原宿・表参道靴服巡り
【ラルフ・ローレン表参道店】
2年ほど前にリニューアル・オープンしたこのお店ですが、ようやく、初めて行きました~。
もう買わなくなって大分経つこのブランドですが、やはり改めて見ると、カッコ良いなあと思う服がいくつもあります。今回も見ただけで、購入しないで終わりましたが、僕にとってラルフ・ローレンとポール・スミスは、多分、一生意識し続けるブランドだろうなあと思います…………いかにも日本人気質ですが(笑)。
ラルフ・ローレンは中高校生の頃に大分買ったせいで、今でも着ているのが結構あります。一番のお気に入りは、中学三年生の冬に買ったデニムシャツ。

画像越しでは伝わらないのが悲しいですが、発色、質感が美しいのです。一枚で着ても良し、Tシャツの上に羽織って、シャツジャケットとして着ても良しです。
でも、ここの服ってパターンが大きめなので、僕にはキッズサイズじゃないと合わないんでよすね(笑)。
グレンソンのマスターピースの取り扱いが気になって見に行ったのですが、セミブローグの黒と茶だけが置いてありました。以前は数モデルあったはずなのですが……。
スタッフの方に聞くと、どうもこれからは、靴はクロケット&ジョーンズ製に移行していくそうです。また、グレンソン製だけでなく、チーニー製のもなくなっておりました。
しかし驚いたのが、なんとこのグレンソンのマスターピースが、76,650円になっている事です!これ、99年頃は8万円しましたし、今、伊勢丹新宿で買ったら9万円しますものね。何でも、ポール・スチュアートでも一時は9万円だったそうなのですが、値下げしたそうです。
前述のとおり、グレンソン製はセミブローグしかないものの、グレンソンのセミブローグは男らしくてカッコ良いです。英国製で、このクォリティ、この価格はお買い得かと思います。
グレンソンはマスターピースもニュー・フットマスターも、同価格帯の英国靴と比べて、インソールとアウトソールの質が良いです。そして何より、成形に手間をかけていますね。おそらく、ハンドで仮止めしてから吊り込んでいますし、その吊り込みにも時間をかけています。
この価格帯の英国靴だと、吊り込みはどこもマシンですが(英国既製靴ならどの価格帯でもそうか)、グレンソンの場合、同じマシンでも針金を用いてじっくり行っているようです。コバ処理は甘いんですけど、これは他の英国靴も同様ですから、目をつぶるべきでしょう。
なお、ポール・スチュアートにあるクロケット&ジョーンズ製は、レギュラー・ラインをヒドゥン・チャネルソールにして、インソールも通常より良い物を使用しているようですが、ハンドグレード・ラインと同じというわけではなさそうです。ちなみに、価格は79,800円。
クロケット&ジョーンズは、大きく分けてハンドグレード・ラインとレギュラー・ラインの2つがありますが、素材の質を落としたハンドグレード・ラインとか、一部工程を増やしたレギュラー・ラインとか、その実、出来上がりは様々です。ショップ側の発注によって変わるんでしょうね。そこは見極めが必要です。
【ブルックス・ブラザーズ青山本店】
オールデン製のコードヴァン・シューズが今でも8万円台と、これまたお買い得でした。ブルックス・ブラザーズの場合、ラコタさんを通さずに仕入れられるのか、以前からオールデンが安めですよね。
有名なコードヴァンのアンラインド・ローファーも健在でしたが、つま先の裏に張られているあて布が、僕が所有している98年物と比べて広くなっておりました。理由は分かりません……。
ブルックス・ブラザーズ別注の大塚製靴もありました。価格は5万円台だったと思います。やはりしっかりした作りですし、見た目も端整かつ真面目な表情がカッコ良いです。
6万円台で、ピールネームの英国靴もありましたが、こちらより大塚製靴の方が良く見えました。
こう見ると、洋服ブランド別注靴にも、なかなか侮れないなあ~と思います。
【ワールド・フットウェア・ギャラリー】
柳町さんがいなくなったのが寂しいですね。ここで扱われている靴の中で、一番の買い!は、ペルフェットだと思います。ペルフェットは他のショップでも扱われておりますが、単に見た目だけなら、僕はワールド・フットウェア・ギャラリー別注が一番カッコ良く思います。
ペルフェットにはいくつかラインがありますが、ここで扱われているのはグッドイヤー・ウェルテッド製法のライン。コバの仕上げ、エッジの処理、吊り込みの出来、素材と、どれも素晴らしいです。これで3万円台ってウソみたい……製甲をヴェトナムで行っているそうなので、その恩恵でしょうね。ペルフェット以外にも、製甲は中国などのアジアで行っている日本製高級靴、結構ありますよね。
現在の西欧高級既製靴の出来と価格を考えると、ペルフェットと大塚製靴は倍かそれ以上の値段がついてもおかしくないですね。日本製高級靴は吊り込みが上手いのか、履き口に笑いが見られないのが特徴です。もっとも、デザインや雰囲気については、ディレクションによって大分差が出てくるのも特徴に思えたりして……。
【メイデンズ・ショップ】
生地といい、縫製といい、雰囲気といい、素晴らしい出来のスウェット・パーカがありました。後に調べたところ、このブランドはフィル・メランジェと言うそうです。これ高いけど、いつか欲しいなあ……。
このお店の目玉商品と言えば、インディヴィジュアライズド・シャツですが、オックスフォード生地が以前と比べて(つまりダン・リヴァーと比べて)、薄く、柔らかくなっておりました。ダン・リヴァーの感触が好きな方は残念でしょうし、柔らかい生地がお好きな方は朗報と言えます。
ただ、後に別のショップの方に聞いたところ、以前のような(つまりダン・リヴァーのような)ハリ、コシのあるオックスフォード生地をインディヴィジュアライドズ・シャツが開発し、それが最近、ようやく完成したとの事。今年の秋冬からお披露目となるそうで、楽しみですね。
それで、実はこのショップ巡り一番の目的は、このお店にて、コルチェスター・ラバー・カンパニーの茶色ハイカットを購入する事だったのですが、スタッフの方によると、もう大きいサイズしか残ってないそうです。今後、新たな入荷予定もないとの事で、つまりは廃盤と言う事でしょうか……。
あのアメリカン・クラシック漂うデザインに上品な茶色、本当にカッコ良くて、以前から欲しかったのですが、時わずかに遅く、ひたすら残念であります……。
【ジャーナル・スタンダード】
ただ、メイデンズ・ショップの方から、「ジャーナル・スタンダードになら残っているかも?」と言われまして、すぐに行ってみました。しかし、ここでもやはり売り切れ。
ジャーナル・スタンダードのスタッフさんは、わざわざ他店舗にも連絡して、在庫状況を調べて下さいました。ありがたいですね。
このジャーナル・スタンダードでは、コルチェスター同様にアメリカン・クラシック漂うスニーカー、ボール・バンドがありました。こちらも良いんですよねえ……。
結局、コルチェスターが僕の知るお店では見つからなかったため、やむなく楽天を通じて通販しました。
しかし、届いた現品を履いてみると、小さくてサイズが合ってない。これよりワンサイズ大きいのは残ってないそうで、泣く泣く返品に。通販したショップの方には申し訳ない事をしました……ごめんなさい。
非常に惜しいのですが、後悔しつつも僕はコルチェスターの購入は諦めました。後々、ヤフー・オークションとかで出てくれればありがたいのですが……。
※4月13日追記※
4月12日、改めてポール・スチュアート表参道店に行ってみたところ、なんとクロケット&ジョーンズ製の靴が、サイズ切れのため、軒並み値下げとなっておりました。60,900円や、52,500円など、現行のクロケット&ジョーンズの価格を考えるとお買い得です。
仕様については、ハンドグレード・ラインとほぼ同じのもあれば、レギュラー・ラインと変わらないのもあり、ハンドグレード・ラインとレギュラー・ラインの中間もあったりで、色々です。中には、ハンドグレード・ラインとほぼ同じのうえ、クロケット&ジョーンズにして珍しい半カラス仕上げと、高級な仕様のもありました。
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