FC2ブログ

山下大輔 Weblog Version

… 山下大輔 web versionのサイト更新報告 山下大輔の日記 …
2018年10月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2018年12月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2018年11月

Patrick Frei and Jesper Ingevaldsson went on a tour around the shoes area of Asakusa(パトリック・フライさんとイェスペル・インゲヴァルソンさんの浅草靴界隈巡り)

10月に訪日した第1回ワールド・チャンピオンシップ・イン・シューメイキング優勝者、Patrick Frei(パトリック・フライ)さんと、世界的に著名な靴ブロガー、Jesper Ingevaldsson(イェスペル・インゲヴァルソン)さんが、10月9日には浅草の靴界隈巡り。僕はこちらにも、(超拙いけど)通訳と言う事で同行しました。

まずは自転車を借りまして、最初に伺ったのは、製靴用資材卸のマモルです。パトリックさんは早速夢中になって、良さそうな道具や資材を探しておりました。ただ、マモルでは写真撮影NGのため、こちらでの画像はないのですが……。


ジョー・ワークス訪問中

次に伺ったのは、JOE WORKS(ジョー・ワークス)。よく知られているとおり、ビスポーク・シューメイカー、クレマチス銀座の既製靴ラインの製造元ですね。イェスペルさんは以前にもジョー・ワークスに来た事があるため、自転車で向かう際、「こっちだ」と、僕よりも道に慣れていました(笑)。


ジョー・ワークス訪問中

二階のショー・ルームにて、サンプルを鑑賞するお二人。


ジョー・ワークスのサンプルシューズ

僕が初めてジョー・ワークスを知ったのはインスタグラムを通じてなのですが、「グッドイヤー・ウェルテッド製法とは思えない綺麗なライン!(つまりハンドソーン・ウェルテッド製法ではないのに)」が第一印象でした。それについて代表の駒澤崇行さんにお話を伺うと、ジョー・ワークスでは、最初にマシンで釣り込みをした後に、さらにハンドでの釣り込みも行っているとの事。

グッドイヤー・ウェルテッド製法の場合、マシンで革を引っ張って立体成形を行いますが、マシンだとハンドと比べて、引っ張る方向がどうしても限定されます。
しかし、ハンドだとマシンと違って革を引っ張る方向が自在のため、ハンドでしか成し得ない立体性とラインを産み出せるわけです。それは踏まずをはじめとした、曲線の強い箇所だとより顕著になります。そして、立体性に優れた靴が、履き心地が良いのは言うまでもなく、見た目も美しいです。

ジョー・ワークスのラインの美しさは、英国風のカッコ良いラスト形状はもちろん、この一手間あっての事かと納得しました。ジョー・ワークスのウェブサイトに、当社では各工程の随所に 「もうひと手間」 手の作業を挟み、と書かれておりますが、このハンドでの釣り込みも、その 「もうひと手間」 手の作業の一つなのだなと思いました。このクォリティで、価格は税込7万円台~とは、素晴らしいです!

あと、ジョー・ワークスのサンプルの中には、ライニングおよびインソックスにゴートスキンを使用しているモデルもありました。ゴートスキンは柔らかくて摩擦に強い特徴があるため、確かにライニングに向いた素材でして、欧州のビスポーク・シューズや、高級既製靴ではイタリアンブランドで使用されているのがたまに見られます。しかし、日本製高級靴ではあまり見られないので驚きました。