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GANZO(ガンゾ)のコードヴァン名刺入れ

GANZOの名刺入れ

今年になって、少しづつ買い物をしております。こちら↑がそのうちの一つ、日本製高級革小物メイカー、「GANZO(ガンゾ)」の名刺入れです!
2月から値上げるするとの事でしたので、1月23日に、表参道にある直営店にて駆け込み購入しました(笑)。その時は税込26,250円でしたが、現在は税込31,500円です。

GANZOの名刺入れ

広げた状態です。コードヴァンを継ぎ目なく使用の一枚仕立て。この微妙な濃淡(単に色むら?)と透明感、革好きにとってはたまりませんね。やはりホーウィン製コードヴァンは美しいと再認識です。一口にコードウァンと言っても、日本製とは作業工程が異なるようですね。



GANZOの名刺入れ、内装

こちらは内部。内装の革もコードヴァンですが、ナチュラル仕上げだけあって、傷や染みも付きやすく、注意が必要です。この風合いが良いんですけどね(笑)。

革も美しいですが、均一で細かく、正確なステッチも美しいです。表だけでなく、裏から見ても美しい。余計な装飾などせず、革の質感とステッチだけで勝負できる、見事な出来栄えです。

GANZOの名刺入れ、内側

見えない部分にもポニー革と、しっかり天然素材を使用です。コードヴァンとポニー……一応、馬つながりという事でしょうか(笑)。

GANZOの名刺入れ、コバ

丁寧なコバ磨き。内部仕切りのような薄い箇所も、しっかり磨かれております。

GANZOの名刺入れ、ネン引き

そして、ステッチ脇を走るネン引き。黄色の矢印部分にある溝がそれです。縫い上げた後の革の浮きをなくし、見た目を引き締める作業ですね。
このネン引きは、こちらの説明文にもあるとおり、やはり日本独特の技法なのでしょうか?他国の革製品では、なかなかお目にかかれませんよね。それとも、他国が手抜きしているだけでしょうか?

全面コードヴァン、そして、これらの丁寧な仕事に惹かれての購入となりました……。

もっとも、これらの仕事は、あるレヴェル以上にある日本製高級革小物なら、他メイカーでもしっかり行われております。GANZOが凄いと言うよりも、日本製高級革小物、引いては、日本の職人さんが凄いのです。

これらを見ちゃうと、現在の英国製高級革小物なんて終わってます。WHCはもちろんの事、Gロイヤルや、英国王室御用達のEもてんでダメ。

これらは外装素材もイマイチだけど、内装素材はもっと良くない。見えない部分に、化学繊維が使われていたりもする。ガタガタステッチなんて当たり前。ピッチも粗くて均一じゃない。

このあたりの品は、もうネーム・ヴァリューで売っているような物ですね。あとデザインやカラーリングと言った演出力かな?あと、英国ならではの雰囲気(雑な仕事も雰囲気?)。

とか言いつつも、「英国!奮起しろよ!本場だろ!」とも思ってしまうのも事実なんですよね(笑)。やはり英国スタイルへの憧れが強い分、現在の英国メイカーの惨状が悲しくもあり、悔しくもあるのです。

それにしても、日本製高級革小物は本当に凄い。お店で手に取って、「うわ!これ、こんなに良い出来なのに、こんなに安いのお?」と思うのは、大抵が日本製です。その気になれば、世界の高級革小物業界を駆逐できるだけの可能性を秘めていると思うのですが、どうでしょう?

日本人靴職人さんが海外でもご活躍されている現在、日本製革小物、革鞄も、海外で頑張れないかなー?と思ったりします。量産、関税、輸送費、業界のしがらみなどなど、いざ実行には難しい問題も多いのでしょうけど、クォリティなら絶対に負けないはずです。あとは売り方次第でしょうか。日本だけで留まらせるには、あまりにももったいない品の数々です。

いずれ、日本製革製品が世界的にプレミアムな存在になれば、本当にカッコ良いし、痛快な事だなー、と思います。

現在、日本では職人志望の方が多く、学校もいくつもできておりますが、その割に、日本国内での需要はさほど高くありません。大分前にも書きましたが、やはりここで、海外市場にも目を向けるべきだと思うのですが……せっかくの技術がもったいないです。

ただ、懸念材料は、売れすぎて有名になりすぎ、クォリティが低下してしまう事態でしょうか。

コストパフォーマンスの良さが売り物の、某日本製高級革鞄・革小物メイカー、先日、久々に実物を見てみましたら、内装素材やステッチに、コストダウンの様子が見られました。この某メイカー、もう何年も価格が据え置きで、他メイカーが値上げしている中、「凄いな~」と思っていたら、なるほど、そういう理由でした。
もっとも、この某メイカーは価格が据え置きなので、コストパフォーマンスが依然として優れているのも確かです。

現在の実力に驕る事無く、今後も日本製高級革小物メイカー、頑張って欲しいものです(靴も鞄も!)。

Comment

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こんにちは。

すっごい、いい素材感と技とこだわりがよく
伝わってきます! コバの仕上げもきれいです~

内装の革の色、ものすごくいい色ですね。(^^
先日、コードバンの長財布を見せてもらう機会が
あったのですが、その存在感に圧倒されました。

ネン引きのことをはじめて知りました。

海外のL社にはなく、H社のものにはありました。(^^;


2008年02月17日(Sun) 00:39
編集
>けいさん
ありがとうございます!やっぱりコードヴァンの質感には惹かれてしまいます(笑)。ナチュラルコードヴァンも、より濃淡がハッキリしていて、味わい深いですよね。
コバ磨きも、こんな薄い箇所もしっかり仕上げるのは日本製ならではだと思います。
ネン引きは海外のメイカーではほとんど省略されておりますが、さすがはH!手抜かりありませんね~。
それにしても、Hの品をお持ちなんですね……僕には高すぎて、見るだけで終わっております(笑)。
2008年02月17日(Sun) 01:05
編集
>隠しカメントさん
おお!ご購入されたんですね!コードヴァンの光沢、風合いは個人的に好きです♪
2009年07月04日(Sat) 08:48
編集
GANZOの名刺入れを彼女からプレゼントしてもらったのですが、いい代物だなぁ、とは思いましたが、こんなに値の張るものとは思いませんでした。
2010年11月01日(Mon) 11:44
編集
>モモヤさん
数多くあるメイカーから、GANZOをお選びになられたのは素敵ですね!彼女さんのお気持ち、本当に素晴らしいと思います!
2010年11月01日(Mon) 16:41












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