのえること。」
やはり、当然ではありますが、「磨く」と「手入れ」は違う行為ですね。そうなると日本語でも、本来ならば「靴磨き」と、「靴の手入れ」は使い分けするべきなのでしょう。
とか言いつつ、僕自身は、これまでずっと、「靴磨き」=「靴の手入れ」としてしまっており、今後、使い分けしていける自信は、まったくありません。と言うか、この件、自分で調べつつも、「そんな細かい事、どーでもいいじゃねーか。くだらねえ」と思ったりもしています。
欧米にて、「shoe shine」と「shoe care」もどう違うのか、より深く調べたいですね。欧米の靴業界関係者さんに、聞いてみたくもあります。
「靴照らし屋さんがshoe shine。靴の手入れ用品がshoe care(Google検索どおり)」
「靴を照らすのがshoe shine。靴の手入れがshoe care」
「靴を手入れして、なおかつ照らすのがshoe shine。靴の手入れがshoe care」
「どっちも同じだよ」
「そんな細かい事、どーでもいいじゃねーか。くだらねえ」
色々な答えが予想されます。実際のところはどうなのでしょう?
たかが「靴磨き」と言う言葉に考えすぎの自分、ちょっとカッコ悪い。
【靴メンテナンス関連記事】
・靴磨きは13年にして成らずだが一日にして成るんじゃないの?
・靴オタクだから「靴磨きは難しい」と言うのであります
・KIWI各種
・靴オタクにとってのシュー・トゥリー
・ニュートラルの靴クリーム
・マレーシア製KIWIとシンガポール製KIWI
・Shoe care goods of TONINO and Ralf Poppe in Köln(ケルンのトニノのシューケア用品とラルフ・ポッペ)
・If holding a shoe shine contest in Japan,,,,,,(もし、日本で靴磨きコンテストを開催するなら……)

続いて、「shoe care」でGoogle検索してみました。
出てくるのは、主に靴のお手入れ用品。こちらは↓、その画像検索結果画面。

うーん、やはり違う。欧米では、「shoe shine(シュー・シャイン)」と「shoe care(シュー・ケア)」は別物なのかしら?
考えてみれば、「shoe shiner(シュー・シャイナー)」や「shoe shine boy(シュー・シャイン・ボーイ)」と言う言葉はあっても、「shoe carer(シュー・ケラー)」と言う言葉は聞いた事がない(あるの?)。
ちなみに、「靴磨き」を英語直訳すると、「shoe polish(シュー・ポリッシュ)」となる。そして、僕の所有する講談社の英和辞典によると、「shoe shine=shoe polish」となっています。
また、「shoe black」と言う言葉もあり、これは「(街頭の)靴磨き」と意味であり、「bootblack」と言う言葉とイコールらしい。
そして、「shoe care」については記述なし……。
具体的には分からないものの、欧米では、「Shoe shine」と「Shoe care」、まったく同じではないのかもしれない。
そうなると日本でも、本来ならば「靴磨き(=shoe shine)」と「靴のお手入れ(=shoe care)」は、区別して考えるべきなのかしら?でも実際は、「靴磨き」=「靴のお手入れ」とされがちですよね。少なくとも、僕はこれまでそうでした。
さらに僕は、「靴磨き」でGoogle検索、そして、「靴のお手入れ」でGoogle検索してみました。
結果としては、その言葉どおり、靴磨き方法が表示され、そして、靴のお手入れ方法が表示されるのですが……。
一つ違いが見受けられました。
「靴磨き」で検索すると、乳化性クリームによるケアと、ワックスによる鏡面仕上げも併せて紹介されている事が多い。
一方で、「靴のお手入れ」で検索した場合は、乳化性クリームによるケアの紹介だけで終わっている事が多いのです。ワックスによる鏡面仕上げの方法は省かれています。
と言う事は、鏡面仕上げをするか否かが、「靴磨き」と「靴のお手入れ」の違いなのかな……。Google検索が全てではないですが、参考にはなります。
この違いについては、安富好雄さんもコラムで触れておられました。これまで僕は使い分けしていなかったですが、使い分けしている方は、使い分けしているという事ですね。
さらに僕は、「靴磨き」について、広辞苑で引いてみました。
「靴を磨いて光沢を出すこと。また、それを職業とする人。」
とあります。さらに、「磨く」については。
「こすって、きれいにする、また光沢を出す。」
でした。
それでは、「手入れ」については引いてみると……。
「手を入れてよい状態にすること。また、よい状態のままでいるように、世話をしてととのえること。」
やはり、当然ではありますが、「磨く」と「手入れ」は違う行為ですね。そうなると日本語でも、本来ならば「靴磨き」と、「靴の手入れ」は使い分けするべきなのでしょう。
とか言いつつ、僕自身は、これまでずっと、「靴磨き」=「靴の手入れ」としてしまっており、今後、使い分けしていける自信は、まったくありません。と言うか、この件、自分で調べつつも、「そんな細かい事、どーでもいいじゃねーか。くだらねえ」と思ったりもしています。
欧米にて、「shoe shine」と「shoe care」もどう違うのか、より深く調べたいですね。欧米の靴業界関係者さんに、聞いてみたくもあります。
「靴照らし屋さんがshoe shine。靴の手入れ用品がshoe care(Google検索どおり)」
「靴を照らすのがshoe shine。靴の手入れがshoe care」
「靴を手入れして、なおかつ照らすのがshoe shine。靴の手入れがshoe care」
「どっちも同じだよ」
「そんな細かい事、どーでもいいじゃねーか。くだらねえ」
色々な答えが予想されます。実際のところはどうなのでしょう?
たかが「靴磨き」と言う言葉に考えすぎの自分、ちょっとカッコ悪い。
【靴メンテナンス関連記事】
・靴磨きは13年にして成らずだが一日にして成るんじゃないの?
・靴オタクだから「靴磨きは難しい」と言うのであります
・KIWI各種
・靴オタクにとってのシュー・トゥリー
・ニュートラルの靴クリーム
・マレーシア製KIWIとシンガポール製KIWI
・Shoe care goods of TONINO and Ralf Poppe in Köln(ケルンのトニノのシューケア用品とラルフ・ポッペ)
・If holding a shoe shine contest in Japan,,,,,,(もし、日本で靴磨きコンテストを開催するなら……)
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