ニュートラルの靴クリーム

靴オタクの正しいお正月の過ごし方として、寝正月しながらの靴磨きが挙げられると思います。僕はとりあえず、上6足を磨きました。
皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
今回は6足全て、ニュートラルのクリームで磨きました。デリケイト・クリームで磨いたのもあります。
以前に、靴磨きはデリケイト・クリームを塗るだけで大丈夫なのでは、と書いた僕ですが、考えてみれば、乳化性クリームに含まれる蝋分(デリケイト・クリームに含まれているのもあるが、少ない)は、革をコーティングしてオイルが飛ぶのを防ぐ役割がありますから、蝋分は蝋分で、塗る意味があるよなと思いました。もちろん、塗りすぎは禁物ですから、やはり程度の問題なのでしょうね……。
さて、ニュートラルのクリームですが、あまり塗りすぎると、履いていくうちに履き皺部分が白っぽくなっていきます。白っぽくなると、見た目がカッコ悪いですし、何より、白くなっていると言う事は、余分なクリームが堆積しているわけで、革にも良くなさそうです。
ここでふと考えてみたら、靴磨き屋さんでニュートラルのクリーム(ワックス)を使用しているのを見た事がありません(あるの?)。
実際、履き皺が白くならない程度の、ニュートラルのクリームの塗布料って、加減が難しいです。この点にも気を配りながら磨いている靴磨き屋さんって、一体どのくらいいるのでしょう?僕が靴磨き屋さんを甘く見すぎでしょうか?
でも、僕がこれまで見た靴磨き屋さんのほとんど(全部かも)は、もしニュートラルだったら、履き皺が白くなりそうなほどクリームを塗り込んでいました。もっとも、靴磨き屋さんとは、ほとんどの場合、その実態は靴照らし屋さんですし、照らさないとお客さんが納得しないですし、照らすためにはクリーム厚塗りが手っ取り早いので、やむをえないのかもしれません。
「色付きクリームは使わず、ニュートラルだけで磨いて下さい」
試しに、色んな靴磨き屋さんで、ニュートラルのクリームで靴磨きをお願いしてみたくあります(実際はしないでしょうけど)。果たしてどれだけの靴磨き屋さんが、履き皺部分を白くさせずに、光沢を放つ仕上げにできるのでしょうか……?
それとも、やはり僕が靴磨き屋さんを甘く見すぎなのでしょうか???
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・Shoe care goods of TONINO and Ralf Poppe in Köln(ケルンのトニノのシューケア用品とラルフ・ポッペ)
・If holding a shoe shine contest in Japan,,,,,,(もし、日本で靴磨きコンテストを開催するなら……)
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