08年フォスター&サン日本受注会

先日行われた、フォスター&サン日本受注会の報告でございます。僕は昨年注文した靴の仮縫いとなりました。
早速ですが、冒頭にあるのが仮縫い状態の靴です(笑)。
前回注文したパンチド・キャップトウのスマート・ラウンド・トウと比べて、トウにやや幅がありますが、これはドーヴァーの基本仕様とも言える、エドワード・グリーンの32ラストを意識したためです。
位置づけとしては、カントリー・シューズですし、スマートながらもスマートすぎず、ドレッシーすぎず……が狙いです。
実は、自分が望んでいたとおりのトウラインに仕上がるか、少々気になっていたのですが、バッチリな出来でした(笑)。感謝です。さすがです。
革の色は赤味が強いですね。完成時にはポリッシュされますので、色の深みが増して濃い色になるはずです。特にこの革は、クリームの浸透性が強いとの事。理想の赤茶色になる事を期待します(笑)。
フィット感については、前回のパンチド・キャップトウではややきつかった左足小指部分が修正されて、楽になっていました。ただ、左足踵外側に、やや空間が感じられたので、そのフィット感を高めるよう、お願いしました。
また、僕自身では気にならない、分からない点でしたが、どうやらまだ甲部分にとれそうな箇所があったそうで、職人の松田さんが何度も甲を触って確認しておられました。
履いてる者すら分からないほど、僅かな空間をも見逃さないその眼力、さすがはプロだなーと感じさせられます。同時に、自分の想像を超えたフィット感を生み出してくれるのだろうと、否応なしにも期待が高まります(笑)。
と言いますか、一足目のパンチド・キャップトウだって、その履き心地はこれまで履いてきた靴の中でも最高。エドワード・グリーン、オールデンなんて余裕でかすみ、ビスポークのマテルナをも超える、極上のフィット感でした。そこからさらにフィット感が向上とは、一体、どんなレヴェルなのでしょうか……いや~、本当に完成が楽しみです!(笑)

奥は50年代頃に作成されたフルブローグ。そして手前は、ヘンリー・マックスウェルが得意としたスタイル、ショートノーズ・ラウンドトウのセミブローグです。
……どれもクラシックで、めちゃカッコ良いですわ!
双方、トゥマッチ感がなく、飾らない美しさが最高です。革質も良すぎます。艶々です(笑)。


昨日、早速交換に行って来ました(笑)。一年に立て続けに2回も当たるなんて珍しいです。となると、来年は当たらないのかなあ……。
それでもやっぱり、嬉しいものは嬉しいです。やっほー♪
それにしても、仮にもフォスター&サンの客が、駄菓子の当たりくじに喜んで良いものなのだろうかと、自問自答してしまいます。でも、駄菓子は安いし美味しいしで、ついつい買ってしまうんですよね……。
僕はフォスター&サン、世界一貧乏なカスタマー。いや、フォスター&サン160年以上の歴史上、最も貧乏なカスタマー。間違いありません。
貧乏とか、金持ちとか、それ以前の問題だろうとか言われそうですね。はい、僕もまったくその通りだと思います。
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