意外なる名品……今年初購入靴チェコ軍スニーカー!
コルチェスターをあえなく入手できなかった僕ですが、その浮いたお金で、何か新しいスニーカーが欲しい。できれば、コルチェスター同様に、クラシック感漂うスニーカーが欲しい!
そんな欲求を胸に、僕は「どこかでコルチェスター売ってないかな~?」とネットを徘徊していたのですが、その時に目に留まったのがコレ!「チェコ軍ARMYトレーニングシューズ」と銘打って販売されていたスニーカーです。いわゆる軍モノ。新品です。

前回の過ちを繰り返さないよう、サイズは合いそうか、確認したうえで通販しました。届いたのは3月27日で、送料含めて6,300円でした。

オリーブ・グリーンとダークブラウンのコントラストが、いかにもアーミーです。そして白のソールが爽やかにまとめ上げます。カラーリングセンス、Goodです。

ソールのパターンです。ところどころにある、吸盤みたいな円が特徴的ですね。「27」の表示がありますが、僕の場合、コンヴァースのオール・スターで25.5cmがジャストです。やっぱり国によって、表記は変わるんですね。

トウの端から、白色がはみ出しております(笑)。まあ、これはこういう物だと割り切りましょう。

内部には着脱可能なインソールが入っております。厚めのゴムで、クッション性ありますね。

インソールの側面。土踏まず部分が盛り上がっており、履き心地に貢献しております。

インソールの裏です。

このスニーカー、こんなそっけない箱に入ってました(笑)。これも軍モノらしいな~と思います。
このチェコ軍スニーカーの特徴を明確にすべく、デザインの似たコンヴァースのオール・スターと比較してみましょう。オールスターのルーツはバスケット・シューズで、このチェコ軍スニーカーはアーミーとルーツは異なりますが、その点も承知の上で行います。

まずそれぞれの横顔なのですが、やはりチェコ軍スニーカーの、履き口周りをはじめ、各所に配されたパイピング処理に目が行きますね。

軍モノとして、耐久性を持たせるためのディテイルなのでしょうけど、茶色と白ステッチが良いアクセントになっております。

オール・スターの場合、ただ星のマークがプリントされているだけですが、このチェコ軍スニーカーは縫い付けられております。これも軍モノとして、踝保護のための実用性ですね。そして、靴自体に立体感が生まれて見栄えします。
あとですね、このチェコ軍スニーカー、シュー・レースも弾力あるんですよ……。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、チェコ軍スニーカーの方が、糸が細かく縫い込まれ、目が密です。このシュー・レースも耐久性ありそうですね。
ただ、何もかもがチェコ軍スニーカーの方が優れているのかと言うと、そうでもなくて……。

チェコ軍スニーカーのベロの裏です。特に何もなくて、そっけないですね。

でも、オール・スターはベロの周囲にスティッチが走っていて、ベロが裂けるのを防ぐようになっております。

こちらはチェコ軍スニーカーの鳩目裏。ちょっぴり簡素です。

オール・スターの方が、鳩目は表裏からしっかり留めておりますね。
特徴としてはそんなところでしょうか。まだ室内で歩いた程度で、実際に使用はしてないものの、「こりゃあ、なかなか良い買い物をしたな~」なんて、一人で満足感に浸っておりました。
そしてこのスニーカー購入後、この記事を書くために(笑)、ネットで色々調べてみたのですが、な~んと、意外な掘り出し物である事が判明しました!!!

箱に張られていたラベルです。
2002とは、2002年製造の意味みたいです。DRAFTとは会社名のようです。それでは、VULKANとは何でしょうか……?
「モデルネームかな?それとも、バルカン半島へ遠征する兵隊さんという意味かな?でも、バルカン半島ならBalkanだな……チェコではVULKANと言ったりするのかな?」
なんて、安易な想像をしていたのですが、その実、驚くべき事実が!!!
な~んと、このヴァルカン、70年代のアディダスをはじめ、プーマ、ナイキ、リーボックなどを作っていたファクトリーでした!
まさに実力派!このスニーカーには想像以上のストーリーが隠されていました。
そして、CEBO(セボ)のファクトリーでもあるとの事。と言いますか、CEBOって、チェコスロヴァキアシューズの意味だったのですね。ブランド名の由来まで知りませんでした。セボ自体は15,000円前後しますし、価格的にも本当に良い買い物でした。
となると、DRAFTとは何なのでしょうね?ヴァルカンの品を、ドラフトと言う会社が買い取って、チェコ軍に卸しているのでしょうか?それとも、ドラフトという会社の傘下に、ヴァルカンがあるのかな?
このスニーカーはチェコ軍アーミーの靴みたいですが、ヴァルカンはスロヴァキアにある工場のようです。
と言うわけで、今年初購入靴が意外なる名品でした。まだまだ世の中には、優秀なファクトリーがあるんですね。
考えてみれば、もう箱捨てちゃいました……。こんな名品なら、箱もとっといておけばよかったかな?なんて思います。いかにもオタク的な発想ですが(笑)。
ただ、いかにヒストリーが立派とは言え、まだ実際に履いておりません。正当な評価はこれからですね。
4月14日には、靴の衣替えを行いました。冬しか履かないブーツなどをしまい、スニーカーを取り出しやすい場所に置きます。

棚の上段は全部ナイキ。そして下段は、コンヴァースのオールスター3足(もちろん全部USA製)と、例のヴァルカンです。スニーカーがこうやって並ぶと、色とりどりで綺麗ですね。春だなあ~って感じがします(笑)。
実は、ヴァルカンだけでなく、コンヴァースの赤のオールスターもようやく下ろします……。ええ、2年前に買って以来、未だに履いてなかったのです。だって、置き場所ないんだもん……。
- 関連記事
-
-
Strugar and Cipele Kolenko in Zagreb(ザグレブのストロガーとコレンコ靴店) 2016/02/03
-
コンヴァースのオール・スターを愛用するマンガキャラ Part4 2012/10/20
-
I went to 国際靴職人技能コンクール! 2007/03/26
-
Sartoria Pirozzi in Napoli(ナポリのサルトリア・ピロッツィ) 2017/01/30
-
Anna Rakemann and Lieblinge in Berlin(ベルリンのアンナ・レイクマンとリブリングシュー) 2015/10/23
-
松室真一郎さんの靴磨き3か月半後 2008/12/25
-