FC2ブログ

山下大輔 Weblog Version

… 山下大輔 web versionのサイト更新報告 山下大輔の日記 …
2016年10月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2016年12月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2016年11月

Genki Shinomiya of workshop head at Türk in Freudenstadt(フロイデンシュタットのテュルクの工房長、四之宮玄騎)

四之宮玄騎さん

【Genki Shinomiya(四之宮玄騎)】
【Türk(テュルク)】
住所:Loßburger Str. 9, 72250 Freudenstadt
価格:四之宮さん製ビスポーク・シューズ、20数万円~。

07年の国際靴職人技能コンクールにて、おそらく日本人初となる名誉賞と金メダルを受賞した四之宮玄騎(Genki Shinomiya)さんは、現在、ドイツのフロイデンシュタットにある整形靴会社、「Türk(テュルク)」にて工房長を務めております。

80年1月生まれの四之宮さんは、高校三年生時にサッカーでインターハイと全国選手権("雪の決勝戦"で知られる97年大会)に出場し、大学も強豪の九州産業大学に進学。当然、Jリーガーを目指していたそうですが、大学三年生時に靭帯断裂の大怪我を負ってしまい、Jリーガーの道を断念。その直後に九州選抜にも入ったそうですが、辞退せざるをえなかったそうです。そして長期のリハビリ生活を送るが、そのリハビリを通じて、四之宮さんは初めて"整形靴"の存在を知ったそうです。これがきっかけで四之宮さんは靴職人を目指すようになり、大学卒業後、ドイツでの職業訓練に必要な経費をアルバイトで貯め、03年に整形靴の本場であるドイツへ。

まずはケルンの整形靴メイカー、ラルフ・ポッペで修行し、ここで整形靴のゲゼレ(職人)資格を取得。ラルフ・ポッペはドイツで3番目に大きい保険会社のすぐ近くにあり、その社員さんがビスポーク・シューズや高級既製靴の修理をよく持ち込んで来たため、それをバラす事で非常に勉強になったとの事。

そして07年には前述のとおり、国際靴職人技能コンクールにて名誉賞と金メダルを受賞しました。


四之宮玄騎さんの国際靴職人技能コンクール名誉賞受賞靴

コンクールの名誉賞と金メダル受賞靴。幾何学模様に打たれた釘の装飾が見事です!




コンクール授賞式の様子。

さらに同年4月に、四之宮さんは10日ほどながら、ルーマニアのサン・クリスピン工房でも研修歴があります。


四之宮玄騎さん、サン・クリスピンの工房にて

サン・クリスピンのルーマニア工房での四之宮さん。右はシュー・トゥリー兼ラスト職人のコンスタンティン・ミハールチャさん。短期間の研修とは言え、サン・クリスピンで勤務歴のある日本人職人は四之宮さんだけです。

07年8月末からは、マイスター(親方)となるのに必須であるマイスター学校へ。学校では、実際に患者を一から十までケアする形式で講義が進んで行くとの事。

「一つの症状に対し、講師や生徒間で独自の方法や理論があります。その色々な意見を聞ける場が新鮮でした」

そして、マイスター学校の参加者は皆寮暮らしであり、四之宮さんはほぼ毎晩、その仲間たちと飲み明かす日々。その飲みの最中でも、酔った勢いでちょっとした議論が始まると、やがて他の皆をも巻き込んでの大議論になるとの事。

「あの時ほど、人生で充実している時間はありませんでした」

過去に本気でサッカーに打ち込んでいた四之宮さんがそう述懐するほど、マイスター学校での日々は濃密だったそうです。