KIWI各種
CATEGORY靴・服飾

KIWIと言えば、靴マニアでなくとも知っている、有名な靴用ワックスです。僕自身も、こんな靴オタクになる以前から、その存在は知っていました。上画像は、僕が所有するKIWI、全部で8つ。やはり世界各国で販売されているだけあって、生産国も様々です。
まず下段にある、「チャ」、「ムショク」、「クロ」と書かれた3つはマレーシア製です。色表記だけでなく、「高級油性靴クリーム」と日本語が書かれているのが特徴ですね。容量は45ml。

こちら↑は、僕が所有する中で一番古い、95年頃購入の、マレーシア製KIWI、「チャ」の裏面です。これと比べて、01年頃に買った、「ムショク」、「クロ」については、下画像のように、説明文が細かくなっております。

そしてこちら↓は、「TAN」と「CORDOVAN」。USA製です。

当然と言えば当然ですが、USA製は日本語表記が見られませんね。容量は31gと、マレーシア製より少なめです。
この記事を書いている2012年2月現在、日本で流通しているKIWIはUSA製が多いようですが、10年ほど前は代理店が違っていたせいでしょう、マレーシア製が多かったのです。その当時、USA製KIWIは、靴のすずちゅうや、東急ハンズ渋谷店など、一部でしか取り扱いがありませんでした(同じ東急ハンズでも、他店舗は大抵マレーシア製だった)。上記のUSA製KIWIも、東急ハンズ渋谷店で購入した物です。
このUSA製KIWIのCORDOVAN色、オールデンのバーガンディコードヴァンとよく合う色なんですよね。昔はコードヴァン色のワックスが全然見当たらず、とある靴好きの方から、「東急ハンズ渋谷店にコードヴァン色のKIWIがある」と教えて頂いた時は、嬉しかったものです……。今は知らないのですが、10年前、首都圏でコードヴァン色のKIWIを取り扱っていたのは、僕の知る限り、東急ハンズ渋谷店だけでした。

こちら↑は、USA製KIWI「TAN」の裏面。「MADE IN USA」の表記はありませんが、USAの会社らしき表記があるので、アメリカ製なのかなあ……?と推測。もし違っておりましたら、どなたか教えて下さい。購入時期は00年冬頃です。
そして下画像は、「CORDOVAN」の裏面。日本サラ・リーによる説明シールが貼られ、「MADE IN USA」表記もございますね。買ったのは02年です。

缶のデザインが違うのは、時代の違いによるものでしょうか?
さて、KIWIでも、特に光沢が出やすいシリーズとして知られているパレード・グロスですが、僕は一つだけ所有しております。

買ったのは、04年頃だったと思います。今でこそ、割と買いやすいKIWIのパレード・グロスですが、当時はユニオン・ワークスさんぐらいしか置いてなくて、やはりこれも、ユニオン・ワークスさんで買った物です。容量は50ml。
現在、日本で流通しているパレード・グロスはUSA製(32g)と、パレード・グロス・プレミアムと書かれたインドネシア製(50ml)がございますが、この僕の所有しているパレード・グロスは、缶のデザインがどちらとも違いますね。
それもそのはず、このパレード・グロス、USA製でも、インドネシア製でもないのです。

缶の裏面を見ると、「Made in the E.C.」と書かれていますが、英国の住所と電話番号が書かれているので、英国製と言う事でしょうか。

英国製だとすれば、独自に仕入れているユニオン・ワークスさんならではと言えますね。今でも、ユニオン・ワークスさんのパレード・グロスは英国製なのでしょうか?


おそらく日本では珍しいでしょう、インドネシア製KIWIです。容量は50ml。このインドネシア製KIWIは日本で買ったのではなく、フォスター&サンでビスポークした際、付いてきた物なのです。英国では、インドネシア製が主流なのでしょうか……。
このインドネシア製KIWI、少し面白い点があります。KIWIと言えば、石油系のツンとした匂いが特徴ですが、このインドネシア製KIWIは、メンソレータムのような匂いが混じっている感じです。使用されている有機溶剤に違いがあるのでしょうか?
手持ちのKIWIの中で、一番鼻に"刺す"匂いは、パレード・グロス。その次がアメリカ製。マレーシア製とインドネシア製はどっこいぐらいですが、匂いの質が違うように思えます。
なお、この記事を書くために手持ちのKIWI、何度も匂いを嗅いでいたら、その石油系(シンナー系?)有機溶剤のせいでしょう、少し気持ち悪くなりました。皆様、KIWIの嗅ぎすぎにはご注意下さい。
実のところ僕、あまりワックスをかけないので、KIWIについても詳しくないのですが、改めて比較してみると、案外違いがあるものだな、と感じました。他の生産国によるKIWIだったら、また違いがあるのかな?他国のKIWIとも比較してみたいなと思ってしまうのが、靴オタクの悲しい性です……。でも、あまりワックスをかけない僕だし、KIWIについてこれ以上調べると、またはまりたくない深みにはまりそうなので、止めようと思います。
たかがKIWIを比較して、Weblogの記事にしている自分、ちょっとカッコ悪い。
あとオマケです。下画像は、ドイツのフランクフルトにある、靴修理店で撮影した写真です。

日本ではあまり見ない、青色のKIWIが目を引きますね。このKIWI、裏側に書かれている表記を確認したわけではないのですが、僕の所有しているインドネシア製KIWIと表面のデザインが同じなので、インドネシア製なのかな?と言う気はします。
画像後方にある「GRISON」と言う靴クリームも、日本では見かけませんね。今度、ドイツに行った機会には買いたいと思っています。
ドイツの靴ケア用品と言えば、コロニルとタピールですが、コロニルは欧州各地で見かけるものの、タピールは一度も見た事がありません。ドイツではマイナーなのでしょうか?
【靴メンテナンス関連記事】
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・ニュートラルの靴クリーム
・「靴磨き」と「靴のお手入れ」と「Shoe shine」と「Shoe care」と
・マレーシア製KIWIとシンガポール製KIWI
・Shoe care goods of TONINO and Ralf Poppe in Köln(ケルンのトニノのシューケア用品とラルフ・ポッペ)
・If holding a shoe shine contest in Japan,,,,,,(もし、日本で靴磨きコンテストを開催するなら……)
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