今回のドイツ旅行で分かった靴と足の密接関係
僕は今回のドイツ旅行、上海経由だったのですが、幸か不幸か、上海での乗り継ぎが7~8時間待ちとなりまして、せっかくですから、僕はこの時間を利用して人生初の上海観光に出かけました。


上海では3時間以上は歩き続けましたが、僕はそのぐらい歩くのは平気なんです。楽しくって疲れなんて忘れます。
ですが今回、いつもと違う事が起きました。上海からフランクフルトへ向かう飛行機内では、僕、ほとんど寝ていたのですが、到着して起床すると、足がやたらと痛むのです。
特に右足です。歩行すると、右足裏に痛みが走ります。
空港からホテルに向かう頃には、痛みが早くも"激痛"に変わりまして、歩行そのものが苦痛となって来ました。



しかし当然ですが、歩けば歩くほど、痛みは増す一方。
お昼過ぎあたりには右足を引きずって歩いていて、痛みのあまり涙目になってきました。海外旅行になると急に元気になって、一日中歩いても平気な僕が、今回は激痛に耐えられなくなってきました。仕方ないので、途中、ネットカフェに入ったり、ベンチに腰を下ろしたりして、しばしば休憩を入れながら、観光をしておりました。
「痛いよお」
そう呟きつつ、歩き続ける僕。夕方頃には、右足どころか腰、さらに首まで痛くなってきました。
「このままだと足、そして体がどうかなっちまうぞ。自分、大丈夫かなあ?」
そんな不安が頭をよぎったりもしました。こんな状態は初めてですよ。
おかしい……こんなはずでは………自分ももう年かなあ。
僕にとって海外旅行は3年ぶりでして、その3年の間に、自分の体はそんなにやわになっていまったのかと愕然としました。
それでも、ビスポーク・テイラーや高級靴を扱うお店など、自分にとって興味のあるお店を見つけると、急に痛みを忘れて店内で話し込んでしまうあたり、まだまだ自分の好奇心、探究心は健在だなと、変な所で安心したりして。
ただ、やっぱりこう言う状態ですから、思考能力が鈍ってしまいます。話していて、集中力が持続しません。その点が何とも残念でした……。

痛みと戦いながら、それでも何とか、日付が変わる時間まで観光を続ける僕でした……。
さて翌日です。一日ベッドで寝たら、足も回復するのかな?と期待していたのですが、まだまだ足に痛みが残ったままです。歩けば歩くほど、痛みが強くなるのも同様でして、結局二日目も、右足を引きずりつつの一日でした。
しかしこの夜、ふと気付いた事があるのです。それは、あれほど痛かった足が、靴を脱いだり、サンダルに履き替えたりすると、急に痛みが和らぐのです。
と言う事は……足の痛みは年のせいではない。靴が悪いんだ!!!
僕が今回、旅行に履いて行った靴はカンペールのレザースニーカーです。6年前に僕が欧州一人旅をした際、2ヶ月に渡って僕の足を守ってくれた、信頼度高いスニーカーです。
その時の経験もあって、今回もそのカンペールを選んだのですが、6年前とは決定的に違う点があります。
それは今年1月、このカンペール、踵修理を行っていたのです。

この↓ように修復されました。

しかし、どうもこのせいで、本来の状態より重心が後方に寄ってしまったようです。そしてこれが、足の痛みを引き起こしているようなんですね。修理後、カンペールを履いてこんなに長時間歩く事はなかったため、この変化に気付きませんでした。
右足。

左足。

革靴の場合、接地面は足の前面と踵。
しかしスニーカーの場合は、足裏全面が接地するように作られています。
その点でどうも、修理の勝手が違うようですね……。
僕がスニーカーの修理をお願いしたのは、このカンペールが生まれて初めてでして、また一つ、勉強になりました。
痛みの原因がハッキリした後は、歩行の際、あえて重心を前に置きながら歩いていたので、痛みは少々軽減され、結局ドイツでは毎日、日付が変わるまで出歩いておりました。それでも、大分辛かったですけどね。
靴って本当、足の健康と密接に繋がっているんだなと再認識した事態でした。
ちなみにスニーカー修理をお願いしたお店は、いつも高級靴の修理をお願いしている職人さんとは、また違うお店です。今度、そのスニーカー修理をしてくれたお店に持っていって、痛みがなくなるよう、相談しようと思います。
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