89年日本シリーズ、原の満塁本塁打が第四戦だと?ふざけんな!!!!!
長田が相変わらず無安打なのは悲しいですが……。
さて、今日の試合終了後は、巨人の過去のVTRが流れておりました。80年代後半と、僕が小学生だった頃です。
1・2年目の桑田真澄の映像が流れていました。グーンとホップする、伸びのあるストレート。老いた今とは全然違ってて、時代の流れを感じて切なくなりました。
呂のパワフルホームランも流れて、お次は89年。3連敗の後に4連勝してミラクル日本一!となった、あの日本シリーズだ。
それでさー、僕はどうしても納得いかないのだよ。
それは89年日本シリーズ第五戦における、原の18打席連続ノーヒット後の満塁ホームランについてだ!
まあ、仰天はしたし、打って欲しい人が打ったので、感動もしたけどね……。
とりあえず言わせてもらうと、あの満塁ホームランは、同点ホームランでも、逆転ホームランでも、勝利打点でもない、勝敗に関係がない場面でのホームランだったという事だ。
あえてその効果を挙げるなら、巨人が精神的に優位に立ち、日本一へのムードが盛り上がった事ぐらいだろうか……。
原の満塁ホームランが生まれたのは第五戦ですが、その試合のヒーローは、1失点完投勝利した斎藤雅樹でしょう。
そしてあの試合、勝利打点を挙げたのは先制2点タイムリーツーベースを放った岡崎郁。原の満塁ホームランはその後。
さらに言えば、その満塁ホームランが出る、前の打席とその前の打席では、原はともにランナー一・二塁のチャンスで凡退しているのだ。
リアルタイムで観ていた人は覚えているはずだ。
あまりに打てないあまり、セーフティバントを試みる原辰徳の姿を。
打順を下げても、なぜかチャンスには原に打順が回って来てしまい、苦悩する藤田監督の姿を。
そして、ことごとく凡退するため、マスコミにも叩かれまくる原辰徳。
つまりあの満塁ホームランは、18打席連続ノーヒットと言う、無様な前振りがあったから、やたらと目立ってしまっただけである。
その満塁ホームラン後だって、原は打ちまくったわけはない。その後もノーヒットが続き、あとは最終戦にツーランを打っただけ。このツーランは勝利打点なので、かの満塁ホームランより、むしろこちらの方が価値がある。
大体、原の18打席連続ノーヒットなんて甘っちょろい。実はこの年の日本シリーズ、原に隠れつつその裏で、近鉄の大石大二郎選手が26打席連続ノーヒットと言う、日本シリーズ新記録を樹立しているのだ。
要するにこの日本シリーズ、言われているほど、原は勝利に貢献していない。
にも関わらず、今日の放送では、原が日本シリーズを大逆転優勝に導いたように流していたよな!

思わずキャプチャリングしてしまいましたよ。前述したように、原の満塁ホームランが生まれたのは89年日本シリーズ第五戦。この勝呂、岡崎、クロマティ、原、駒田、篠塚、中尾と並ぶ打順も、間違いなく第五戦途中での出来事だ。
しかし左上には、なぜか「日本シリーズ第4戦」の文字が!!!
これじゃ、誰が見たって、第四戦の土壇場で原が満塁ホームランを打って、その勢いで巨人が優勝したと思っちゃうよな。
良識あるファンの皆様なら分かっていると思うが、あの日本シリーズ、誰よりもでかい仕事をやってのけたのは、第四戦に先発した香田勲男である。これは絶対に間違いない。香田が近鉄打線を完封し、流れを超転させていなければ、あの年の巨人の日本一はなかった。
それなのに、原の無関係満塁ホームランが捏造で映り、香田の完封には全く触れられないってどう言う事よ?香田の完封って、巨人史に燦然と残る、偉大なる大仕事やぜ。
今回のVTR観ていたら、香田よりも優勝ビールかけで音頭を取る、上田和明の方が目立っていたぞ。
そして、その上田はこの日本シリーズ、一試合も出場していません。
僕は忘れられない。あのスローカーブに泳ぎまくる近鉄打線、あのダイナミックなフォームが宙に舞い、マウンドで躍動する香田。
そりゃあもう格好良かったですよ。投手という存在が、あんなに格好良く見えた試合はない。とても24歳とは思えない、濃い無精髭のオッサン顔なんて、どうでもよくなるぐらい格好良かったですよ。
まさに巨人の超大ピンチに敢然と現れ、鮮やかに跳ね除けて見せた、巨人の中の巨人、それが香田勲男であった。
そしてあれこそ、僕の巨人バカ史における、永遠の名場面である。
香田勲男の大ファンから、超爆激怒のコメントでした。
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