湯川潮音さん音楽会
イッチーさんがチケットをとってくれたのだ。イッチーさん、ありがとう。
会場は池袋にある自由学園明日館講堂。これまで何度か、前を通りかかった事はあるのだが、入場するのは初めてだ。
会場内は外観同様に品があって、大正浪漫の雰囲気あり。湯川さんの雰囲気にピッタリだ。
このライヴでは、湯川さんはマイクを使わずの生音。歌を聴くには最高の方法ですね。演奏はギターの弾き語りが主で、奏者も湯川さんのみ。舞台にいるのも湯川さんただ一人。シンプルな設定が最高です。湯川さん独特の、上品で澄んだ歌声がしっとりと響きました。
個人的に聴きたかった、「ツバメの唄」、「THE WATER IS WIDE」を歌ってくれたのが嬉しかったー♪
あと、「風よ吹かないで」も初めて聞いたのですが、これも良かったです。僕の中で、お気に入り曲の一つとなりました。
それと、カヴァーですが「雪のワルツ」も。曲風が湯川さんの深く美しい声とピッタリ!
そして、音楽会中に湯川さん、MCにて気になる一言を言ったのです。
えっ?本当?
実は僕、「風来坊」を歌って欲しかったんですよね。
僕は映画「リンダリンダリンダ」で、湯川さんの事を知りまして、作中で聴いた「風来坊」があまりにもインパクトがあり、湯川さんのファンになったのだ。
この時、リクエストしようか本当に迷いました。しかし………勇気がなくて言い出せない自分。
また湯川さんも、そんな雰囲気を感じ取った様子。
「……って、言い辛いですよね(笑)」
湯川さんもそう言って、次の曲へ入りました。
湯川さんの曲や歌声は、学校の音楽の教科書に載っていそうな普遍性があり、そして、クラシック音楽に通じる、上品さと高尚さがある。でも決して真面目すぎず、遊び心とイタズラ心が適度にがちりばめられていて……何となく、ヨーロッパの童話と合いそうな雰囲気ですね。
そして湯川さん本人は、楽曲の雰囲気そのままの、とても品のある方でした。語り口も落ち着いていて。
さて、終わった後は、アンコールを求める拍手。
「ただいま、ただいま、何万回でも来ーたいわ~………♪…………なんちゃって」
湯川さん再登場。
アンコールで最初に歌ったのは「恋は月をめざして」。そして、それを歌い終えた後に、湯川さんはまたも言いました。
「何かリクエストがあれば……」
いやね、もうね、恥しらずな僕は意を決しましたよ。
「はい!」
そう言って手を挙げる僕。
「湯川さんの曲じゃなくて申し訳ないんですけどっ」
「風来坊は!………はダメでしょうか」
思い切って、でも内心恐る恐るお願いしちゃいましたよ。
そして当の湯川さんは……ちょっと困惑気味。
「えっと……ギターの弾ける方はいますか?」
湯川さん、「風来坊」はコードが難しいとの事。やっぱり元々は「はっぴいえんど」の曲だし、リクエストはまずかったかー……と、僕は心の中で反省。失礼なお願いで、すいません。
でも湯川さん、なんと!
「ふうわり、ふわふわ風来坊~♪」
アカペラで歌って下さいました!うわあ、やったー!感動!!!
さすがにフルコーラスとまではいきませんでしたが、それでもリクエストに応えて下さったのがすっごく感激!
「湯川さん、ありがとうございました!」
さらにそう声をかけたかったけれど、会場内の粛然とした雰囲気を考えると、何度も声をあげるのはマズそうなのでやめました……。
でも本当に嬉しかったし、感謝の心でいっぱいになりました。
その後もお客様のリクエストされた曲に、丁寧にアカペラで応える湯川さん、そして「Turn! Turn! Turn!」、最後にオリジナルの「緑のアーチ」で締めくくり。
どの曲も素晴らしく、心が満たされた2時間でした。ライヴと言うよりも、音楽会と呼んだ方がピッタリくる、高尚さがありましたね。そして何と言っても、マイクなし、アンプなしの生音だったのが至福!なんて贅沢な音楽の楽しみ方なのでしょう。素敵な時間が過ごせました。
それにしても、やっぱり、「風来坊」を歌ってくれた時は本当に嬉しかった~!今回、鑑賞して本当に良かったです。そしてイッチーさん、誘ってくれてありがとう!
ふうわり、ふわふわ風来坊~♪
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