ベータマックス引退

27年ほど使い続けたヴィデオデッキも、ついに引退の時がやって来ました。
とは言っても、これを使って録画したのは01年の斎藤雅樹、槙原寛己、村田真一の引退試合が最後でして、実際の生活は既にDVDに移行しておりましたが……。
9月下旬頃から時間を見つけて、これまで撮り貯めたヴィデオテープのDVD保存を始めまして、11月9日にようやく終了。そしてこれにて、ヴィデオデッキもお役御免となります。寂しいですが、時代の流れですね……。
さてこのヴィデオデッキ、今や絶滅種となったベータであります。


購入したのは忘れもしない83年春、ロヂャース浦和店でした。あの混雑するお店の中、親父が店員さんの説明を聞きつつ、このベータ購入を決めたのを覚えております。
普通なら迷わずVHSを購入するところですが、当時はまだヴィデオデッキそのものがさほど普及してなく、VHSとベータの覇権争いも、VHSが優勢ながら、まだ勝敗決すには至っておりませんでした。おそらく、性能に勝るベータに親父は魅力を感じたのでしょう。
しかし皆様ご存知のとおり、ベータは覇権争いに惨敗して衰退の一途。僕の所有するベータの小さいヴィデオテープを見て、「何これ?」と驚きの声をあげた友人たちはこれまで何人いたことか。

上がご存知、VHSのヴィデオテープ。そして下が、ベータのヴィデオテープです。
友達同士、ヴィデオテープの貸し借りもできず、レンタルヴィデオ店も利用できず、なかなか不自由させられたベータであります。
親に「VHSを買って欲しい」とねだっても、超ケチな親父は買わずじまい。結局、僕がVHSを手に入れたのは大学4年生になってから、アルバイトしたお金で買いました。ちなみに再生専用です。
そんなベータをなぜこれまで使い続けていたかと言えば、単に自分の大昔の出演作品が録画されていたからなんですな。
このベータのヴィデオデッキ、89年に一度故障してしまいましたが、修理後は余裕で使え、今でもまだまだ正常に動きます。27年もの間、本当によく頑張ってくれました……。
捨てようかとも思いましたが、もしかしたら、また再生する時が来るかもしれないので、押入れ行きです。一応、ヴィデオテープはDVDに落としてあるものの、そのDVDが破損してしまった時のため、バックアップとして残しておかねば。
お疲れ様でした、ベータマックス。これまでどうもありがとう。またいつか使う時まで、ゆっくりとお休み下さい。
それにしてもベータマックスって響き、競走馬の名前みたいだな……。
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