スターバックスのルワンダ珈琲豆
買って来たのはルワンダの豆。いつもは自家焙煎の珈琲店にて豆を買うのだが、スポット的に豆が切れたため、「ものは試しに」とスターバックスにも初挑戦したのだ。
お店の方によると、現在、このルワンダの豆はスターバックスでもスペシャル品として、限定販売中との事。
そう聞いて、ちょっと楽しみに淹れてみたのだが……う~んむ、思っていたよりも、豆がイマイチ膨らまない。スターバックスの豆だし、過度に期待してもいけないのかなー?と思いつつも、06年末頃に買ったドトールコーヒーの豆(ヴィンテージのスペシャル品)は、意外にも結構膨らんだので、それと比べるとガッカリ。
以前にとある珈琲達人の方から、「スタバは焙煎が良くない」と伺った事があるが、それが今、分かった気がする。焙煎が深すぎるのだ。
以前に僕はLCF系列のお店で、ルワンダの豆を2回ほど買った事があり、そのフルーティで爽やかな喉越しに虜になったものです。それと比べると、いささかガッカリな出来です。
まー、スターバックスで買って来たルワンダは100gだけだし、さっさと飲み終えて、片付けてしまおう。
さて、ここからは余談です。余談なのに長いです。以前に僕は、石井裕也組の美術担当さんに、そのLCF系列によるルワンダの珈琲を淹れてあげた事があります。
そして、その美術担当さんは、一口飲むなり、こう感想を述べました。
「おぉわ……………フルーティですね」
僕はムチャクチャ驚きました。何が驚いたって、珈琲の味を表現するのに、即"フルーティ"という言葉を使ったからです。
彼は普段、ハンドドリップによる珈琲を飲んだりはしていないとの事。つまり、とりわけ珈琲マニアではないわけです。にも関わらず、彼は珈琲の味をフルーティと表現しました。なかなかできる事ではありません。
今でこそ僕は、「○○の珈琲はフルーティ」などと書いたりしておりますが、これは僕が僕なりに、そこそこ色んなお店の珈琲を飲んで、何となく味の違いを感じてきたからです。
これが5年前の僕だったらどうだったでしょうか?それぞれ珈琲の味なんて、まともに表現できません。苦い、苦くない、コクがある、コクがない、薄い、濃い、良い香りがする程度で表現するのがせいぜいでしょう。
何より、珈琲に対してフルーティとは、それなりにこだわっている方でないと、使わない言葉だと思います。それを彼は、何のためらいもなく使ってきました。それが凄いのです。
しかも、そうです、そのルワンダの珈琲は、彼が表現したとおり、フルーティな味なのです。
表現が的確でした。
僕なんて、珈琲を自分で淹れるようになって3年ぐらいですが、それでも自分が味を正しく感じ取れているか、自信がありません(笑)。
でも彼は、珈琲にこだわってないながらも、的確に味を捉えていました。それがまた凄いです。
彼は美術担当だけあって、美的センスに優れておりますが、やはり感性に優れている人は味覚も鋭敏なのかなー?と感じた次第です。
そんな彼が美術担当した映画、「ばけもの模様」、ただ今、池袋シネマ・ロサにて公開中です。
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