拙攻、好投、そして槙原
球数制限や登板間隔にしてもそうですけど、もっと納得できるルール、環境下で行われて欲しいものです。代表メンバー選出にしても、様々な圧力が見え隠れするし……。
さて、今日の先発は内海。全然良くなかったですね。ストレートは130キロ台半ば程度しか出ないし、コントロールミスや抜け球も多いしで。1失点のうちに早めに降板させたのは、首脳陣のファインプレイだったと思います。
そして打線ですが、15安打で相手は3エラーもしてるのに、たったの6点はまずいだろ!
まるで巨人の攻撃みたいだぞ!
そう言えば、WBCの監督は巨人の監督だった。
前のキューバ戦では、岩隈は言うまでもなく、杉内も良かったですね。杉内のマウンド捌き、強いメンタル、長けた投球術、そして完成度の高いカーブは、まるで全盛期の工藤公康のよう……。
ただ僕としては、安い給料で頑張っているキューバチームは応援したくなるので(笑)、決勝リーグに進めなかったのはちょっとかわいそうでしたね。
次はアメリカ戦、日本勝てるのかなあ……。願わくば、決勝の真剣勝負で韓国を屠って欲しいところです!
あと、僕はTBSで試合を観ているのですが、槙原氏の解説は良いですね。シンプルな言葉で分かりやすく、何より的確です。
才能型投手の槙原でしたが、年をとるごとにテクニックもコントロールも見につけ、三振奪取能力も、打たせて獲る技術も併せ持っておりました。特に僕は、外角スライダーでゴロを打たせる投球術が好きでした。
97年は、その老獪投法の真骨頂。142・3キロ程度にセーブしたストレートを内外に散らし、最後は外角スライダーで釣る。
晩年はクローザー失敗が目立った槙原でしたが、クローザー転向前は、こんな渋い投球も見せていたのですよ。
88年の日米野球、初戦の先発はこの槙原寛己。
全米の先発は、この年、メジャー連続無失点記録を樹立したオーレル・ハーシュハイザー。
僕はかねてより、このハーシュハイザーが凄い投手と聞いていたので、そのハーシュハイザーが一体どんなピッチングを見せてくれるのか、子供心にワクワクしていたものです。
しかし、試合が始まってるとあらびっくり。
「おいおい!明らかにハーシュハイザーより槙原の方が凄い球投げてるぞ!」
メジャーチーム相手に次々と三振を奪う槙原、槙原の球についていけず、驚きの表情を見せるメジャーリーガーたち。
最初、ハーシュハイザー目当てで日米野球を観ていた僕でしたが、気付けばすっかり槙原の虜。どうだ、日本にもこんなに凄い投手がいるんだぞ!と槙原のピッチングに酔いしれていました。
ああ、全盛期の槙原、メジャーリーグで、そしてWBCで観てみたかったですね……。
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