… 山下大輔 web versionのサイト更新報告 山下大輔の日記 …

アレックス・ラミレス選手の獲得も決定したそうですね

CATEGORY野球
巨人のラミレス獲得も決定したそうです。クライマックス・シリーズを逃し、ムキになって補強を続けていた巨人ですが、それも一段落のようです。

でもこれって、

ラミレスもグライシンガーもクルーンも獲らないと、優勝できないんだよ~。

と言ってるも同然なのを、球団側は分かっているのでしょうか?

普通に分かってなさそうで嫌ですが。

これで優勝できなかったら、恥ずかしいぞ~。

そう言えば、小久保とローズとシコースキーを獲っても優勝できなかった年がありましたね。

と言いますか、今年からはクライマックス・シリーズも導入させて、

ルールも変えないと優勝できないんだよ~。

と言ってるも同然だったのですが。

しかも、ルールを変えても優勝できなかったしね。

まあ、そう言ってしまえば、FA制度も逆指名制度も、巨人主導で作られた制度ですが……。

ただ、巨人はそこまでしないと、強くならないチームだったのでしょうか?いえ、決してそうではありません。

僕が本格的に野球を観始めたのは86年からなのですが、その時のクリーンナップトリオは、吉村、原、クロマティ。3人とも3割30本塁打を狙える、強力クリーンナップでした。

そして脇を固めるは、首位打者争いの常連、攻守に活躍する天才職人、篠塚。
確かな実力裏付けあってのムード・メイカー、中畑。
走塁のスペシャリスト、松本。
達川に次ぐ、リーグを代表する捕手の山倉。

穴らしい穴は、ショートぐらい。当時は岡崎と鴻野が争っていました。

投手陣も、江川、槙原、桑田、水野、西本、さらに加藤初も控えていました。二桁勝利狙える投手がズラリ。リリーフにも角、サンチェ、鹿取。

ここでポイントなのは、それぞれ全員、特徴が異なっているという事です。

タレント揃いとは、こういう事を言うのではないでしょうか?

難点は左投手が少なかったことですが、裏を返せば、その程度の弱点を補って戦える強さがあったのです。

無論、この頃は逆指名もFAもなく、全部自前で選手を育てていました。今と比べれば、ずーっと健全です。

江川問題はあったけどさ。


今の巨人も決して弱くはありませんが、振り返ってみると、余計な制度がない時代でも強かったのです。いや、今以上に強かったんじゃないの?だって、2年連続Bクラスもなければ、5年連続はおろか、4年連続して優勝を逃す事すらなかった。

やはりこれは、生え抜き選手たちの努力を無駄にする、球団体質そもそもが問題ではないでしょうか?原監督は血の入れ替えと言っておりますが、現実は血を注入しまくって、もうパンパンです。血が巡っておりません。

かつて、巨人には西本聖川相昌弘と言う選手がいました。西本はドラフト外、川相はドラフト4位と、ともに期待薄での入団でした。

しかし、西本はドラフト外入団の通算最多勝利投手、川相は24年現役を続け、犠打世界新記録達成と言う輝かしい成績を残して、引退していきました。

本人の資質と努力あっての事でしょうけど、これほどの選手を育てあげた、当時の巨人って凄いと思いませんか?

何より川相なんて、王監督時代は、右の上田、左の福王、両打ちの川相と、巨人のショボイ内野手トリオを形成する、一歩手前の選手だったんですよ!(当時、川相はスウィッチ・ヒッターだった)

やはりこういった、正真正銘の雑草組が主力にいるのは、若手たちに与える刺激が全然違うのではないでしょうか。

西本、川相レヴェルには及ばないものの、他にも緒方耕一と言う選手がいました。この選手も、ドラフト6位入団ながら盗塁王を2回獲得するまでに至った、雑草組からの出世選手です。

村田真一と言う選手もいました。規定打席到達は一度もなかったものの、90年にはベストナインと、90年代の正捕手と言っていい選手です。彼も、ドラフト5位から這い上がってきました。

今年、生え抜き選手たちの中では、阿部と高橋由伸のファイトが光っておりましたが、二人ともエリート組。やはり、雑草組が燃やすファイトとは、別種のものに感じます。

だって正直、阿部や高橋由伸のバットコントロールなんて、才能の世界でしょ。努力で埋められる世界じゃないですよ。もちろん、阿部も高橋も相当努力はしているのでしょうけど、それだけではない差が、確かに、ある。

才能タイプの選手がわんさか、そのうえ、FA選手、外国人選手という完成品も続々やって来る。
これじゃあ、雑草組の若手なんてうんざり、ため息、あーつまんね、になるのは当然です。

「巨人に入っただけで満足している選手が多い」という話を耳にしますが、そういった雰囲気を作り出しているのは、球団体質にも大きく問題ありだと思います。西本や川相のような選手がいれば、巨人の雰囲気もまた変わってくると思うんですが……。

かつて、西本や川相が燃やしていたファイトと、現在、もっとも同種に近く感じられるのが、上原浩治投手。
しかし、上原投手はドラフト1位の、メジャーも獲得に動いた大物。浪人時代という苦労はあったものの、やっぱり別格です。事実、1年目はタイトル総なめ。その後も、巨人投手陣の柱。やっぱり別格。全然別格。

やはり、這い上がって来れる環境と言うのは重要だと思います。現場の活性化です。事実、そういった環境があった、かつての巨人軍は強かったのです。そして、人気もあったのです。

そういった意味では、脇谷には注目です。ただ、脇谷も1年目から一軍戦力だったし、社会人卒だし、ちょっと毛色が違うかな、と言う気はしますが……。

そして林ですね。もうワンランク、スケールアップできる投手のはずです。期待しております。怪我が心配ですね~。あと矢野かな。

ただ、断っておきますと、補強自体は否定しません。あくまで、余計な事はするなって話です。だから、クローザーのクルーン、左のセットアッパー、藤田とバーンサイドの獲得は賛成です。特にクローザーは長年の課題ですから。

とは言っても、弱点はクローザーと言われて、もう10年以上経ち、ずっとそのままなのが、そもそもの問題なんですけどね。

そう言えばいましたよね、ミセリとか。

クルーンにも過大な期待は禁物です。怪我持ちですし、年々、明らかに打者に慣れられていますからね。
ひょっとしたら来年、また上原がクローザーに逆戻りしていたりして……または豊田とか。

グライシンガーの獲得はどうなのかなあ………。パウエルが退団した分の穴埋めとは言えますが、せっかくのスペースは、久保、野間口、姜あたりに競わせてあげたいですね。まあ、グライシンガーも真価が問われる2年目、こちらも、あまり過大な期待は良くないです。

それにしても、今、巨人ファンをやってると、結構厳しいものがあります。だって、巨人の応援をしているのに、ロッテの選手や、オリックスの選手、そして日本ハムの選手も応援しなくてはいけないんですから!

来年からは、ヤクルトの選手も応援しないとね!

そんな気持ちだったら、巨人ファン止めればいいじゃん、という声も聞こえてきそうですが、それもなかなか難しいんですよ。これだけ熱入って、20年以上観続けていると。
関連記事

COMMENTS

2Comments

There are no comments yet.

ロブ

イヤー最近岡田監督の巨人批判を思いっきり恥ずかしく思うロブです(笑)
自分も、もう阪神ファンを辞めようかとも思うのですが中々惰性でずるずると続けてしまいます(苦笑)
この姿勢もファンとして良くないのかな?
とも思うのですが…

山下大輔

>ロブさん
いえいえ~。
そう簡単に裏切る事ができないのが、ファン心理というものですよ(笑)。
あっさり他球団に乗り換えるのも、またおかしい話ですから、自分が納得いくまで応援するべきかな?と思います。
そう思いつつ、疑問を抱きつつ、僕は巨人ファン歴20年を越えました……。