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週刊少年ジャンプ黄金期の偉大なる4番打者

「キン肉マン」37巻

「キン肉マン」37巻

「キン肉マン」37巻


「キン肉マン」のコミックスが22年ぶりに新刊発売となりましたので、当然、僕も入手しました。テリーマンが左ストレートを打つ際、左腕を振り回す癖がさりげなく描かれていて、ファンとしては懐かしい感動を覚えます。

ジャンプのコミックスを新品で買ったのは、おそらく10数年ぶりだと思います。価格が540円でびっくりしました(笑)。

僕は発売二日目の1月30日、18時過ぎに買いに行ったのですが、その本屋では「たった今、完売しました」となんと売り切れ!
仕方なく別の本屋に行ったのですが、またも売り切れ!3件目の本屋さんで、ようやく入手できました……。そしてその本屋さんでも、平積みから大分なくなっておりましたね。

しかし考えてみれば、この発売二日目にしてコミックス売り切れ、「キン肉マン」にとってはごく常識の事でした(「キン肉マン」だけじゃないけど)。

20年以上前の「キン肉マン」連載当時も、僕はコミックス発売日には学校から帰ったら即自転車を飛ばし、本屋さんへ「キン肉マン」を買いに行ったものです。

そして連載終了して23年、コミックス発売は22年ぶりと言うのに、その衰え知らずの人気。やはりジャンプ黄金期の4番打者は違う!

その偉大さを再認識しました。

当時のジャンプ人気、レギュラー陣の力は傑出しておりました。

だって、3番「キャプテン翼」、4番「キン肉マン」、5番「北斗の拳」ですよ。

これを超えるクリーンナップは、もう二度と出て来ないでしょう。

「キン肉マン」は足は遅いし、ファースト守備もお世辞には上手いとは言えませんでしたが、打率.350、ホームラン60本以上を誇る打撃は驚異的で、しかも物凄い悪球打ちなんです。大暴投に飛び上がって食らい付き、大根切りでスタンドまで叩き込んだのも、一度や二度ではありません。もちろん、三冠王経験もあります。守備走塁の欠点なんて目をつぶらざるを得なくなる、魅力があったんですね。そして何より、ジャンプの理念である友情・努力・勝利を誰よりも濃く、強く体現したプレイヤーでした。

かく言う僕も、「キン肉マン」のプレイがどうしても見たくて、ジャンプを買い始めたのです。心に愛がなければスーパーヒーローではないと骨の髄まで叩き込まれましたし、それは絶対真実だと、今なお頑なに信じております。

3番を打つ「キャプテン翼」は3年連続打率.370以上の、技術あふれる左打者。長打力もあってホームラン30本以上は期待できましたし、足も速かったです。そして何より、150キロストレートを誇るエース。

「北斗の拳」も3年連続打率.360以上、50本塁打以上の豪打を誇り、「キン肉マン」とともに右のスラッガーコンビとして、毎年、本塁打王、打点王を争っておりました。サードで見せる強肩も魅力でしたね。

このクリーンナップがいかに凄かったかは、現在、そのDNAを受け継いだ二世選手やクローン選手が活躍している事からも、お分かり頂けますね。

そして当時、トップバッターを務めていたのはヴェテランの「Dr.スランプ」。この「Dr.スランプ」も、かつては4番として2年連続MVPを獲得した名手でして、スウィッチ・ヒッターの万能型。打撃もさる事ながら、快足を飛ばしての守備走塁も魅力でした。「キーン!」の声とともに疾走するその姿は、80年代を生きた方なら誰でもご存知かと思います。

その「Dr.スランプ」も、余力を残しながら引退。入れ替わりでセンターに入ったのが、かの伝説的大選手であり、同じくスウィッチ・ヒッターの万能型、「ドラゴンボール」でした。

「ドラゴンボール」は入団当初からスーパー・ゴールデン・ルーキーの誉れ高く、1年目からいきなり打率.320、30本塁打、35盗塁のトリプルスリーを達成。ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得し、当然新人王。さらに外野手兼任で「キャプテン翼」に続く二番手エース。投打に渡る大活躍を見せました。

そんな「ドラゴンボール」でしたが、1年目はまだクリーンナップを任せてもらえず、あえなくトップバッターどまり。当時のジャンプがいかにレヴェル高かったか、お分かり頂けようものです。

だって、「ハイスクール!奇面組」に「ついでにとんちんかん」が7番8番しか打たせてもらえないんですよ!
この両名も打率.320以上、ホームラン25~35本は計算でき、本来なら余裕でクリーンナップを打てる実力者でした。と言いますか、「ハイスクール!奇面組」に至っては2年連続40本塁打を打ってますからね。これを超える7番打者も、もう二度と出て来ないでしょう。

当然、当時の打率ベストテンはほとんどがジャンプ勢で占め、他からは「タッチ」、「ミスター味っ子」が入るのがせいぜいでした。

「ドラゴンボール」に話を戻すと、「キン肉マン」引退後は即3番、そして間もなく4番にも座り、その後何年もの間、不動の4番打者として圧倒的存在感を見せ付けたのは、ご存知のとおりです。
88年からは3年連続三冠王でMVP、夢の4割も一度記録し、入団から引退まで、毎年ベストナインを獲得し続けたのは伝説的名手にふさわしいですね。
ただ、個人的に残念だったのは、宇宙で勝負するようになってから、打撃はさらに磨きがかかったものの、守備走塁が衰えてしまった事ですね。晩年は右打席でしか打たなくなりましたし。

ジャンプ黄金期には他にも、「シティーハンター」、「魁!男塾」、「聖闘士星矢」と行った有望株が入団し、超大激戦区の中からスタメンを奪取。「シティーハンター」と「聖闘士星矢」は最初は1・2番、やがてクリーンナップを打つ名選手へと成長しました。
「魁!男塾」は当初は二軍のクリーンナップどまりでしたが、徐々に力をつけ、7番レフトの座を奪取。気付けば、打率.280程度ながら、50本塁打を打てる5番打者に。「北斗の拳」の後継者として、十分な威圧感を放っておりました。

2番や9番を打つのは、「きまぐれオレンジ☆ロード」に「銀牙 -流れ星 銀-」。他の選手とは違う独特なプレイで、別方面から確かな支持を得ておりました。

さらに言えば、この頃はスタメンが凄すぎて目立ちませんでしたが、ベンチ選手たちだって凄かったんですよ!

「ゴッドサイダー」、「空のキャンバス」、「はるかかなた」、「CYBORGじいちゃんG」はもっとスタメンで見たかったし、「THE MOMOTAROH」なんてスタメンで使い続ければ、三冠王はおろか、盗塁王も含めた四冠王も獲れた逸材だと、今でも非常に惜しまれます。

逆に、当初は二軍選手ながら、だんだんと開花し、やがてスタメンにまで上り詰めたのが、「県立海空高校野球部員山下たろ~くん」、「ジョジョの奇妙な冒険」、「ろくでなしBLUES」、「ジャングルの王者ターちゃん」あたりでしょうか。
もっとも、前3選手は80年代後半~90年代前半にクリーンナップを打つ事もありましたが、「ジャングルの王者ターちゃん」だけは、相当なポテンシャルを秘めながらも、クセのあるプレイスタイルのせいで7番どまりでしたね。僕は好きだったのですが……。とは言え、その衝撃プレイは、他では絶対真似できない、貴重な存在でした。

一方で、「燃える!お兄さん」はデヴューから3割15本塁打を放って新人王。「いずれクリーンナップを打てる、先輩のハイスクール!奇面組を超えるかも」と期待されましたが、結局伸び悩んで、やがて並の選手に落ち着いてしまいました。僕も期待していたんですが……。
ちなみに同様例として、90年代には「珍遊記」がおります。

そんな圧倒的だった80年代半ば~90年代前半のジャンプでしたが、迷走を始めたのは、長年6番捕手として活躍し、現在もなお現役のウルトラヴェテラン、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、クリーンナップを任されるようになってからでしょうか。

90年代前半のクリーンナップと言えば、3番「幽遊白書」、4番「ドラゴンボール」、5番「SLAM DUNK」でした。

しかし、94~96年にかけて、このクリーンナップがごっそり引退。その後継者が不在だったんです。「ジョジョの奇妙な冒険」や「ダイの大冒険」、「ろくでなしBLUES」も、かつてはクリーンナップを打っていたものの、この時期にはもうロートル。衰えを隠せませんでした。将来のクリーンナップとして嘱望されていた「忍空」が、怪我続きで早々と引退してしまったのも計算外でしたね。

さて、後継クリーンナップトリオの一つは、3割30本塁打以上が期待できる若手有望株、「るろうに剣心」で埋まりました。もう一席は、前述したロートル選手に、「BOY」、「地獄先生ぬ~べ~」、「みどりのマキバオー」などを回す事になりました。
そして最後の一席を埋めるのに白羽の矢が立ったのが、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」でした。ポジションも、慣れない一塁に転向。

しかし、これは失敗だったと思います。確かに「こち亀」は、確実に打率3割2桁本塁打が打て、チームをまとめる人望も厚い好選手でしたが、あくまで「永遠の6番打者」。爆発力、破壊力に欠けるんですね。巨人に例えれば中畑が4番打つようなもので、怖さがないんです。

「こち亀」本人も急にクリーンナップを任され、その役割の違いに戸惑っているようでした。この頃から無理して一発狙いに言ったり、初球から打ちに言ったり、スタンド前でパフォーマンスをしたりと、プレイスタイルが変わりましたからね。やはり「こち亀」は70~80年代に見せていた、派手さはなくとも確実性のあるプレイが真骨頂だったと思います。

あと、80年代から長年、クローザーとして燻し銀の活躍をしていた、「ジャンプ放送局」の引退も寂しかったですね。球威はないものの、精緻なコントロールと七色の変化球で、ラストをビシッと締めておりました。しかしもう、体力の限界だったようです。

個人的にはこの頃、「永遠の九番打者」として異質の存在感を放っていた、「王様はロバ」が印象深いです。まあ、打率は.220程度で一発もありませんでしたが、塁に出たらやっかいな存在なんです。俊足ですし、タッチをかわす技術も高かったですからね。守備もセカンドをはじめ、内野は全部こなせ、ポジショニング良く、隠し球も上手かったです。そのトリッキーなプレイが見たくて、あまり期待せずとも、ついつい気にしてしまう存在でした。

「王様はロバ」と言えば、デヴュー前の入団テストで見せたプレイが素晴らしかったですね(テスト時の名前は「まるまった亀」)。
入団テストに限定すれば、ジャンプではこの「まるまった亀」と「ff(フォルテッシモ)」が白眉だったと思います。

僕は96年頃からジャンプを読まなくなってしまったので、その後は知らないのですが、やはり中核のスケールダウンが響いたのか、かつてのような圧倒常勝軍団とはならなかったようですね。

それでも「ドラゴンボール」に匹敵するほどの大選手、「ONE PIECE」をはじめ、「遊☆戯☆王」、「ヒカルの碁」、「NARUTO -ナルト-」、「DEATH NOTE」と言った選手たちの活躍は耳にしております。

そんな中でも、「キン肉マン」が作った3年連続65本塁打以上、うち70本塁打一回の猛打記録は、未だ破られてないようですね。「キン肉マン」の超ファンとして、この記録は破られて欲しくないなあと思います。

これを読んで大体お察し頂けると思いますが、僕は靴も服も野球も巨人も好きですが、それ以上に「キン肉マン」が好きなのです。

Comment

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こんにちは。

すばらしい、永久保存盤のレポートです!!

僕もまさにこの世代です。キン肉マン、キャプテン翼、
北斗の拳。本屋さんに並んでいなかったですもんね。。

これらは店頭に並ぶと同時に売れきれてしまうので、
いつも本屋さんに予約して、手に入れていました~。(^^

すばらしいレポートありがとうございました!
2010年02月03日(Wed) 23:46
編集
>けいさん
楽しんで頂けて嬉しいです!どうもありがとうございます。けいさんもその世代ですねー!

そうなんですよね、当時のクリーンナップの新刊はあっと言う間に売れ切れて、新刊以外もよく品切れ。全巻揃えるのに苦労した覚えがあります(笑)。
僕の近所の本屋はどこも予約を受け付けてなく、帰宅したら本屋へダッシュするしかありませんでした(笑)。

当時は、コミックスを午前中に購入するよう、母親に頼む子供も多かったようで、「キャプテン翼のコミックスが買えたか、昼休みに家に電話して確認する子供が増えている」と言うコラムを、読売新聞誌上で読んだ覚えがあります(笑)。
2010年02月04日(Thu) 02:06
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こんばんは、
なんとわかりやすい例えw
今はコンテンツの多角化のせいで影響力は減少してますが、
当時のジャンプが、少年たちに与えた影響は、半端ないですね!!

キン肉マンは、従兄弟の家で、読みましたが、
自分的には初期の「怪獣退治編」が最高で!!
「7人の悪魔超人編」ぐらいまでしか記憶が…(なんでかな?)

小学生当時、ラーメンマンがブロッケンマンに
「キャメル・クラッチ」で真っ二つにするシーンは、かなりショッキングで、
兄弟でよく真似したものです(笑)
おかげで背筋力だけはつきましたw
2010年02月04日(Thu) 06:37
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>ストパーテンパーさん
当時はジャンプを読んでいないと、友達とまともに会話が成り立たないほど影響が大きかったですよね~。

キン肉マンは初期がお好きですか!アニメでは活躍した与作さん、アデランスの中野さんが、原作では一番出番が多かった時期ですね~。

キャメル・クラッチ、あれって技を仕掛けやすい割に効果が満点で、キン肉マンごっこにてキャメル・クラッチをしたら、皆、即ギブアップ。間もなく友達の間では、キン肉マンごっこの際には、キャメル・クラッチ禁止令が出ました(笑)。
2010年02月04日(Thu) 13:02












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