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インコテックスが修復されてハンガー買ってアルパカ裏地だよ

CATEGORY靴・服飾
僕の好きな街の一つが神田なのですが、昨日もまたぶらついて来ましたよ。

ハワイ・コナとブラジルのマカウバ・デ・シーマ農園ナチュラルの珈琲豆を買ったり、大喜靴店さんで、ブート・ブラックの乳化性靴クリームを買ったりしていました。

そして、一番の目的は、先日、虫食いにやられたインコテックスをかけはぎに出したので、その受け取りです。

このWeblogの読者様が、神田須田町にある良いかけはぎのお店をご紹介して下さったのですね。どうもありがとうございました!

こちら↓が、修復後の画像。

かけはぎ後のインコッテクス

青矢印で囲った箇所が、新しく生地が当てられた部分です。

よ~く目を凝らしたら、生地を接いだ箇所が見えますね(笑)。接ぎ目がうっすら見えてしまうのは、職人さんの腕のせいではなく、夏物のSuper100'sウールと、生地が薄いうえに繊細なため、どうしても接ぐのに難があるせいだったと思われます。
普段使いには全然分かりませんし、扱いが難しい生地をここまで修復して下さって満足です。職人さんに感謝!

料金は6,000円でした。これでお気に入りが、今後もまだまだ履けるのですから安いものです。

そしてその帰路、やはり須田町にある岡昌裏地ボタン店さんにて、ずっと前から気になっていたハンガーを買いました。これ↓です。

須田町で買ったハンガー

この↓肩部分の分厚さ、前を向いた立体性が良いなと思ったんですね。

須田町で買ったハンガー


そして何より、一つ250円と言う価格にもやられました(笑)。おそらく安いのではないでしょうか。

さらに、店内にある裏地やボタンも見させて頂いたのですが、なーんと、アルパカの裏地がありました!

ご存知の方はご存知のとおり、今、アルパカの裏地は市場に少なく、見つけるのが難しい貴重品です。もう、裏地メイカーさんが作らなくなっているそうですね。

価格はメートルあたり2,500円。卸売り価格なだけに、お買い得です。色も黒、濃鼠、鼠、紺と残っておりました。もちろん、小売もして下さいますし、お探しの方はいかがでしょうか?

岡昌裏地ボタン店さんの住所は、千代田区神田須田町2-15-3。営業時間は平日7~19時。土曜は7~17時だそうです。

参考までにこちら↓、僕が以前に別のお店で入手した、20年以上前に製造のアルパカ裏地と化繊裏地。

アルパカライニング

左が化繊、右がアルパカです。こちら↓はフラッシュなしで撮影してみました。

アルパカライニング


正直、アルパカ裏地の見た目は、シルクはもちろんの事、化繊と比べても地味です(笑)。僕はアルパカ裏地、数種類持っているのですが、どれも光沢に欠けるんですよね。もっと光沢があるアルパカ裏地もあるのかしら?それに、アルパカは獣毛なだけに、虫食いが怖いです……。

ただ、僕はアルパカライニングの服は持ってないので、使用感については分かりません。こちらの裏地も、いずれ仕立てる時のために生地だけストックしているだけなのです……仕立てるお金がないんだよう。

やっぱりアルパカ裏地のアドヴァンテイジは、静電気が起きにくい事なのでしょうか?獣毛ですし保温力かな?他にもあるのかな?とは言っても僕、化繊でも静電気が気になった事はないですが……。

それにしても、僕が生まれて初めてこの神田須田町を巡ってみたのは、10年前の9月でした。たった10年しか経っていないものの、それでもこの10年で、この界隈も結構変わりました。

僕がヴィキューナ×カシミアのコート生地を買った、海老原保商店は2年前に閉店。そして、そのコート用としてバッファローのボタンを買った、丸恵商店はさらに前になくなりました。

浦和育ちの僕が言う事ではないのかもしれませんが、やはり寂しいですね……。
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COMMENTS

2Comments

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けい

こんにちは。

愛用のインコの戦列復帰おめでとうございます。(^^

かけはぎってすごいですね。。。実物の仕上がりを見てみたいものです。

よくパンツのすそ直しの時にぬのの切れ端がついてきますが、かけはぎの時にはこういうのももっていくのでしょうか??

パンツを購入するとすれば、最近はインコ一辺倒です。はき心地もさることながらラインのきれいさには、やられてしまいますね。(^^

  • 2009/05/14 (Thu) 12:18
  • REPLY

山下大輔

>けいさん
ありがとうございます!これで、今年の夏もこのインコテックスを活躍させる事ができそうです(笑)。

かけはぎをお願いしたのは今回が2回目でして、以前はツイード・ジャケットと、繊維が太かったので、本当に修理したのか分からないほど、綺麗な仕上がりでした。
今回は薄く繊細な生地なので、よ~っく見ればうっすらと生地の接ぎ目が分かるのですが(笑)、それでもまるで目立ちません。職人さんの技術に感謝!です。

今回のかけはぎは、仰いますとおり、裾上げ時に余った共布を利用して直しました。

前回は共布がなかったため、ポケット裏から生地を取って直しました。共布はなくとも、生地の取りようは色々あるみたいです(笑)。

インコテックス、美しさと履き心地が両立されているのが素晴らしいですよね!このインコテックスを買う際、ベルナール・ザンスと履き比べて、シルエットの美しさが決め手となって、インコテックスを選んだのを覚えております(笑)。