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愛和毛織がきっかけで僕は日本製生地にも興味を持つようになった


今年の7月下旬、手持ちのビスポーク用生地の棚卸しみたいな事をやりまして、この際、せっかくだから写真に撮ってSNSにアップしたら、何かのネタになるかな~と思い、一日一回のペースで生地画像を投稿しております……。

公開してみたら、生地会社さんなどから反応があって、今まで疑問だった事、知らなかった事が分かって、公開して良かったなーと思っております♪SNSを通じてご教示下さった皆様、どうもありがとうございます!


特に御幸毛織さんには何度も教えて頂いて、感謝でございます。お手間をかけてしまい、恐縮です。どうもありがとうございます!

さて、その御幸毛織をはじめとした日本製生地に、僕が興味を持つきっかけとなったのが、愛和毛織です。


Jesper Ingevaldsson ordered the 3rd pair of MAIN D’OR bespoke shoes(イェスペル・インゲヴァルソンさん、マンドールにてビスポークシューズ3足目を注文)

19年9月8日、イェスペルさん、マンドール訪問

スウェーデンの著名靴ブロガー、イェスペル・インゲヴァルソンさんが来日し、9月8日に去年注文したマンドールの二足目の納品と、三足目の注文のため、マンドールの工房を訪問。そして、今回も僕も同行しました~。


イェスペルさん、マンドール2足目を撮影中

工房に到着すると、納品となった二足目のビスポークシューズの撮影を早速始めるイェスペルさん。屋外の方がより綺麗に撮影できますし、さらにミニ三脚も持参と、イェスペルさんの靴を美しく撮影しようする気概、そして靴への愛を感じますね。


イェスペルさんのマンドール2足目

納品となったイェスペルさんのマンドール、二足目のビスポークシューズ。流行に関係なく、一生履けるであろうオーセンティックなデザインで、それでいて面白みに欠けると言う事もなく、ライン一つ一つが美しい。職人として凄いと言うだけでなく、デサイナーとしても優れる村田さん、さすがです。


イェスペルさんのマンドール2足目


イェスペルさんのマンドール2足目

アッパー、ソールともに、村田さんは仕上げにサフィールを使用。カール・フロイデンベルクだけあって、ワックスも乗りやすかったと村田さんは話しており、実際、艶々に磨かれていますね(笑)。
なお、この二足目については、イェスペルさんがご自身のBlogにおいてもレポートしています。


高級靴ブーム20周年

伝説の掲示板


伝説の掲示板


今年の3月いっぱいでジオシティーズのサーヴィスが終了し、それにより、世に高級靴ブームを巻き起こした、あの伝説の掲示板もなくなってしまいました……。

非常に寂しい限りですが、10年前にも書いたとおり、Noriさんが運営していたあの掲示板があったからこそ、今日のビスポーク・シューズと高級靴の復興があります(ちなみに10年前、日本における"ハンドソーン・ウェルテッド製法"の用語の初出は、雑誌「Men's Ex」99年11月号と僕は書きましたが、実際は99年1月号のようです。ごめんなさい)。

あれから20年。つまり今年は、高級靴ブーム20周年。

以下、伝説の靴掲示板から、アントン・コルフさんの伝説の書き込みを引用。

(前略)私のビスポーク経験をお話します。その前に一言、Noriさんは、Eグリーンがお気に入りのようですね。これだけお持ちで、これだけお金を使っているのですから、「ビスポークは高い」という考えはどうかと思います。ビスポーク・シューズを作ったら最後、あなたはきっとこう思わずにはいられないでしょう。

「今まで、俺はなんて無駄使いしていたんだ。Eグリーン4足分位でビスポークが1足注文できてしまうではないか。でも、履き心地、シェイプの美しさ、満足感は4倍どころではないぞ。10倍?、100倍?、いや、これは全く次元が違うぞ。それに今まではEグリーンこそ美しい靴だと思っていたのに、並べてみると随分Eグリーンはズングリしていてかっこ悪いぞ。革だってあんまりよくないな。色もよくないな。細かなディテールもあまいな。なんでこんな靴に高い金を出していたんだ。」

そうなのです。ビスポーク・シューズを注文したら最後、5~10数万円の既製靴がとっても高く感じて勿体無くなってしまうのです。ビスポークは、軽く、軟らか且つしなやかですしかも丈夫です。大理石の床だって合成底よりも滑りませんよ。底の減りも格段に少ないし。そして、歩いたときに音が全くしないのです。Eグリーンでは斜めに足をついた時(例、歩道の縁など)に底が変に捩じれて足をまもることができない。でもビスポークではしっかりとホールドしてくれ、しかもボールジョイント部できちんとしなやかに曲がってくれる。さらに修理に出しても出来上がったときの状態になって戻ってきます。これは感激です。よく見ると確かに傷があるので新品ではないとわかるほどなのです。ポリッシュされている分、修理前よりも色に深みがあります。既製のように底材が変わって履き心地が全く別物になったり、違うラストを入れて修理をするので形が変わったりということが有りません。そもそも既製の場合、ラストが自分の足型とは違っているので、履き込んだ後の靴に、たとえ本当のラストを入れて修理しても意味が無い。そして、ビスポークを履いた後にお気に入りの既製靴を履いてご覧なさい。今まで一番自分の足型に合っていると思っていた既製靴が、「ここが当たっている、ここはスカスカだ。全然合っていないじゃないか。今まで、なんでこんな靴を履き易いと思っていたのだろう?」となるでしょう。自分の足の感覚の精度が、ビスポーク未経験時では3~10ミリ単位だったのが、ビスポーク経験後は1ミリ未満の当たり・隙間がわかるようになってしまうのです。
以上のお話はジョージ・クレバリーに限ってのお話でした。クレバリーは繊細で華奢でエレガントで美しく履き易く丈夫で言うこと無しです。よっぽど足の形が悪くなければ、他のメーカーと違って素晴らしいシェイプとなります。おそらく日本人男性の60%程度の人がOKなのでは?


(中略)

Eグリーン、ラッタンジにまでたどり着き、紳士靴の世界の道のりを98%くらい達成したと思います。でも残りの2%がすごいのです。この2%の扉をあけたとたん、今までとは全く違った世界の部屋が待っているのです。蟻は2次元の世界に住むと言われる。2次元の世界に住むものは3次元の世界は想像できない。3次元の世界に住む我々人間は4次元の世界が想像できない。X,Y,Zの3本の垂直に交わる線に、さらにもう1本垂直に交わる線のある世界とは? 既製靴とビスポークでは次元が違うのです。既製靴を何百、何千、何万と積み重ねてもビスポークにはならないのです。
(後略)

この掲示板が登場し、この書き込みがあって以降、ビスポーク・シューズへの興味が靴愛好家の間でいっせいに広まりました。これ以前も、ビスポーク・シューズについては雑誌媒体などで紹介はされていましたが、どう素晴らしいのか、いまいち想像し辛かったんですよね……。

Noriさんが掲示板を開設した4月7日は、「高級靴の日」に制定して良いと思います。

Foster & Son ready-to-wear shoes that are made by their own factory(フォスター&サンの自社工場製既製靴)

フォスター&サンの既製靴

ビスポーク・シューメイカーとして名高いフォスター&サンですが、最近、ノーサンプトンに既製靴生産のための自社工場を設立しました。以前からもフォスター&サンに既製靴はあったのですが、他社工場製でして、自社生産ではなかったんですね。

そして先日、その自社工場製既製靴のサンプルを拝見しまして、なかなか良い出来でした。綺麗な釣り込みと言い、丁寧な仕上げと言い、「英国製高級既製靴」の枠内ではトップクラスのクォリティですね。
もっとも、既製靴はまだ試作段階だそうで、今後、仕様が変更になる可能性はあるそうです。何より、あくまでサンプルなので、量産体制に入った後もクォリティが維持できているかまでは分かりません。


フォスター&サンの既製靴通常ライン

拝見したフォスター&サンの自社工場製既製靴は、通常ラインと上級ラインの二種類あり、こちらは通常ラインのサンプル。ただ、この通常ラインは短期間でなくなる予定だそうで、いずれは上級ラインのみの展開となるそうです。


フォスター&サンの既製靴通常ラインのアウトソール

通常ラインのアウトソール。


フォスター&サンの既製靴ロゴ

インソックスに入るロゴは、通常ラインも上級ラインも同じでした。僕の知る限り、39年前のフォスター&サンの既製靴も、これと同じロゴデザインでしたね。ただ、このロゴも、今後は変わる可能性があるそうです。


フォスター&サンの既製靴上級ライン

こちらがフォスター&サン自社工場製既製靴の上級ラインのサンプル。


フォスター&サンの既製靴上級ラインのシームレスヒール


フォスター&サンの既製靴上級ラインのアウトソール

上級ラインはシームレスヒールにフィドルバックと、上級っぽい見た目になっておりますね。でも個人的には、これらにかける手間があるなら、その手間を履き心地に関わる部分に費やすか、これらに手間を割かないで価格を下げるようにして欲しいなと思いました。

とは言え、販売のためなら、こう言った分かりやすい見た目アピールも大切なのでしょうね。それに、高級品の分野だと、価格を下げたら必ずしも売れるとは限らないのが面白いところです……。

シームレスヒールにフィドルバックを除けば、上級ラインの靴全体から感じる雰囲気はエドワード・グリーンと似ていると思いました。この自社工場の工場長は、エドワード・グリーンとコルテにて勤務歴があるそうです。


The online order of Custom-made belt on duret new website.(デュレの新ウェブサイトでのカスタムメイドベルトのオンラインオーダー)

デュレの新ウェブサイト

僕が3年前にも伺った、パリの革小物と鞄工房、Duret Paris(デュレ・パリ)のウェブサイトが、少し前にリニューアルされました。そして、以前からもあったカスタムメイド・ベルトのオンラインオーダーが面白いので、ご紹介させて頂きます。とは言え、僕はデュレのベルトを持っていないのですが(笑)。なお、デュレの製品は海外発送も承っておりまして、もちろん、日本へも発送しております。

まず、デュレのウェブサイトのアドレスは下記です。

https://www.duret-paris.com/

そして、カスタムメイド・ベルトのオンラインオーダーページは下記ですね。

https://www.duret-paris.com/en/configurator


このページから、手軽に注文できます。

デュレのカスタムメイドベルト注文ページ


まずは……(以降の画像をクリックすると、拡大画像が出ます)。