フォスター&サンにてヘンリー・マックスウェルスタイルを注文

先日、行われましたフォスター&サンのトランクショーにて、僕も久々に注文して参りました。注文したモデルは、かつてヘンリー・マックスウェルが得意としたスタイル、ショートノーズ・ラウンドトウのセミブローグです。
08年のトランクショーにて、僕はこの↓ヘンリー・マックスウェルのサンプルが目に留まり、強く印象に残っていたのですね。

注文方法は至ってシンプル。「これと同じの下さい」です(笑)。もっとも、最初はサンプルどおりのバルモラルにするか、ちょっと変更してアダレイドにするか迷っていたのですが、改めてサンプルを見て、わざわざこのバランスの良さを崩したくないと思い、結局、同じにしました。
ただ、担当職人の松田笑子さんによると、日本人の足型でこのショートノーズを注文すると、寸詰まりのようになって不恰好になる可能性があるそうで、パターンの変更とか提案がありました。
「無骨な感じのドレスシューズをお願いします」
「松田さんのセンスを信じていますよ」
お気楽な僕は、そんな曖昧な事を言いました(笑)。
また、せっかくヘンリー・マックスウェルのスタイルで注文したので、今回は中敷のネームも、フォスター&サンではなく、ヘンリー・マックスウェルでお願いしました(笑)。

今回、僕が注文した元になった、ヘンリー・マックスウェルのサンプルは1956年製だそうです。レースステイ脇のパンチングだけ、他の箇所と比べて小さいのが特徴的ですが、これは当時のヘンリー・マックスウェルにてよく見られたデザインだそうです。このサンプル・シューズは、外国人の方々にも人気があるのだとか。

そして今回、僕が選んだ革です。最初はタンニン鞣しの革を希望していたのですが、フォスター&サンにあるタンニン鞣しの革では、僕が欲しい色がありませんでした。
「タンニン鞣しじゃなくてもいいから、クローム鞣しのような硬質感がない革を」
そう伝えると、この革をお薦めされました。これはクロームとタンニンの混合鞣しで、アニリン仕上げの革と伺った気がします。イタリアの小規模タンナーの物だそうです。
履き心地についても、更なる向上を期待したいですねー。現在でも異次元のフィット感を誇るフォスター&サンですが、3足目となる今回で一体どんなレヴェルにまで達するのか……今から期待で胸躍ります!♪
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